国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は日本文化紹介活動の一つとして、日本映画に外国語字幕を付け、海外における上映に提供しています。このたび、日本に在住する外国の方々にも日本映画の豊かさに触れて頂く一端になればと、英語字幕付き日本映画の上映会を行ないます。2004年6月の<The Masters of Japanese Cinema 日本映画の巨匠と女優たち>、2005年3月の<When Masters were Young – 1960’s にっぽん60年代巨匠たちの原点>に引き続く第3弾の企画として、今回は、海外の日本映画研究者らによる団体 キネマ倶楽部との共催により、さまざまな視点から日本映画にアプローチする試みとなります。

 今回、日本を代表するアニメ作家、押井守監督と社会学者の上野俊哉氏らによる座談会「すべての映画はアニメになる」や、政治学、女性学の分野で日本でも著者が出版されて世界的に高名なレイ・チョウ氏による黒澤明についての講演もございます。ジャパニメーションとクロサワ——海外で人気を集めるこの2点について鋭く迫る、貴重なイベントとなっています。

【会期】2005年6月24日(金)〜6月26日(日)
【会場】赤坂・国際交流基金フォーラム
東京都港区赤坂2−17−22 赤坂ツインタワー1F
東京メトロ 銀座線・南北線「溜池山王」駅12番出口より1分
【入場料金】当日600円(当日券のみ)
JFサポーターズクラブ会員並びにキネマクラブ会員は当日500円(当日券のみ)
* 各回入替制
* 全作品英語字幕付き
* 各日とも初回の上映30分前より、その日のすべてのプログラムの当日券を発売します。* 6月24日(金)「Avalon」をご鑑賞の場合は、入替無しで座談会“すべての映画はアニメになる”(20:00〜)も引き続きご覧いただけます。また、座談会のみにご来場の場合は、入場料600円となります。
* 6月26日(日)講演:レイ・チョウ(周蕾)時空間政治学の映画演出—黒澤明『わが青春に悔なし』は入場無料。

【上映スケジュール】
◆2005年6月24日 金曜日
18:00 『Avalon』
20:00 座談会:“すべての映画はアニメになる”

◆2005年6月25日 土曜日
14:00 『雨月物語』
16:00 『男の顔は履歴書』
18:00 『飢餓海峡』

◆2005年6月26日 日曜日
13:00 『わが青春に悔なし』
15:00  講演:レイ・チョウ(周蕾)時空間政治学の映画演出—黒澤明『わが青春に悔なし』
(開場は各15分前)

公式サイト:http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/fsp-3.html