第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品
第54回シカゴ国際映画祭 監督賞/女優賞
第12回アジア太平洋スクリーン・アワード 女優賞  第25回ミンスク国際映画祭 監督賞/女優賞
第13回アジア・フィルム・アワード 最優秀脚本賞  第19回ダブリン国際映画祭 審査員特別賞
第41回デンバー映画祭 特別賞  第39回マナキ兄弟国際撮影監督映画祭 シルバーカメラ賞(エリック・ゴーティエ)
第10回華語十佳頒奨典禮 監督賞/主演女優賞/主演男優賞/トップテン映画  第27回上海映画批評家協会賞 優秀賞

名匠ジャ・ジャンクー監督最新作
『罪の手ざわり』『山河ノスタルジア』

第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品、中国の名匠ジャ・ジャンクー監督最新作となる『帰れない二人』。
この度、公開日が9月6日(金)に決定し、Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開いたします。

総移動距離7,700km!
21世紀中国を背景に描き出す、17年に及ぶ愛。
31歳の若さで初めてカンヌのコンペに出品された『青の稲妻』(02)とヴェネチアで金獅子賞(グランプリ)に輝いた『長江哀歌(エレジー)』(06)。ターニングポイントである二作を踏襲しつつ進化させた『帰れない二人』は、ジャ監督5作品目となるカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作。ル・モンド紙、ポジティフ誌が最高点をつけ、「皮肉と華麗さを兼ね備えたロマンチックなフィルム・ノワール。ジャ・ジャンクーは中国の偉大な映画作家だ!」とテレラマ誌は本作を絶賛した。本年3月にはアメリカでも公開され、映画評論サイトRotten Tomatoesで98%支持(2019/6/3現在)と高い評価を得ている。「私の人生を使って、歴史的にも激動の変化を経験した現代中国を舞台にラブストーリーを描きたいと思った」と語るジャ監督の想いが世界に届いたのだ。

今回解禁されたポスタービジュアルは、広大な長江と人々を運ぶ大きな客船が写っている。北京五輪開催、三峡ダム完成、経済の急成長…大きな変化を迎えた21世紀中国の様子が垣間見えるようだ。そして、それぞれ違う方向を見つめる男女。「移ろいゆく景色、街、心。それでも愛し続ける」というコピーは、変わらぬ想いを抱えた女と男の切ないラブストーリーを予感させる。

予告編では、その2人がヤクザ者の男ビンとその恋人チャオであることがわかる。2001年、炭鉱の町・山西省大同(ダートン)が舞台だ。2人は彼女らなりに幸せを夢見ていた。ある日、路上で襲われるビンを助けようと銃を手にするチャオ。次の瞬間、銃声音が鳴り響くが…。舞台は変わって、2006年、長江に沈みゆく古都・奉(フォン)節(ジェ)となる。刑務所から出所したチャオが音信不通のビンを訪ねに旅に出るが、ビンには戻れない理由があるようだ。ふたりは奉節で別れ、チャオは世界で最も内地にある大都市・新疆(シンジャン)ウルムチを目指す。そして、2017年――。
広大な中国の土地を舞台に、7,700kmもの距離を旅した主人公チャオとビンの心の旅路を描いたというナレーションは、壮大なスケールのドラマを想起させる。最後、「一緒に帰ろう」とチャオがビンに語りかけるシーンが映されるが、果たして2人はともに故郷に帰ることができるのだろうか。名作『狼/男たちの挽歌・最終章』のテーマソングであるサリー・イップの「浅酔一生」の切ない音楽が涙を誘う。

■予告編
https://youtu.be/F-aLtSK2Ps8

監督・脚本:ジャ・ジャンクー(『罪の手ざわり』『山河ノスタルジア』) 撮影:エリック・ゴーティエ 音楽:リン・チャン 
出演:チャオ・タオ、リャオ・ファン、ディアオ・イーナン、フォン・シャオガン 2018 年/135分/中国=フランス/原題:江湖儿女/英題:Ash is Purest White 提供:ビターズ・エンド、朝日新聞社  配給:ビターズ・エンド www.bitters.co.jp/kaerenai
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