映画『砂の影』は甲斐田監督の5年ぶりの新作であり8mm作品ながら第37回ロッテルダム国際映画祭への出品も決定した作品です。2/2(土)公開を記念して、撮影を担当したたむらまさき氏による特別講座を開催します。38年にわたるキャリアの中で、今回初めて8mmカメラを持ったたむらまさき氏の、今までとこれからを伺います。

【たむらまさき Profile】
1939年、青森県生まれ。岩波映画を経て、小川紳介監督『日本解放戦線・三里塚』(70)でシネマトグラファーとなる。以後、『三里塚・辺田部落』(73)、『ニッポン国古屋敷村』(82)、『1000年刻みの日時計』(87)など小川紳介監督による三里塚、山形でのドキュメンタリー作品の傑作のほとんどを撮影。他に黒木和雄監督『竜馬暗殺』(74)、柳町光男監督『さらば愛しき大地』(82)『火まつり』(85)『旅するパオジャンフー』(95)、相米慎二監督『ションベンライダー』(83)、高嶺剛監督『ウンタマギルー』(89)など、見事な映像空間を作り出した。96年、青山真治監督の『Helpless』への参加をエポックに、気鋭の映画監督たちと新しい作品の撮影、制作に携わる。河瀬直美監督『萌の朱雀』(97)、諏訪敦彦監督『2/デュオ』(97)、黒沢清監督『蛇の道』(98)、『蜘蛛の瞳』(98)、青山真治監督『シェイディー・グローブ』(99)、『路地へ 中上健次の残したフィルム』(01)、『月の砂漠』(03)、『レイクサイド・マーダーケース』(04)、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05)、『サッド ヴァケイション』(07)などの撮影を担当。青山真治監督『ユリイカ』(01)は、2000年第53回カンヌ国際映画祭で「国際批評家連盟賞」「エキュメニック賞」を受賞。国際的にも名キャメラマンとして注目を集めている。

『砂の影』上映記念公開講座
たむらまさき・撮影論
1/22(火)19:00〜 映画美学校第一試写室
〒104-0031 東京都中央区京橋3-1-2 片倉ビル1階
上映作品(予定):田村正毅撮影作品『TANPEN〜koo空華ghe』、青山真治監督作品『海流から遠く離れて』(撮影・田村正毅)
料金(税込)\2000、予約制、先着順:sunanokage@gmail.comにて受付

砂の影公式HP
http://sunanokage.com/

砂の影公式ブログ
http://d.hatena.ne.jp/sabaku_m/

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