苦難を乗り越え、60代で世界に見いだされた奇跡のピアニスト、フジコ・ヘミングを特集する。日本人ピアニストの母とロシア系スウェーデン人の画家であり建築家の父の間にベルリンで生まれ、母の手ほどきによりピアニストを目指すも、聴力を失うなどさまざまな困難に見舞われてしまうフジコ。波乱に満ちた半生を経て、1998年に行なった復帰コンサートが反響を呼び、翌年8月にリリースした60代でのデビューアルバム『奇蹟のカンパネラ』はベストセラーを記録。彼女の名は多くの音楽ファンの知るところとなった。
そんな衝撃のCDデビューから今年で20年。WOWOWでは2018年に公開されたドキュメンタリー映画と、2017年12月1日に東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアルで行なわれたソロコンサートを2本続けて放送する。

<ラインナップ>
映画『フジコ・ヘミングの時間』   6月放送予定

60代でブレイクした“魂のピアニスト”、フジコ・ヘミングを追ったドキュメンタリー。ワールドツアーの模様や自宅で猫に囲まれて過ごす時間など、公私にわたり密着する。
 2018年に全国で公開され大きな話題となったフジコ・ヘミング初のドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』。数々の名作を上映してきたシネスイッチ銀座では13週にわたるロングランを記録し、単館系にもかかわらず興行収入1.5億円を突破するなど、あらためて彼女の注目度の高さを示した作品をお送りする。

スウェーデン人の父との別離、「ガイジン」と言われ差別された過去、聴力の喪失などの苦難を乗り越え歩んできたフジコ。そんな数奇な人生の中でも、彼女は諦めずにピアノを弾き続けた。80代の今も、日に4時間の練習は欠かさず、世界各地へのコンサートツアーも精力的に行なっている。今回、彼女のプライベートに迫ったカメラは、動物に優しく、おしゃれが好きというフジコの愛すべき人柄を写し取った。そしてクライマックスには、2017年に行なわれたソロコンサートの「ラ・カンパネラ」をほぼフルバージョンで公開。心震える彼女の音楽、そして常に夢を追い求め続ける彼女の魅力が今ここに。

フジコ・ヘミング ソロコンサート ~いと小さきいのちのために~   6月放送予定

“魂のピアニスト”フジコ・ヘミング。映画『フジコ・ヘミングの時間』本編でもクライマックスを飾るシーンとして登場するチャリティーコンサートをWOWOWで独占放送。

 2019年、CDデビューから20周年を迎えるフジコ・ヘミング。彼女が2017年12月1日に、動物愛護のためのスペシャルチャリティーとして開催した「フジコ・ヘミング ソロコンサート~いと小さきいのちのために~」の模様をお送りする。このコンサートは、2018年に公開され話題となったドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』のクライマックスシーンで披露された「ラ・カンパネラ」の収録も行なわれた話題のステージだ。

コンサートで、フジコはショパンの「エオリアンハープ」やドビュッシーの「月の光」など名曲の数々を披露。大ホールの中に心地よく響く、エモーショナルな演奏が繰り広げられた。これまで彼女が苦難を乗り越えてきた自らの人生をにじませ、聴く者が胸を熱くする演奏は圧巻。このコンサートを通して、フジコの衰えぬ音楽への情熱を感じていただきたい。

収録日:2017年12月1日
収録会場:東京 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル
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番組サイト : https://www.wowow.co.jp/fuzjko/

フジコ・ヘミング ソロコンサート ~いと小さきいのちのた
めに~
Photo by SAYAKA AOKI (PROGRESS-M)