中国インディペンデント映画祭実行委員会は、東京と大阪でそれぞれ2週間に渡り「中国インディペンデント映画祭」を開催いたします。
世界の映画祭から注目されている若手中国人監督による、本国でも公開されていない作品を集めた映画祭で、期間中にはトークイベントなども行われます。

上映作品は、今、世界中の映画祭で注目されている、ポスト第六世代の旗手イン・リャンの2作品『アザー・ハーフ』『アヒルを背負った少年』や、これまで中国映画で触れられることがなかった中国におけるキリスト教徒たちの姿を描いた『塵より出づる』、福建省の高校3年生たち追うことにより“一人っ子政策の歪み”や”貧富の格差など現代中国の問題点をあぶりだしたドキュメンタリー映画『高三』など、計8作品。

これらの作品は中国政府による検閲を受けておりません。検閲を受けないということは、中国国内での上映は不可能となります。しかし、自身の力(資金)で、インディペンデントとして、自らの表現にこだわり、海外の映画祭で評価を高め、国内外で製作し続けている作家たちが今日の中国には数多く存在します。

北京オリンピックを間もなくに控え、爆発的な経済発展をしている中国ですがその反面多くの見落とされている”本当の中国の姿”があります。
本映画祭の上映作品には、農村の少年、季節労働者、キリスト教徒たちなど、“中国”と一括りにしただけでは登場しないであろう人々が数多く登場します。
「現代中国のリアルな一面を目撃して欲しい」企画者のその想いによって本映画祭は企画されました。

■開催概要

≪東京≫
開催日 :2008年8月23日〜9月5日
会場  :ポレポレ東中野
所在地 :東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル地下
チケット:劇場窓口、チケットぴあ(Pコード:479-765)にて発売中

≪大阪≫
開催日 :2008年9月13日〜26日
会場  :プラネットプラスワン
所在地 :大阪市北区中崎町2丁目3-12 パイロットビル2F(中崎第2ビル)
チケット:公式サイトにてお知らせします。

詳しくは、 http://cifft.net/ をご覧ください。

■上映作品

『あひるを背負った少年』
 監督:応亮(イン・リャン) 2005年/100分
 東京フィルメックス審査員特別賞
 ロサンゼルス国際映画祭グランプリ

『アザー・ハーフ』
 監督:応亮(イン・リャン) 2006年/111分
 東京フィルメックス審査員特別賞
 全州国際映画祭グランプリ

『塵より出づる』
 監督:甘小二(ガン・シャオアル) 2007年/102分
 ロッテルダム国際映画祭出品
 釜山国際映画祭出品

『山清水秀—息子』
 監督:甘小二(ガン・シャオアル) 2002年/102分
 バンクーバー国際映画祭審査員特別賞
 ロッテルダム国際映画祭出品

『馬烏甲(マー・ウージャ)』
 監督:趙曄(ヂャオ・イエ) 2006年/95分
 中国独立影像年度展グランプリ
 バンクーバー国際映画祭出品

『草芥(そうかい)』
 監督:王笠人(ワン・リーレン) 2006年/99分
 ロッテルダム国際映画祭出品
 中国独立影像年度展最優秀新人賞

『高三』
 監督:周浩(ジョウ・ハオ) 2005年/95分
 香港国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞
 シカゴ国際ドキュメンタリー映画祭出品

『最後の木こりたち』
 監督:干広義(ユー・グァンイー) 2007年/90分
 東京フィルメックス出品
 アムステルダムドキュメンタリー映画祭出品

     2008年8月23日(土)〜9月 5日(金) 東京・ポレポレ東中野
        9月13日(土)〜9月26日(金) 大阪・プラネットプラスワン
              http://cifft.net/

執筆者

Yasuhiro Togawa