春を呼ぶ、第 16 回大阪アジアン映画祭開催!
アジア映画の潮流を俯瞰できる大阪アジアン映画祭が、今年も春の訪れと共に開催される。
日程は3月5⽇(金)〜14 ⽇(日)。
作品本数は計 63 作。うち、世界初上映 20 作、海外初上映 11 作、アジア初上映2作、日本初上映 20作。上映作品の製作国・地域は、過去最多記録に並ぶ 23 の国と地域(中国、香港、台湾、韓国、モンゴル、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、シンガポール、バングラデシュ、ブータン、トルコ、イラン、イスラエル、フランス、ドイツ、アメリカ、カナダ、エクアドル、ウルグアイ、日本となっている。
オープニング&クロージング作品は?
3月5日(金)にオープニングを飾るのは、香港映画界の巨匠アン・ホイ監督の素顔を通して生きることの力を描き出す『映画をつづける』(原題:好好拍電影/英題:Keep Rolling)。マン・リムチョン(文念中) 監督は、美術指導、衣装デザインのベテランで、アン・ホイ監督とは『⻩金時代』を含めた 3作で 2002 年からタッグを組み、本作で監督デビューを果たした。
3月14日(日)に上映となるクロージング作品は、韓国を舞台に石井裕也監督が描く、誰も見たことのない“アジアの家族映画”『アジアの天使』。池松壮亮(主演)×チェ・ヒソ×オダギリジョーという注目のタッグで、心に傷を持つ日本と韓国の家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索する人間ドラマだ。
グランプリ、来るべき才能賞を競う「コンペティション部門」
永瀬正敏主演、奥原浩志監督が日台合作で手掛けた小川洋子原作『ホテル・アイリス』。駒井蓮と豊川悦司が父娘役を演じる、横浜聡子監督の津軽弁青春映画『いとみち』。タイの映画制作会社GDH 559(『バッド・ジーニアス』『ハッピー・オールド・イヤー』)によるラブコメ『愛しい詐欺師』。カンヌ2020公式入選作、”東京オリンピック開催中の東京”で過ごすカナダ代表水泳選手の物語『ナディア、バタフライ』。日本国内でも注目の高まるイスラエル映画から、新婚初夜のブラック・コメディ『ハネムード』。本年度アカデミー賞国際長編映画賞エクアドル代表作『空(くう)』など14作を上映する。
審査員の顔ぶれは
「コンペティション部門」の審査委員を務めるのは、有吉司氏(映画配給会社マジックアワー 代表)、⾦原由佳氏(映画ジャーナリスト)、鈴⽊卓爾氏(映画監督・俳優)の3名。
芳泉文化財団により創設されたスポンサーアワード「芳泉短編賞」では、今年度映画祭で上映された 60 分未満の作品(協賛企画《芳泉文化財団の映像研究助成》を含む)のうち、日本初上映の作品を対象に授与される。奥原浩志氏(OAFF2021 コンペティション部門『ホテル・アイリス』監督)、山崎紀子氏(シネ・ヌーヴォ支配人)、横浜聡子氏(OAFF2021 コンペティション部門『いとみち』監督)の3名が審査委員を務める。
今年注目の潮流、才能に出会える「特別注視部門」
アジア人を描いたアメリカ映画『あなたを私のものにする』(藤谷文子ほか出演)。『そんな風に私を見ないで』(OAFF2015)で来るべき才能賞を受賞した、モンゴルのウィゼマ・ボルヒュ監督最新作『ブラックミルク』。『ヘマへマ:待っているときに歌を』(OAFF2017)をプロデュースしたパオ・チョニン・ドルジの監督デビュー作『ブータン 山の教室』。政府への抗議活動に揺れた実際の香港の映像により物語を綴ったクォック・ジョン(郭臻)監督『夜番』など、全10作。
年々、国内外からの注目度が高まる「インディ・フォーラム部門」
全10作がラインナップ。本部門で上映される日本映画を対象にニューヨークのジャパン・ソサエティーよりJAPAN CUTS Awardが授与される。
台湾、香港、東南アジアの“今”の映画を集めた特集企画
台湾映画特集《台湾:電影クラシックス、そして現在》では、『伏魔殿』(OAFF2020)のワン・イーファン(王逸帆)監督が、アクションと画力でみせるブラック・ゾンビ・コメディ『逃出立法院』。
《HONG KONG GALA SCREENING》では、コン・リーー×ピーター・チャン監督作『中国女子バレー』(原題:奪冠)。金馬奨7部門ノミネート、香港ノワール『手巻き煙草』(HONG KONG GALA SCREENING)などを上映。
オンライン座《TheaterOAFF2021》で上映される香港のパン・ホーチョン監督が発掘しデジタル修復した『関公VSエイリアン(デジタル・リマスター版)』は、カルト映画好きは必見だ。
特別招待作品部門
『The Eight Hundred(英語原題)』(原題:八佰)、ベトナム映画『走れロム』などの現地大ヒット作、リム・カーワイ(林家威)監督の多国籍ヒューマンドラマ『カム・アンド・ゴー』、下北沢の日常を独特のユーモアと優しさで紡いだ今泉力哉監督『街の上で』も上映。その他、神戸女学院大学文学部英文学科の協賛による特別上映、協賛企画<芳泉文化財団の映像研究助成>も実施する。
過去に好評を博した作品の配信も!
大阪アジアン・オンライン座《Theater ONE》では2 月 28 ⽇(日)〜3 月 20 ⽇(土)の日程で配信を行う。OAFF2019 JAPAN CUTS Awardスペシャル・メンションの日本映画『WHOLE』(オンライン座・オープニング作品)。OAFF2012 コンペ部門スペシャル・メンションのインドネシア映画『ラブリー・マン』(監督最新作『苦しみ』は特集企画で上映)。OAFF2020上映、小川あん主演、坂本ユカリ監督の『レイのために』(小川あんはインディ・フォーラム部門、中村祐太郎監督作『スウィートビターキャンディ』『新しい風』にも出演)。OAFF2019上映、グイ・ルンメイがプロデュースした短編『小死亡』など過去のOAFFで好評を博した7作を上映する。
第16回大阪アジアン映画祭開催概要
(1)スクリーン上映(第 16 回大阪アジアン映画祭入選作品)
・期間:2021 年 3 月 5 日(金)〜14 日(日)
・会場:梅田ブルク 7、シネ・リーブル梅田、ABC ホール 他
・料金:1,300 円、⻘春 22 切符:22 歳までの方、当日券 500 円 全席指定席
・販売:梅田ブルク 7、シネ・リーブル梅田上映分は各劇場ウェブサイト及び劇場窓口にて販売。ABCホール上映分は映画祭ウェブサイト、及び会場窓口(上映当日分のみ)にて販売。
(2)大阪アジアン映画祭オンライン座(過去の大阪アジアン映画祭上映作品)
・期間:2021 年 2 月 28 日(日)〜3 月 20 日(土)
・配信サイト:映画祭ウェブサイト上の特設ページ
・料金:⻑編 1 作品 1,000 円、短編 1 作品 500 円 他