金原ひとみ原作の芥川賞受賞ベストセラー小説を、演劇界の鬼才 蜷川幸雄を監督に映画化した『蛇にピアス』ですが、
9月20日に初日が決定し、渋谷シネマGAGA!、シネスイッチ銀座、新宿バルト9、シネ・リーブル池袋他にて全国ロードショーいたします。
そしてこの度本作の主題歌を、多くの女性ファンにに支持されているアーティストのCharaさん(40歳)が手掛けることに決定いたしました!さらに、作詞はCharaさんと共作という形で、なんと、原作者の金原ひとみさん(24歳)が初挑戦し、『蛇にピアス』主題歌「きえる」が完成する運びとなりました!!映画の世界観を見事表現した楽曲となっております。

<Chara>
「短い作業の中で、よくできました、と感じているし、ひとみちゃんは作詞するときにメロディーにあわせて作ることができる人なんだなと驚きました。彼女が楽しんでくれていたらそれが一番です。ありがとう。いい経験でした。」
Charaは以前に、映画のイメージソングとしては、『皇帝ペンギン』(2005年)と『チャーリーとパパの飛行機』(2007年)の2本を担当しているが、“主題歌”を手掛けるのは、本作が初めて。

<金原ひとみ>
「基本的には、『蛇にピアス』の世界を“詞”という形に、とは思っていましたが、主人公の見ているものを書くのか、外の世界から主人公を見つめて書くのか、話し言葉で書くか、書き言葉で書くか、初めての事なのでどういうスタンスで書けば良いのか、という所で一番悩みました。特にルールはもうけていませんでしたが、肯定的でも否定的でもないものにしようとは思っていました。最初は、歌詞を書くのは何でこんなに難しいのだろうと悩んでいたのですが、じゃあ何故小説を書くのは難しくないのか、と考え始めて、恐らく小説のように好きなだけ文章を連ねられるジャンルだからこそ、書きたい事を、どんな形で、どんなバランスで、どれだけ見せていくのか、をコントロール出来るのに対して、歌詞は限られた字数、行数で表現しなければならず、ユーモアを盛り込みにくい、という点も難しくさせる要素だと思いました。(できあがった曲は)何度も聴き返したくなるメロディーだと思いました。」

<蜷川幸雄監督>
金原さんは初めての作詞だってことだけど、やっぱり上手いよね。感動した。
Charaさんとの共作ということで、二人で何度も書き直して、必死に取り組んでくれて、嬉しかったです。 そこにCharaさんの声がいい具合にマッチして、わくわくしました。うまく合ってていいなぁ、と。きっとみなさんにも気に入ってもらえると思います。

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執筆者

Yasuhiro Togawa