この度、イーサン・ホーク監督作「Seymour: An Introduction」を邦題『シーモアさんと、大人のための人生入門』とし、2016年9月下旬、シネスイッチ銀座、渋谷アップリンクほかにて全国公開することが決定、併せてティーザーヴィジュアルを解禁いたしました。

俳優としてますます活躍しているように思えるイーサン・ホークが、
実はアーティストの行き詰まりを感じ悩んでいた
—87歳のピアノ教師シーモア・バーンスタインに出会い、悩みを打ち明け、救われたと感じた。その後、シーモアのピアノに触れ、ますます魅了されたイーサン・ホークは、シーモアのドキュメンタリーを撮ろうと決める。本作がイーサン・ホーク初めてのドキュメンタリー監督作となる。
ティーザービジュアルのイラストを手掛けたのは北谷しげひささん。イーサン・ホークが「一瞬で安心感に包まれた」というシーモアさんの暖かさ、チャーミングさを余すところなく表現しています。

じぶんの心と向き合うこと、シンプルに生きること、成功したい気持ちを手放すこと。
積み重ねることで、人生は充実する。 
——シーモア・バーンスタイン

シーモアのピアノ・レッスンは、人はいかに生きるべきかという奥深い教えに満ちている。
彼のシンプルな生き方から学べることは、あまりにも多い    

——イーサン・ホーク

人生の折り返し地点——アーティストとして、一人の人間として行き詰まりを感じていたイーサン・ホークは、ある夕食会で87歳(映画製作時)のピアノ教師、シーモア・バーンスタインと出会う。たちまち安心感に包まれ、シーモアと彼のピアノに魅了されたイーサンは、彼のドキュメンタリー映画を撮ろうと決める。シーモアは、50歳でコンサート・ピアニストとしての活動に終止符を打ち、以後の人生を「教える」ことに捧げてきた。ピアニストとしての成功、朝鮮戦争従軍中のつらい記憶、そして、演奏会にまつわる不安や恐怖の思い出。決して平坦ではなかった人生を、シーモアは美しいピアノの調べとともに語る。彼のあたたかく繊細な言葉は、すべてを包み込むように、私たちの心を豊かな場所へと導いてくれる。 

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執筆者

Yasuhiro Togawa