太平洋戦争末期、日本で初めて保育園を疎開させることに挑み、子どもたちのいのちを守った保母たちの実話を描く、映画『あの日のオルガン』が、絶賛公開中です。本作は、親元から遠く離れた荒れ寺へ、53人の園児たちと疎開生活をスタートさせ、幾多の困難を乗り越え、託されたいのちを守りぬこうとするヒロインたちの奮闘を描いた真実の物語です。

主役の保母たちのリーダーで責任感の強い板倉楓役には、戸田恵梨香。そしてもう一人の主役であり、天真爛漫で音楽好きの保母、野々宮光枝役には、大原櫻子。ダブル主演の戸田と大原は本作が初共演となります。戸田、大原に加え、保母役を演じるのは、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵といった、全員がこれからの活躍が期待される女優たちです。また、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功ら日本を代表する俳優たちが脇を固めます。
メガホンをとるのは『ひまわりと子犬の7日間』の監督であり、長年山田洋次監督との共同脚本、助監督を務めてきた平松恵美子。
さらに、日本アカデミー賞での受賞経験を多数持つ日本映画界を代表する豪華スタッフが本作を支えます。

公開後、SNSでは「自然とぽろぽろ涙がこぼれてしまいました。ほんとに素晴らしい映画でした。あんなに号泣した映画は初めてでした。今生きているということ。当たり前のこの日常を過ごしているということ。幸せなことなんだと気付かされました。」「感動しました。戦争を体験したことない私にも、今を生きていることの大切さや命の尊さが伝わってきました。たくさんの方に見てもらいたい映画です。」など感動の声が相次いでおり、また早くもリピーターがいるようで、「あの日のオルガン2回目もすごい感動しました。1回目よりも号泣。」「先ほど6回目の鑑賞を終えましたが心が温かくなり、まだ余韻に浸っています。これからまだまだ、この真実の物語が沢山の人の心に届くと信じています…」とコメントが寄せられています。

この度、これが、映画『あの日のオルガン』の全記録!
子どもたちとの和気あいあいとしたオフショットから、緊迫感漂うクライマックスシーンまで、
ボリュームたっぷり&見どころだらけの10分間!スペシャルメイキング映像が公式YouTubeにて解禁されました!

本作が描くのは、子どもたちのいのちを守るため、日本でまだ誰もやったことのなかった”疎開保育園”に挑み、強い信念で時代を切り拓いていった知られざる保母たちの真実の物語。近頃、子どもたちの命が奪われる悲しい事件が日々報道されている中で、かつての日本で子どもたちを守るその一点の為に立ち上がり、いのちのバトンを繋いだ若き女性たちの姿が強い共感を呼ぶ、そんな映画『あの日のオルガン』が、遂に本日2月22日に公開!本作の公開を記念して、主演の戸田や大原をはじめ保母を演じた女優陣が、約1ヶ月に渡って子どもたちと過ごした濃密な時間、その中で築かれた芝居を超える関係性がすべて映し出された、ここまで見せていいのか!?と思えるほど驚異の長尺メイキング映像をお披露目いたします!

先日のプレミア上映会イベントでは、保母を演じた女優陣が、撮影中以外にもずっと子どもたちの面倒を見ていたという秘話が明かされましたが、実際に戸田がおんぶに抱っこであやしている姿や、大原が撮影の合間もオルガンを演奏して子どもたちと遊んでいる様子が映し出されます。全力で子どもたちと触れ合い、笑い合い、時には大きな声で叱ったりと、その苦労を常に感じながら撮影に臨んだ女優陣が見せる表情や仕草ひとつひとつが皆まるで本物の保母のよう!戸田は、「本当に皆が無垢で純粋で、なんで戦争やってるん?って言っていたのを聞いて、胸がギューっと締め付けられて、子どもってすごく強い存在なんだなと思い知らされました」、大原は「自然と子どもたちを守りたくなる環境にいさせていただいているので、楽しくナチュラルにお芝居をさせていただいています」とそれぞれコメントし、その笑顔や子どもたちの存在そのものに、キャスト達もパワーを貰う毎日だったことが伝わってきます。

他にも監督が強いこだわりを持って描いた大原と佐久間による自転車二人乗りシーンや、シリアスな場面ながら緊張と緩和のギャップで笑いが止まらない戸田&大原のビンタシーン、人々を悲しみの淵に沈ませた緊迫感漂う東京大空襲のシーンなど、計10分間にも及ぶボリュームたっぷり、見どころ充分な撮影奮闘記。この作品に携わるすべての人の想いが詰まったこのメイキング映像を観れば、元号が変わり時代が変わろうとしている今、先人の大切な想いを語りつぐ本作に期待高まること間違いなし!劇場でご覧ください。

『あの日のオルガン』 メイキング映像

『あの日のオルガン』 著名人感想コメント一覧(敬称略・順不同)

●里見浩太朗(俳優・歌手)
戦火の東京で、民間人のどうする事も出来ない苦労と奮闘をまざまざと思い出される作品。
日本のいや世界中の人々、いかなる子どもにも、二度と悲劇が繰り返されないよう願いたい。

●吉行和子(女優)
日本人は素晴らしいと誇らしく思いました。と同時にこのような状況に再び追い込まれてはいけない、と強く感じました。
優しい眼差しで描かれた厳しい作品です。沢山の人に観て貰いたいです。絶対に観て欲しい映画です。

●水川あさみ(女優)
使命を持つ女性の力強さ、母性愛、挫折する様も、逃げ出したくなる気持ちもまざまざと描かれている。
今もこの先の時代にも繋がっていくべき物語だと感じました。

●比嘉愛未(女優)
53人の小さな命を守るため、懸命に闘った保母さん達の勇姿。こんな実話があったなんて。
彼女たちの信念を持って生き抜く強さは、きっと今の時代を生きる私たちに一番必要なものなのかもしれない。
「命を繋ぐ」 日常が当たり前では無く、とても尊いものだと言うこと。静かに、そして深く心に染み込んできました。
オルガンの音色と子ども達の笑顔に癒されてください。

●山田洋次(映画監督)
未就学児と保母さんたちの優しくて暖かいドラマを通して、戦争が女性と子どもたちをこんなに苦しめるのだということを、
ズシンと響くように伝える作品が生まれた。若いママにも是非!

●深川栄洋(映画監督)
不出来な大人たちへ。驕れる者、幼い者も区別なく心に大きな傷を残こす出来事があった。
その傷跡を知る大人たちが少なくなる今、なるほど……この映画でしか語れない戦争があった。

●松江哲明(ドキュメンタリー監督)
子を預かるという仕事はなんと尊く、過酷なことか。だからこそ戦争の愚かさが突き刺さる。保育の真意をあの時代を通して考えさせられた。

●金子修介(映画監督)
遠い過去?の悔しくも悲しい出来事が、力強く溌剌とした「今」の物語となってリアルに胸に響いて届く。
戸田恵梨香、大原櫻子はじめ女優たちの力を監督が更に伸ばし、辛い話なのに明るい気持ちで、彼女たちの成長に嬉し涙が流れた。

●倍賞千恵子(歌手・俳優)
これだけ童謡が映画の中で使われた作品は無いのでは?見ながら聞きながら一緒に唄いながら、
そして何度も胸をうたれながら・・・いつも間にか自分もスクリーンの中に入ってました。沢山の子供達が自然で素晴らしかったです。

●青木さやか(女優・タレント)
青春時代を戦争と共に過ごし、子どもたちを守る使命を果たした保母さんたちに敬意を払い、子どもと生き別れた親の気持ちを思った。
想像すら拒否したい。しかし、これは、実話です。子どもたちにも観せなくては。あの日のオルガン。

●鈴木瑛美子(アーティスト)
私たちがこうして今の時代に何不自由なく生活しているのは、この時代を生き抜いてきた人々のおかげだということ、
そして、オルガンで歌うシーンを見て、いつの時代も音楽が人の心を癒し支えてきたということを強く感じました。

●SCANDAL・HARUNA(アーティスト)
守るべき幼い命を無我夢中で守りきった女性達の愛情と心の強さが、儚くも美しい映画でした。
私が知る限り戸田恵梨香自身も、人に対してとても愛情が深く心の強い女性です。楓さんと恵梨香が重なる瞬間がたくさんありました。
この映画が多くの人に届くことを願っています。

●駒崎弘樹(NPO法人フローレンス代表)
私達は忘れている。戦争中に、泣きながら、怒りながら、子ども達を守った保育士たちが、確かにいたことを。
疎開保育園について、日本中が知るべきだろう。そして、私たちは今、子どもを守れているのか、を問うべきだろう。

●てぃ先生(Twitterフォロワー46万人の保育士)
「保育はサービス業だ」と言われることが多くなってきた昨今ですが、やはり本質は「福祉」なのだと強く感じました。
子どもの怪我に対して敏感になったり、習い事をさせてみたり、それも現代においては必要なことなのだと思います。
ですが、「一番大切なこと」はなんだろう?と改めて考えさせてくれる、そんな素晴らしい作品です。全ての保育士、保護者に観てほしい。

●成瀬國晴(イラストレーター・漫画家)
53人の幼い命を守り戦う保母たち。それは学童集団疎開でわたしたちを守ってくれた方々の姿だ。
「愛・平和」はそんな皆さんに「ありがとう」を込めて描いたわたしの疎開画のポリシーだ。この映画にもこの感謝が貫かれている。

●海老名香葉子(エッセイスト)
画面以上に苦しい思いをなさったことと察します。幼い子どもたち親恋しさ東京恋しさで泣き叫び始末におえない状態だったと存じます。
今作品は優しさがテーマのように受けとれました。東京の空が赤く染まってゆくのを子どもたちは、どんな思いだったでしょう。
ただ戦争の中で保母の愛は尊いものでした。終了後、喋ることが出来ない私でした。

【あらすじ】
東京も安全ではなくなっていた1944年。戸越保育所の主任保母・板倉楓は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた。別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、なんとか子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で我が子を保母たちに託すことを決意。しかし、戸越保育所の所長がようやく見つけてきた先は古びた荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、地元の世話役の協力をえて、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…。そんな願いをよそに、1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京を来襲。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―。
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■出演:戸田恵梨香、大原櫻子、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功
■監督・脚本:平松恵美子 ■原作:久保つぎこ『あの日のオルガン 疎開保育園物語』(朝日新聞出版)
■音楽:村松崇継 ■主題歌:アン・サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス・ジャズ)
■配給:マンシーズエンターテインメント ■コピーライト:(C)2018「あの日のオルガン」製作委員会 ■文部科学省特別選定作品(一般劇映画)
■オフィシャルサイト:anohi-organ.com ■オフィシャルツイッター/フェイスブック:@anohinoorugan #あの日のオルガン