映画『素粒子(そりゅうし)』を2007年3月下旬よりユーロスペースにて公開する運びとなりました。

「愛は結びつける。永遠に結びつける—。」

ヨーロッパ中で凄まじいまでの反響を巻き起こした鬼才ミシェル・ウエルベックのベストセラー小説を、ドイツで「ファスビンダーの真の後継者」と讃えられる監督オスカー・レーラーが映画化。これが待望の日本初公開作品となりますが、すでに映画祭などではその作品が毎回話題になる実力派監督です。
また、スティーブン・スピルバーグ監督の『ミュンヘン』などでも好演したモーリッツ・ブライプトロイは本作で2006年ベルリン映画祭銀熊賞(主演男優賞)を受賞。他にも『ラン・ローラ・ラン』以来10年ぶりの共演となるフランカ・ポテンテ(『ボーン・アイデンティティー』)、近年出演作が多いマルティナ・ゲデック(『マーサの幸せレシピ』『善き人のためのソナタ』)など、今のドイツを代表する豪華キャストがずらりと揃いました。

20世紀末のドイツ。かつて両親に養育放棄された異父兄弟 — 国語教師の兄・ブルーノは、国語教師でありながら満たされない愛の欲求を強烈な性的欲望にすりかえ、ヒッピー達が集うキャンプ場や風俗クラブへ出向く。
一方、天才的な研究者として静かな生活を送る弟・ミヒャエルは、クローン技術を応用した人類の進化を模索する。

70年代から現代に至るまでの文化・風俗の劇的な変化と愛の欠如・空虚感を、ある兄弟の恋愛ドラマとして鋭く描き切った問題作! 

監督:オスカー・レーラー 
原作:ミシェル・ウエルベック(『素粒子』筑摩書房/野崎歓訳)
出演:モーリッツ・ブライプトロイ、フランカ・ポテンテ、マルティナ・ゲデック、クリスティアン・ウルメン、ニーナ・ホス、ヤスミン・タバタバイ他
(2006年/ドイツ/103分/35mm/カラー/原題:ELEMENTARTEILCHEN)

2007年3月下旬より、渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー!

<関連イベント>
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