「イノセンス」のカンヌ国際映画祭に続き、最新作「スカイ・クロラ」がヴェネチア国際映画祭コンペティション部門へ正式出品決定!

2004年「イノセンス」で日本のアニメーション映画として初めて、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された押井守監督。第63回ヴェネチア国際映画祭では、「立喰師列伝」が、オリゾンティ部門に正式招待される等、世界的な評価は高まるばかりだった。
そして、今週末、8月2日(土)に公開を控える、押井監督最新作「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」が、8月27日〜9月6日に開催される、第65回ヴェネチア国際映画祭・コンペティション部門へ正式出品されることが、同映画祭事務局より発表された。日本のアニメーション映画が、ヴェネチア・カンヌ両映画祭のコンペティション部門に正式招待されるのは、史上初めての事である。

歴史ある同映画祭で、日本で劇場公開された作品が、コンペティション部門に正式招待されるという異例の評価。

 ヴェネチア国際映画祭は、カンヌ、ベルリン国際映画祭と並び、世界三大映画祭に数えられる。特に、1932年に始まったヴェネチア国際映画祭は、世界最古の歴史を持つ映画祭として知られ、世界の映画人が夢に見る、栄えある舞台だ。
コンペティション部門とは、特別賞とは異なり、最高賞である「金獅子賞」をめぐる、まさに本命部門。「スカイ・クロラ」の公開は、今週末8月2日(土)であり、本来本国で公開された映画がコンペティション部門に出品される事は希だが、来日し、「スカイ・クロラ」を観た映画祭スタッフがその内容を高く評価、急遽同部門に正式招待される事が決定した。

押井監督とともに
菊地凛子、加瀬亮がレッド・カーペット・上映会参加決定。
日本から世界へ。押井・菊地・加瀬の華麗なる飛翔舞台。
押井・菊地は2大映画祭のレッドカーペットを歩く!

「スカイ・クロラ」の主人公をつとめた草薙水素(クサナギ スイト)役の菊地凛子と、函南優一(カンナミ ユーイチ)役の加瀬亮、押井監督の映画祭参加もほぼ決定。上映日にはレッド・カーペットを歩み、世界各国から集まるマスコミの取材を受けることとなる。国際的に評価の高い、押井・菊地・加瀬・三者の映画祭参加は、賞レースと共に、世界中の注目を集めることは必至だ。
第59回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門(「バベル」)で、レッドカーペットを歩いた菊地。押井は監督として、菊地は主演女優として、2大映画祭のレッドカーペットを歩く事となる。

押井守監督のコメント

 映画祭のコンペティション部門にノミネートされるということは、作品が「映画」として認められたという事であり、カンヌに続いて、ヴェネチア国際映画祭に招待されたということは、望外の喜びです。
 特に僕は、ヴェネチアという街が大好きなので……。
 このニュースをきっかけに、今週末に公開される「スカイ・クロラ」が、国内外に大きく羽ばたいてゆくことを、スタッフ共々、切に願っています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa