スティーブン・スピルバーグの待望の監督最新作『戦火の馬』が、12月28日の全米公開を前に早くも来年の アカデミー賞最有力候補として、大きな注目を集めている。
“アカデミー賞最有力候補”に選んだのは、アメリカの映画専門サイトのゴールドダービー.com。全米の批評家、映画関係者、ユーザーの投票によって行われる来年のアカデミー賞予測で多くの票を集め、作品賞と監督賞の最有力候補に選出された。

「ストーリーに圧倒的な魅力を感じ、ただうっとりするばかりでした。この映画を見て、物語を共に体験した人々の心が一つになることを、そしてこの物語のハートとメッセージを世界各国で感じてもらえることを願っています」
    スティーブン・スピルバーグ

というスピルバーグ監督の言葉の通り、『戦火の馬』は、第一次世界大戦を舞台にした壮大なる感動作。戦争という悲劇に打ちのめされながらも、希望を信じて生きていく人間たちのドラマが、戦火を生き抜くジョーイという一頭の美しい馬との出会いと別れを通して、鮮やかに浮かび上がる。
原作は、1982年にイギリスで出版された小説。その後舞台化され国際的な成功をおさめ、2011年度トニー賞5部門受賞の栄誉に輝いている。
ロンドンで舞台版に出会ったスピルバーグ監督は、馬の視線を通して描かれる人間ドラマに感動し、一幕目からエンディングまで感動の涙が止まらなかったという。「なんとしてもスクリーンを通して世界中の人々にこの感動を届けたい」との思いから、この作品の映画化を決意、まさにスピルバーグ監督渾身の一作となった。
詩情豊かな映像美と、雄大な音楽によって綴られた、信念と希望と不屈の精神の物語──映画だけが可能にできるスペクタクルな感動体験が、いよいよ世界中を魅了する。

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執筆者

Yasuhiro Togawa