攻殻機動隊シリーズの神山健治 原作 金子ノブアキ 短編初主演となる『サルベイション』完成!
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)では、2016年より、ジャパン部門ノミネート監督の中から優れた才能を持った監督を選出し、4K HDRでのショートフィルム制作を行う「ひかりTVアワード」というプロジェクトを実施しています。今回、第一回の受賞者、A.T.監督がメガホンをとった『サルベイション』が完成し、3月30日(土)よりひかりTVにて配信することが決定いたしました。本作は、第一回ひかりTVアワード製作作品『サルガッソー』が好評を得たためスピンオフとして制作され、メイキング映像も同時に公開となります。
「サルベイション(=救済)」をタイトルに冠する本作は、荒廃した近未来の世界を舞台に、貧困と社会の不条理に葛藤する父と娘のテクノスリラー。二人を中心に、それぞれが意味する「救済」を描いたヒューマンドラマでもあります。原案をつとめたのは、攻殻機動隊シリーズで国内外に多数のファンを持つ神山健治。作品のストーリーをより魅力的なものへと導くスクリプトドクターとしても参加しています。そして、ショートフィルム初主演となる金子ノブアキが、未来の日本を舞台にワーキングプア問題に不満を募らせていく主人公を熱演。ミュージックビデオやCMの経験も豊富で、CGを取り入れた作品で国内外から評価の高いA.T.監督が、4K HDRの技術を駆使し、ダーク&スモーキーな世界観を見事に演出しています。
本作は、サウス・バイ・サウスウエスト、レインダンス映画祭、ブリュッセル短編映画祭などの海外映画祭にも出品していく予定です。
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『サルベイション』
監督: A.T. 出演 金子ノブアキ、黒崎レイナ、阿部翔平、成河、かでなれおん、世良ゆうき
尺:17分 制作国:日本 ジャンル:スリラー
知恵と金が集結する、世界有数の研究機関エグザム。その施設の最下層に、汚泥まみれで働く男・守屋。精神疾患の娘を養い、周りの人間には都合よく利用され、守屋の不満は日々蓄積されていく。そして、救いようのない事態が彼を襲う…
※4KHDRとは・・・4K環境にHDRを組み合わせたものです。また、HDRとは「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」の略称であり、従来の方式に比べて色彩や輝度をより広い範囲で表現できる技術を指します。
コメント
良心がありながらも愚かな部分をあわせ持つ難しい役どころの主人公を演じましたが、納得のいくキャラクターづくりができました。ショートフィルムだからこそ丁寧に、作品の世界に見ている人が入ってこれるかどうかを意識しました。長編よりも難しいところがたくさんありましたが、監督やスタッフがしっかりと準備してくれて、とても手応えのある作品に仕上がりました。 金子ノブアキ
「ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか」というテーマを考えていた際に、いい話だけども後味の残るものにしたいと思いました。日本には硬派でクールな実写作品を描ける人はほとんどいない。ぼくが憧れるA.T.監督の良さが存分に発揮されている一作だと思います。 神山健治
この作品の見どころは全体の世界観です。70年代の邦画、もしくは、いまの韓国映画のような生々しくて、苦くて、湿気やにおいが感じられるような世界観をスタイリッシュに描くことを目指しました。現代なのにレトロなにおいやフューチャーなにおいもする。そんな世界観に浸ってほしいです。 A.T.
【 予告編 】
【 メイキング 】