■1、第9回東京フィルメックス 開催概要

・映画祭開催概要

名称:第9回東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2008
期間:2008年11月22日(土)〜30日(日)
会場:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)
   東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール
   シネカノン有楽町1丁目(JR有楽町駅前ビックカメラ8F)

上映プログラム:
 (1)東京フィルメックス・コンペティション
    アジアの新進作家の映画を上映するコンペティション部門
 (2)特別招待作品
    世界の映画製作のトレンドを示す新作
 (3)特集上映
   1、蔵原惟繕監督特集 〜狂熱の季節〜
   2、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集
 (4)関連イベント
    ジャーナリスト、映画祭ディレクター、映画プロデューサー
    等を招聘し、日本側パネリスト、出品監督を交えて、
    パネル・ディスカッション等を行う。

主催:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
共催:朝日新聞社/J-WAVE/テレビ朝日
  (特集上映 蔵原惟繕監督特集)東京国立近代美術館フィルムセンター
支援:文化庁国内映画祭支援
助成:東京都、国際交流基金
特別協賛:大阪ガス/明治乳業/ECC外語学院
協賛:バンダイビジュアル
補助:財団法人JKA 競輪公益資金補助事業

■2、特集上映は蔵原惟繕特集とブラジルのアンドラーデ特集

国内外の映画ファンの注目を集めている、東京フィルメックスの特集上映。

日本映画史に足跡を残す巨匠たちに、これまでと違った側面から光をあてて、新たな魅力を再発見する本特集では、清水宏、内田吐夢、中川信夫、岡本喜八、山本薩夫といった作家の傑作を東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催で紹介してきました。その反響は国内にとどまらず、ベルリンやロッテルダム、香港など世界各国の映画祭での特集上映の巡回につながっています。

今年は蔵原惟繕監督(1927-2002)の傑作の中から、1950年代-60年代にかけての日活において、石原裕次郎主演のヒット作を生み出す一方で、個性的な作品を精力的に製作していた時代に焦点を絞り、12本をご紹介いたします。これらの作品群に共通する蔵原作品の魅力—時代の持つ雰囲気、熱さ、脱出願望などを、代表作のひとつ「狂熱の季節」と重ね合わせて特集のタイトルとしました。

一方で、世界の知られざる偉大な映画作家や、ある国や地域で起こったニューウェイブを日本の映画ファンに紹介する特集上映も好評を得ています。ソフラブ・シャヒド=サレス(イラン)、ニルキ・タピオヴァーラ(フィンランド)、ガイ・マディン(カナダ)、ボーディ・ガーボル(ハンガリー)、リッティク・ゴトク(インド)などの映画作家、また60年代の知られざるロシア映画やイスラム革命前のイラン映画、30年代-50年代にかけてのスイス映画の特集上映などで、新しい映画の世界を観客のみなさまに提示してきました。

今年はブラジルの独創的な映画作家であるジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督(1932-1988)を特集します。2008年は日本人がブラジルに移民してから100周年という記念の年にあたり、ますます友好の気運が高まっています。
しかし、なかなかブラジル映画に触れる機会は多くありません。中でも、アンドラーデはこれまで日本の映画ファンにとっても知られざる作家でした。

イタリアのネオレアリズモやフランスのヌーヴェルヴァーグの影響の下に、ブラジルでもシネマ・ノーヴォと呼ばれる、世界の他の地域でも見られるような映画運動が起こりました。その中で、アンドラーデはネルソン・ペレイラ・ドス・サントスやグラウベル・ローシャと並び称されました。
2006年のヴェネチア映画祭において、デジタル修復されたアンドラーデ作品がお披露目され、その個性的な作風に多くの人々が魅了されました。2007年にもニューヨーク映画祭で上映されて大きな反響を呼んだ傑作のうち、長編劇映画、ドキュメンタリー、短編などを幅広く紹介します。

特集上映の詳細なラインナップは、後日発表いたします。
どうぞご期待ください。

■3、公式サイトがOPENしました!

今年も映画の未来へ歩みつづける東京フィルメックスが開催されます。
ラインナップ発表は10月上旬頃を予定していますが、それに先駆けて公式サイトがOPENしました。

TOPページでは、今年のメインビジュアルもお披露目しています。
東京フィルメックスのキャッチコピーである「映画の未来へ」を視覚化し、新しい映画文化の発信性、未来性を、赤い背景に輝く光の輪で表現しました。

サイト内の過去のアーカイブでは、デイリーニュースのテキストや動画などもご覧いただけます。
また、先行発表がある場合には、この公式サイトでお知らせしていきますので、どうぞブックマークをお願いいたします。事務局だよりや映画祭だよりなどは、RSSにも対応しています。

http://www.filmex.net/

■4、映画祭を支えるボランティアスタッフを募集しています。

ただいま、第9回東京フィルメックスでは映画祭の運営を支えてくださる様々なボランティアスタッフを募集しています。映画祭の裏側から参加することで、きっと映画の見方も少し変わってくるはず…。
これまでとは違った関わり方で、映画祭をより楽しみ、それぞれのやりがいを見つけてくだされば幸いです。

詳細は、公式サイトの「ボランティア募集」のコーナーを参照ください。
http://www.filmex.net/2008/volunteer.htm

たくさんのご応募をお待ちしております。

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●第9回東京フィルメックス●
2008年11月22日(土)〜11月30日(日)
有楽町朝日ホール他にて開催
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▽東京フィルメックス事務局
URL:http://www.filmex.net

(c)TOKYO FILMeX

執筆者

Yasuhiro Togawa