ジョン・ウィリアムズ監督による新作映画「審判」の制作費を募るクラウドファンデイングがスタート
「いちばん美しい夏」「スターフィッシュホテル」「佐渡テンペスト」のジョン・ウィリアムズ監督による新作映画「審判」の制作費を募るクラウドファンデイングプロジェクトがスタートしました。この作品は、カフカによる長編小説「審判」を現代の東京で再現します。サスペンスとブラックユーモアを織り交ぜながら、現代の日本社会を取り巻く無意味な官僚主義、監視社会、個人の無力化といった、“不穏な空気”を映し出すとともに、不合理な世界を理解しようとする人間の葛藤・精気を描きます。「審判」で描かれた世界観が、特定秘密保護法やメディアの自主規制など、萎縮する日本社会が抱えるさまざまな問題を彷彿とさせると気付いたジョン・ウィリアムズ監督。2011年より脚本を書き始め、今年いよいよ制作が始まります。
数々の短編映画やドキュメンタリー、長編映画の脚本、監督、制作を行ってきたジョン・ウィリアムズ監督は、今回、初めてクラウドファンデイングに挑戦します。映画「審判」に込めるメッセージ、クラウドファンディングで制作費を募る思い、また、外国人映画監督が見つめる日本の映画制作現場など、ご声援ください。
https://motion-gallery.net/projects/shinpan
ジョン・ウィリアムズ John Williams
映画監督、脚本家、プロデューサー。上智大学外国語学部英語学科教授。英国に生まれ、1988 年に来日。数々の日本の短編映画やドキュメンタリー、長編映画の脚本、監督、制作を行う。第 1 作目である『いちばん美しい夏』は、ハワイ国際映画祭でグランプリを獲得し、その他の国際映画祭でも多数の賞を受賞。佐藤浩市、木村多江主演の『スターフィッシュホテル』は、ルクセンブルグ国際映画祭でグランプリを獲得した。佐渡島を舞台とした第 3 作目『佐渡テンペスト』 は、シェイクスピア の『テンペスト』をもとに、能などの日本の伝統芸能とロックを融合した作品で、シカゴ国際映画音楽祭にてグランプリを受賞。
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執筆者
Yasuhiro Togawa