万葉集から想を得、愛しいひとを待ち続ける男女を描いた映画『朱花の月』の河?直美監督が、みなさまにご応募いただいた写真とコトバの中からセレクト。現代の万葉集『万葉のまなざし』として、一冊のPHOTOPRESSOを編纂しました。

現代の万葉集を編纂する、とはなんて贅沢なことでしょう。
限られた文字で語る市井の人々の暮らし、想い。
写真と言葉が融合するとき、その想いは深く誰かの心に届けられることでしょう。
古代にはできなかった現代だからこそできる最高の表現。
それらを本にまとめることで、これからずっと先の人にも届いてゆく可能性を秘め、
わたしたちが万葉集を紐解くように、千年先の人類が
この『万葉のまなざし』を紐解いてくれることを願って。   

—— 映画作家 河?直美

日本最古の歌集といわれている「万葉集」。そこで詠われているのは今も昔も変わらない人の感情、日本の厳しく美しい風土です。かつて当時の想いを残す手段のひとつが「歌」であったなら、現代は「写真」もそれに当てはまるのではないでしょうか。9月23日(金)より、キヤノンマーケティングジャパン株式会社が提供する「PHOTOPRESSO」公式サイトのギャラリーでの公開(*1)、劇場やカフェなどで実物の「本」の展示(*2)がスタート致します。河瀬監督が編纂した“現代の万葉集”をお楽しみ下さい。PHOTOPRESSOは写真とコトバを並べてウェブ上でオリジナルの「本」を一冊から作ることができるサービスです。

(*1)PHOTOPRESSO公式サイトギャラリーにて全頁公開中 http://www.imagegateway.net/photopresso/gallery
(*2)劇場・カフェなどで実物の「本」を展示 http://www.hanezu.com/blog/?p=119

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執筆者

Yasuhiro Togawa