『アナと雪の女王』──それは、運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹を主人公に、凍った世界を救う“真実の愛”を描いた感動のストーリー。ディズニー創立90周年記念作品として、ディズニー・クラシックの原点にして新たな金字塔ともいえる作品が誕生。
 この度、本作の新たなヒロイン、触れるものを凍らせてしまう“禁断の力”を持つ雪の女王/エルサの日本語吹替版版の声を松たか子さんが演じることが決定しました。

触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つエルサは、愛する者を傷つけないために、誰とも会わずに部屋に閉じこもって暮らしていた。成長したエルサは新女王としての戴冠式に、力を制御できず真夏の王国を冬に変えてしまう。そして、人を傷つけるおそれのない氷の城で“雪の女王”となり、ありのままの自分を解放する喜びを生まれて初めて知る。英語版では、このエルサをミュージカル『ウィキッド』でトニー賞も受賞した実力派女優イディナ・メンゼルが演じている。エルサが自分を解放し、雪の女王になっていくシーンで喜びとともに歌いあげる「LetIt Go」は、トニー賞受賞の実力派作曲家ロペス夫妻が担当し、第71回ゴールデングローブ賞でも主題歌賞にノミネートされるなど既に全米で高い評価を受けており、ブロードウェイのトップ・スターが演じた難役エルサを一体誰が演じるのか、日本でも注目が集まっていた。そして遂に日本語吹替版のエルサを、女優松たか子さんが担当することが決定した。松さんはディズニー映画の声優初挑戦である。

松さんを抜擢したディズニー担当者は、「本作は、ミュージカル要素も非常に強い作品であり、松さんが演じるエルサは、セリフを喋りながら歌も歌わなければならないという点で、非常に難しい役。高い演技力と歌唱力を兼ね備えた女性にお願いしたいと考えました。舞台や映画などで活躍し、松たか子さんの凛とした佇まいと気品に、自分の力をコントロール出来ず、雪の女王になっていくエルサという女性の感情の機微をセリフと歌で表現してもらえる唯一無二の女優だと感じています」と語る。

この大抜擢を聞いた松さんは、「まさか自分がディズニーの世界に入れるなんて思ってもみなかったので、お話をいただいたことにすごいびっくりしました。でもディズニー映画のヒロインができるのなんて一生に一度なので、一生懸命チャレンジしようと、非常に嬉しく思いました」と喜びのコメント。また松さん自身がパワーに圧倒されたという、英語版でエルサを演じたイディナ・メンゼルについて、「まさか彼女と同じ役を日本でやるとは思ってもみなかったし、とってもいい経験になりました」と語り、ディズニー作品を通じて憧れの女優とも肩を並べることになった。今作では劇中でエルサの歌う3曲を、松さんが実際に熱唱。特に日米2人のエルサが共通して歌う「Let It Go」は、ゴールデン・グローブ賞をはじめ、各賞レースでも続々と受賞・ノミネートを果たしている。早くも主題歌賞最有力と言われ、ディズニー史上に残る名曲となっている。本作は全米では昨年11月27日に公開され、公開2週目で全米週末興行成績No.1を獲得。そして公開6週目にして再び1位に返り咲くという、『アバター』以来の快挙を成し遂げる大ヒットを記録している。

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=51410

執筆者

Yasuhiro Togawa