この度、2019年1月1日に生誕100周年を迎えた小説家J.D.サリンジャーの半生を描いた映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』が1月18日より全国公開されます。
世界中で累計6,500万部を突破した”青春のバイブル”「ライ麦畑でつかまえて」。映画では、この20世紀を代表する名作を生みだした作家サリンジャーのこれまで語られてこなかった謎に満ちた半生、そして小説の誕生秘話を描き出します。圧倒的な名声と富を手に入れながら、なぜその絶頂期に文壇から姿を消したのか?これまで神秘のベールに包まれてきた、孤高の天才作家サリンジャーと傑作「ライ麦畑でつかまえて」のすべての謎が明かされます。
この度公開された映像は、「ライ麦」と並んでサリンジャー作品の中でもファンの多い短編小説「バナナフィッシュにうってつけの日」が生み出された瞬間。当時、戦争体験のトラウマからから抜け出すために東洋思想に傾倒していたサリンジャー。瞑想やヨガの合間で物語を書き続けていましたが、煮詰まると、導師の助言通りタイプライターから紙を抜き出し破り捨てていました。サリンジャーは、こうして書いた原稿を破り捨てることによって書く事の楽しみを再発見していきます。その中で、長いスランプを乗り越え生まれたのが、「バナナフィッシュにうってつけの日」。主人公シーモア・グラースが拳銃自殺をするまでの1日を描いており、サリンジャー29歳、1948年1月31日のニューヨーカー誌での掲載となりました。また、この作品は文壇から高く評価され、作家としても注目を集めるきっかけとなりました。
「バナナフィッシュ」といえば、昨年夏から年末にかけて放映された吉田秋生原作のアニメ「BANANA FISH」が人気を博したばかり。このアニメでは、死を招くクスリとしてバナナフィッシュという名称が登場します。アニメ最終回のタイトルが「ライ麦畑でつかまえて」だったこともあり、このアニメをきっかけにサリンジャーに再注目する人も。今まさに注目されている作家のひとりです。

出演:ニコラス・ホルト、ケヴィン・スペイシー、ゾーイ・ドゥイッチ、ホープ・デイヴィス、サラ・ポールソン
監督/脚本:ダニー・ストロング(『大統領の執事の涙』『ハンガー・ゲーム FINAL』完結編 2 部作の脚本家)
製作:ブルース・コーエン(『世界にひとつのプレイブック』)、モリー・スミス(『ラ・ラ・ランド』)
原作:「サリンジャー 生涯 91 年の真実」(晶文社刊) 原題:REBEL IN THE RYE
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ 配給:ファントム・フィルム
rebelintherye-movie.com (109 分/アメリカ /カラー/ 2017 / 英語)© 2016 REBEL MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.