全英初登場1位!伝説のコメディアンの再起をかけたイギリスツアーは前途多難?
スティーヴ・クーガン×ジョン・C・ライリー
英米を代表する実力派俳優が贈る 軽やかな人生ステップ

ミニシアター系からハリウッド超大作まで、これまで数々の名作映画に出演してきた名優、ジョン・C・ライリー。『シカゴ』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートされたその実力から、彼が出演しているから作品を観るという映画ファンも少なくないはず。ロマン・ポランスキー、ブライアン・デ・パルマ、マーティン・スコセッシ、テレンス・マリック、ポール・トーマス・アンダーソン、ロバート・アルトマンなどの名だたる巨匠から、ヨルゴス・ランティモス、リン・ラムジーなど今をときめく実力派まで、世界中の映画監督から愛され、近年では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『キングコング:髑髏島の巨神』等の話題作の他、世界中で大ヒットを記録したアニメ映画『シュガー・ラッシュ』シリーズで主人公ラルフの声を担当するなど、53歳の今もなおジャンルを問わず活躍の幅を広げています。そんな彼が主演する映画が今年立て続けに公開されます!

まず公開となるのが、“キャリア史上最高の演技”と絶賛され、2019ゴールデン・グローブ賞(コメディ/ミュージカル部門)主演男優賞にもノミネート、全英初登場1位を記録した4月19日(金)より新宿ピカデリー他全国順次公開となる『僕たちのラストステージ』。本作はハリウッドでサイレントからトーキー期に活躍した伝説のお笑いコンビ、ローレル&ハーディの晩年の実話を描いたヒューマンコメディ。ローレル&ハーディはチャップリンやバスター・キートンと並んで、世界中のファンから愛され、生涯で100本以上の映画に出演し、日本でも”極楽コンビ”の名で何作か作品が公開された2人組コメディアンのパイオニア的存在。今日まで彼らの影響を受けていないコメディアンはほとんど存在しないと言われている。本作でライリーが演じるのは、ふくよかで陽気なツッコミ担当のオリバー・ハーディ。出演の依頼がきた際は、「この役を演じることには大きな責任が伴う。オリバーは私のヒーローでもあるから」と躊躇しつつ、「だからといって他の人にこの役を任せることはできない。引き受けるのは正直怖いが、この役をできるのは私しかいない」と強い決心をして、人気絶頂の全盛期から再起をかけた晩年までのオリバーを、特殊メイクの力も借り見事に演じきった。細身で皮肉屋のボケ担当の相方スタン・ローレルを演じ、本作で英国アカデミー賞(BAFTA)賞主演男優賞にもノミネートされたスティーヴ・クーガンとは初共演であったが、スタンは「誰がオリバー・ハーディの候補に挙がっているのか聞いて、ジョン・C・ライリーの名を聞いた時にこう伝えた。『彼が引き受けるなら、私も引き受けるよ』」とキャスティングの段階からライリーに信頼を寄せており、撮影を通して2人は本物の友人になったというエピソードも。監督は『フィルス』で数々の賞を受賞したジョン・S・ベアード。米英を代表する名優が起こす笑いの化学反応をぜひスクリーンで楽しんでほしい!

続けて7月5日より公開となるのが、フランスの鬼才ジャック・オーディアールが手がけた『ゴールデン・リバー』。ゴールドラッシュにわく1851年のアメリカを舞台に、無骨で優しい兄・チャーリーと好戦的な弟・イーライという誰もが恐れる最強の殺し屋兄弟が、連絡係の男とともに、黄金を探す方法を知る化学者を追うという、サスペンス要素も兼ね備えた人間ドラマ。本作でライリーが演じるのは、最強と呼ばれる凄腕の殺し屋“シスターズ兄弟”の兄イーライ。弟チャーリーを『ザ・マスター』のホアキン・フェニックス、連絡係を『ブロークバック・マウンテン』のジェイク・ギレンホール、化学者を『ヴェノム』のリズ・アーメッドなど、豪華俳優陣が共演している事でも話題に。本作はヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)、セザール賞4冠も受賞している。

『カジュアリティーズ』での映画デビュー以来、ジャンルを問わず多くの作品に出演し、映画ファンの心を掴んで離さないジョン・C・ライリー。ある時は伝説のコメディアン、またある時には最強の殺し屋と、作品ごとに魅せるカメレオン俳優ぶりは見なきゃ損!年齢を重ねても映画界、そしてファンから愛される名優ジョン・C・ライリーから今後も目が離せません!

【作品情報・使用クレジット】

『僕たちのラストステージ』
監督:ジョン・S・ベアード『フィルス』 
脚本:ジェフ・ポープ『あなたを抱きしめる日まで』
出演:スティーヴ・クーガン、ジョン・C・ライリー、ニナ・アリアンダ、シャーリー・ヘンダーソン、
ルーファス・ジョーンズ、ダニー・ヒューストン
原題:STAN&OLLIE/2018年/イギリス・カナダ・アメリカ/英語/カラー/スコープ/DCP5.1ch/98分
配給:HIGH BROW CINEMA
公式サイト:laststage-movie.com
公開表記:4月19日(金) 新宿ピカデリーほか全国順次公開
コピーライト:© eOne Features (S&O) Limited, British Broadcasting Corporation 2018