2018年、全国の映画祭で計9冠達成し、
今後は海外でも上映される本年度インディペンデント映画界の大本命。
福岡インディペンデント映画祭2018 グランプリ、第59回科学技術映像祭 特別奨励賞

もうすぐ来るかもしれない近未来SF法廷サスペンス&ロボットバディムービー!
監督の下向拓生は、情報系の修士課程を修了し、ソフトウェアエンジニアとして企業で製品開発をしながら、インディペンデント映画の制作に取り組むという異色の若手監督。専門知識を活かし、人工知能やIoTを題材としたリアルなサイエンスフィクションの脚本を自ら執筆し、映像化している。本作『センターライン』は、近年話題の人工知能を題材に、AI自身による犯罪を裁くSF法廷サスペンス。新任検察官の米子天々音は、感情を持たないはずのAIを取り調べながら、彼の”心のようなもの”に近づいたり、遠ざかったり。そしてラストには切ない判決が二人を待ち受ける。「AIは感情を持ち得るのか」、「AIは人間のパートナーになれるのか」、という大きな問いを投げかけながら、刑事ドラマ的なエンターテイメントである。科学教養向上に質するとして科学技術映像祭特別奨励賞、同時にエンタメ作品として福岡インディペンデント映画祭グランプリという異例の受賞歴を誇り、サンフランシスコやロンドンで上映など、異例の展開を繰り広げている。主演には、映画初主演となる吉見茉莉奈(日本劇作家協会東海支部主催俳優A賞ノミネート)、撮影監督にJUNPEI SUZUKI (山田孝之×綾野剛×内田朝陽THE XXXXXX PROJECT)。その他、小日向文世の『かぞくわり』出演の星能豊、ニブロール『悲劇のヒロイン』出演の望月めいり、FOXムービー短編映画祭2016審査員特別俳優賞受賞の上山輝などの実力派が出演。一足早く楽しんだ観客からは続編を望む声多数!検察官米子シリーズ第一弾の『センターライン』を見逃すな!

物語
自動運転が普及した安全な時代[平成39年]に、車同士の正面衝突による死亡事故が発生。交通部配属の新任検察官米子天々音は、自動運転を制御していた人工知能のMACO2を過失致死罪で起訴しようと画策する。しかし”彼”は、「誤作動ではなく、わざと殺しました」と供述。AIの心は嘘か真か。

監督プロフィール
下向拓生(Takumi Shimomukai)
1987年9月18日、愛知県生まれ、福井県育ち。大学時代から映画制作に関わり、一般企業就職後は会社勤めの傍、映画制作を継続。学的考察を踏まえたリアルなサイエンスフィクションを得意とする。2作目の『N.O.A.』は第4回クォータースターコンテストグランプリやFOXムービー短編映画祭2016優秀賞など、数々の賞を受賞。他劇団に脚本書き下ろしも行い、主な脚本作に、もりとみ舞一人芝居『ずっといっしょ』『部屋と冷蔵庫と私と』。
■作品歴
菊とサカツキ(2013年)、N.O.A.(2015年)、センターライン(2018年)

著名人のコメント

自動運転という、等身大の事象を扱いながら”AIに感情が芽生えるのか”という大きなテーマをあぶり出している。今すぐそこにある未来をこんな形で表現する作品がインディペンデント映画というジャンルから現れたということに僕らは注目すべきだろうと思う。
山崎貴(映画監督 『寄生獣』『永遠の0』)

これ続編作ったほうがいいんじゃないかな。
犬童一心(映画監督 『のぼうの城』『最高の人生の見つけ方』)

近未来SFドラマであり、自動運転や人工知能、ロボットが広まった社会で人とロボットの関係はどうなるのかを考えさせるものになっている。
高橋 真理子(朝日新聞社 科学コーディネーター)

先が読めないストーリー、本当かも?と思わせる近未来のリアルな設定、癖のある魅力的なキャラクター、ミステリー、サスペンス、アクション、法廷劇、なんでもありの67分間ずっと面白い超豪速球な娯楽作品でした。鑑賞後すぐ続編が観たくなります。パート5『帰ってきたセンターライン』あたりまでには出演出来るよう日々精進致します。
長谷川朝晴(俳優)

人類の過去の点と現在を繋いだその先に存在しないSFは娯楽。この作品のように延長線上に存在する作品は『未来の訓練』だと思って僕は観るようにしてます。人間が人間に寄せてAIを作っていくのなら、それを人間と認めないことは大きな矛盾だと思ってしまいます。AIに人権を!!
家城啓之(演出家・脚本家 TFM『スカイロケットカンパニー』JFN『風とロック』)

軽快なテンポで繰り広げられる、いつかその日が来るかもしれない法廷劇。無機質な声とレンズの動きにいつしか感情移入してしまった。
北尾トロ(ノンフィクション作家 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』)

シンギュラリティーに怯え、AIに仕事を奪われることに戦々恐々とするそんな時代の一歩先へ。潜在的に僕らがAIに求め期待している理想像がここには描かれているのだと思う。それを体現するMACO2のお芝居が素晴らしい。
東海林 毅 (映像監督・コンポジター)

(MACO2の所作について)そういった機微に、どうも人の情緒が宿るようで、(中略)平田オリザ氏のロボット演劇の演出を彷彿とさせました。最後はなんか感動しました。 この「なんか」が大事なんだと思います。
いば 正人(演出家)

AIの普及により多くの人が職を失うと言われている昨今、 AIと共存する方法が、この映画には隠されているのではないかと、AIに抵抗感のあった自分が、少しはAIを理解してあげてもよいのかもしれないと、そんな気持ちにさせてもらった。
松本 動(映画監督)

将棋とかチェスとか、そんなもんAIがしたいわけがない。おそらく彼らが目指すのは人間との覇権争いであり、同時に隠し事を作ることである。この映画はその核心に触れながら、大事な部分をコメディにしたり、メロドラマにしたりして、なんだかとても楽しい感じだった。
澤田 サンダー(映画監督)

受賞歴
・第3回四万十映画祭 長編コンペティション部門 観客賞
・第59回科学技術映像祭 特別奨励賞
・第1回渋谷ミクロ映画祭 最優秀作品賞
・第5回栃木・蔵の街かど映画祭 審査員特別賞
・湖畔の映画祭2018 敢闘賞
・門真国際映画祭 門真市長賞
・第四回賢島映画祭 準グランプリ
・福岡インディペンデント映画祭2018 グランプリ
・映文連アワード2018 部門優秀賞

海外上映
・San Francisco IndieFest 2019 2019年2月10日、11日
・London International Filmmaker Festival 2019年2月19日
そのほか情報解禁前の海外上映あり

キャスト
吉見茉莉奈
星能豊 倉橋健 望月めいり 上山輝
中嶋政彦 一色秀貴 近藤淳  青木謙樹 松本高士 もりとみ舞 一髙由佳 青木泰代 いば正人 藤原未砂希

スタッフ
監督・脚本・編集:下向拓生
撮影監督:JUNPEI SUZUKI
セカンドカメラ:山川智輝、村瀬裕志
録音:上山輝
モーションアクター:木村翔
音楽:ISAo.
主題歌:「シンギュラリティ・ブルース」小野優樹
ロケーション協力:いちのみやフィルムコミッション協議会/愛知県あま市企画政策課/名古屋大学

配給(C)プロダクションMOZU

《2018年/日本/カラー/DCP/ステレオ/シネマスコープ/67分》
4/20(土)より、池袋シネマ・ロサにてロードショー
4/6(土)より、映画の舞台となった愛知県のシネマスコーレにて先行ロードショー