2017年ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞受賞
フランス映画界の新星グザヴィエ・ルグラン監督、衝撃のデビュー作!

この度、2019年1月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開いたしますサスペンス映画『ジュリアン』の中で、唯一音楽が使われる重要なシーンの映像が解禁となります。

映画『ジュリアン』は、『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)が金獅子賞を受賞した《第74回ヴェネチア国際映画祭》にて最優秀監督賞にあたる銀獅子賞を受賞。その後も《サンセバスチャン国際映画祭》や《トロント国際映画祭》など、数々の映画祭で喝采を受け、アメリカの映画批評サイトRotten Tomatoesでは94点の高評価を獲得している注目作です。本国フランスでは40万人動員のロングランヒットを記録し、フランス最大の映画サイトAllocineでは2018年のTOP1映画に選出。ほかにも、鬼才ジョン・ウォーターズ監督が2018年の映画ベスト10に本作を選ぶなど世界中から高い評価を受けています。

物語の主人公は、離婚した父親アントワーヌと母親ミリアムの間で揺れ動く息子ジュリアン。まだ11歳の彼は母親を守るために必死で嘘をつき続けるが……。
家族の関係を描いた繊細な人間ドラマでありながら、張り詰めた緊張感が観る者を襲う傑作サスペンスである本作は、夫によるDVが原因で離婚したミリアムと息子ジュリアンを執拗に追いかける元夫アントワーヌの様に「ホラー映画よりも怖い!」といった感想が多く聞かれます。その演出の重要ポイントとして、「日常音を効果的に活かすため、あえて音楽を使わなかった」とメガホンをとったグザヴィエ・ルグラン監督は語っています。そう、本作はエンドロールを含め、“ある一場面”を除いてまったく音楽が使用されていない映画なのです。では反対に音楽が使われる、“一場面”にはどんな意味があるのか……。

この度解禁となった映像は、主人公の姉・ジョゼフィーヌがバンドのボーカルを務め、パーティーで歌を披露するという楽しげな雰囲気の場面。ここが本作の中で唯一音楽が使われるシーンです。ジョゼフィーヌが歌うのは、ロックンロールの女王と称されるティナ・ターナーの代表曲のひとつ「プラウド・メアリー」。ティナと言えば、夫からのDVに苦しめられていたことを明かしており、そこから復活を遂げた女性としても知られ、ルグラン監督はこのシーンに「ティナ・ターナーへの敬意の意味を込めた」と話しています。またこの曲は、「スローに始まり、だんだんテンポが加速していくところが本作の構成とも似ている」と、同曲を使用した経緯も明かしています。その他にも、こだわりの演出が随所に感じられる映画『ジュリアン』は1月25日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開されます。

監督・脚本:グザヴィエ・ルグラン 製作:アレクサンドル・ガヴラス 撮影:ナタリー・デュラン
出演:レア・ドリュッケール ドゥニ・メノーシェ トーマス・ジオリア マティルド・オネヴ
2017年/フランス/93分/原題:Jusqu’a la garde/カラー/5.1ch/2.39:1/日本語字幕:小路真由子 
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 配給:アンプラグド  © 2016 – KG Productions – France 3 Cinéma
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