ジャンルや数々のテーマに沿って、映画大国日本が生み出した遺産への多彩な切り口を提供する新シリーズ、「日本映画史横断」の第1回として、特集「日活アクション映画の世界」を開催します。
1954年に製作を再開した日活撮影所は、間もなくアクション映画の量産に踏み切ってヒット作を連発し、国民的な人気を獲得した石原裕次郎と小林旭のほかにも、赤木圭一郎、和田浩治、二谷英明、高橋英樹、宍戸錠、渡哲也、藤竜也といった個性あふれる男性スターを送り出してきました。この特集では1956年から1971年までに製作された56本の長篇に、日活撮影所の建設記録の短篇1本を付して上映いたします。爽快な活劇群から立ちのぼる、戦後日本映画の雄々しい輝きをお楽しみください。

【開催要項】
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール/会期:2006年8月1日(火)〜9月24日(日)
料金:一般500円 高校・大学生・シニア300円 小・中学生100円  一般お問い合わせ: 03−5777−8600(ハローダイヤル)
■上映作品(長篇56+短篇1)
《ダイヤモンド・ライン—日活アクションを代表する4人の男たち》 
♢石原裕次郎 戦後派の青春を体現し、日活アクションの導火線となった永遠のスター
『狂った果実』(1956)、『嵐を呼ぶ男』(1957) 他
♢小林旭 「渡り鳥」シリーズで人気沸騰、さすらいの流れ者役で第2のヒーローとなった 
『ギターを持った渡り鳥』(1959)、『海から来た流れ者』(1960) 他
♢赤木圭一郎 全盛期に21歳の若さで事故死した“和製ジェームズ・ディーン”
『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』(1960)、『紅の拳銃』(1961) 他
♢和田浩治15歳でデビューし、若さを生かしたコメディ・タッチのアクションで活躍
『俺の故郷は大西部(ウェスタン)』(1960)、『あヽ有難や有難や』(1961) 他
《日活ニュー・アクションへ—続々と登場するスターたち》
二谷英明『ろくでなし野郎』(1961)、宍戸錠『野獣の青春』(1963)、高橋英樹『刺青一代』(1965)
渡哲也『東京流れ者』(1967)、藤竜也『野良猫ロック ワイルドジャンボ』(1970) 他
*作品別の上映時間は7月上旬発行のNFCカレンダーにてお知らせ致します。

■関連イベント
《上映トーク》 *トークのみの入場はできません。
8/18(金)『二人の世界』(7:00pm−)上映後 渡辺武信氏(映画評論家)
8/31(木)『ギターを持った渡り鳥』(7:00pm-)上映後 斎藤武市氏(映画監督)、白鳥あかね氏(映画スクリプター)
9/9(土)『闘牛に賭ける男』(5:00pm-)上映後 舛田利雄氏(映画監督)

会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール
会期:2006年8月1日(火)〜9月24日(日)

各作品の上映日時は、当館発行の「NFCカレンダー8−9月」をご参照ください。
東京国立近代美術館フィルムセンター http://www.momat.go.jp/fc.html