『トイ・ストーリー』や現在公開中の『ファインディング・ニモ』など人気アニメーション作品を製作しているピクサーは29日、製作・配給会社で提携しているウォルト・ディズニーとの提携を解消すると発表した。
 提携は、現在公開されている作品のあと、全米で今年の秋に公開を予定している“The Incredibles”と2005年公開の“Cars”の2本だけとなる。2006年からは、新しいパートナーとの提携になると発表している。
 ピクサー社は、『スター・ウォーズ』などの生みの親ジョージ・ルーカス監督のルーカス・フィルム社のCG部門をアップルコンピュータCEOであるスティーブ・ジョブズが買収し、1996年に独立。ピクサー社を設立。CG部門には、元ディズニースタジオにいたジョン・ラセターなどが在籍していた。以後、短編映画やCM製作などで数々の映画賞などを受賞。1995年に初の長編アニメーション映画『トイ・ストーリー』を発表し、その名は世界中に話題になった。以後、ディズニーとの提携で、約25億ドル(約2650億円)の収益を上げている。
 “The Incredibles”は、『アイアン・ジャイアント』のブラッド・バード監督のコメディ作品。ディズニー提携最後の作品は、ジョン・ラセターの4作目の監督作品“Cars”。クルマが主人公のアドベンチャー作品。

□ピクサー(日本語)
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