“極限の人間賛歌”エンターテインメント 『宮本から君へ』 主演・池松壮亮、ヒロイン蒼井優で映画化決定!
熱烈に支持される伝説の漫画『宮本から君へ』が、池松壮亮を主演に迎え映画化が決定いたしました。今秋、全国公開となります。
あの“伝説のエピソード”が遂に実写映像へ!
写真家・佐内正史が、映画のために撮りおろした特写も解禁!
昨年4月に、テレビ東京で放送されたドラマが、第56回ギャラクシー賞テレビ部門「奨励賞」を受賞するなど大きな反響を呼び、世代を超えて読み継がれる漫画家・新井英樹による伝説の漫画「宮本から君へ」の映画化が決定!
『あゝ、荒野』(17)、『愛しのアイリーン』(18)のスターサンズが制作し、2019秋、全国公開する。
主演の宮本浩を、ドラマに続き「宮本浩という人は、僕にとってどの歴史上人物よりも星であり、ヒーローでした」と語る池松壮亮が務める。原作と宮本浩を敬愛する池松は主演俳優という枠を超え、本作の映画化までの道のりを並々ならぬ思い入れをもって取り組んできた。また、本作のヒロイン・中野靖子を、昨年の第41回日本アカデミー賞主演女優賞、第91回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞など国内映画賞の様々な主演女優賞を受賞し、今後の活躍が益々注目される蒼井優が演じる。池松と蒼井の共演は『斬、』(18)につづけてとなるが、二人の初共演は、2002年NHK放送のドラマ「うきは-少年たちの夏-」となり、出身地、大学など共通点も多く、役者としても認め合う存在。今回、感情をむき出しにして激しくぶつかり合う宮本と靖子の難しい役どころを、絶妙なコンビネーションで演じている。また、宮本を囲む登場人物たちもドラマ版のキャストが再集結し、松山ケンイチ、柄本時生、星田英利、古舘寛治らが出演しているほか、今後、映画版の新たな豪華キャストの発表も予定!
原作コミックは、社会に蔓延する様々なテーマを、容赦ない人間描写と圧倒的な世界観で描き続けてきた漫画家・新井英樹が熱血営業マン・宮本浩、七転八倒の記録を描いた作品。1990年にモーニング(講談社)で連載をスタートし、1992年に<第38回小学館漫画賞 青年一般部門>を受賞。2009年には『定本 宮本から君へ』(全4巻)が太田出版より出版され、いまもなお俳優やミュージシャン、漫画家など各界から熱烈な支持者を生み続ける”伝説の漫画”。ドラマでは、主人公の宮本浩が、営業マンとして奮闘する姿に焦点を置いた“サラリーマン篇”が描かれたが、劇場公開される映画では、宮本浩と中野靖子を中心に繰り広げられる“極限の人間賛歌”が描かれるエンターテイメント作品になっている。「宮本から君へ」が“伝説の漫画”として語り継がれる理由のひとつでもある、あの宮本の闘魂たぎる決闘シーンなどがどのように映像化されるのか?が注目されている。撮影は、昨年9月29日にクランクインし、10月30日にクランクアップした。「この物語を完結させるまでは、死ぬに死ねない」と語る真利子哲也監督を筆頭に全キャスト・スタッフが全身全霊をかけて挑んだ映画「宮本から君へ」、観るものへ<究極の愛の形>を投げかける超・問題作!!(2019年)今秋、全国公開。
●宮本浩(みやもと・ひろし)役:池松壮亮コメント
この原作が手元に来てから、随分と時間が経ってしまったような気がします。ボロボロになるまで読み漁ったこの偉大な原作の力をお借りして、時代の変わり目に強烈な人間賛歌を残すべく、身も心も捧げたつもりです。
蒼井さんとは「斬、」から立て続けの共演となりますが、今度は宮本と靖子として、物語の中の人生の試練を共にする事が出来たと思っています。その存在にいつも救われました。そのほかキャストそれぞれの、抜群のアクトも楽しみにしていただければと思います。まだ仕上げ真っ最中でどうでるか分かりませんが、生きてゆく覚悟、信じる覚悟、そして人生を感じるような映画になるんではないかと期待しています。
傲慢な男ですが、今秋、宮本からあなたへ、よろしくお願いします。
(プロフィール)
1990年7月9日生まれ。福岡県出身。『ラストサムライ』(03)で映画デビュー。2014年に出演した『紙の月』、『愛の渦』、『ぼくたちの家族』、『海を感じる時』で、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞、第57回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。2017年には主演作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などで第9回TAMA映画賞最優秀男優賞、第39回ヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞。昨年の映画出演作に『万引き家族』(18)、「ウタモノガタリ」の『ファンキー』(18)、『君が君で君だ』(18)、『散り椿』(18)、『斬、』(18)などがある。
●中野靖子(なかの・やすこ)役:蒼井優コメント
全身で感情をぶつけ合うシーンの連続だった為、撮影3日目には既にヘトヘトでした。
こんなに早く疲弊した現場は初めてです。体力、集中力、瞬発力、そして声量が基本的にどのカットにも必要だったのですが、共演者の皆様と労り合い、励まし合い、スタッフの皆様に助けていただき、なんとかクランクアップすることが出来ました。こんなに高カロリーな作品はなかなか無いと思います。公開を楽しみにしていただければと思います。
(プロフィール)
1985年8月17日生まれ、福岡県出身。『リリイ・シュシュのすべて』(01)のヒロイン役で映画デビュー。『花とアリス』(04)、『ニライカナイから の手紙』(05)、『フラガール』(06)などで主演を務め、『フラガール』で第30回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をダブル 受賞したほか、国内の映画賞を総なめにした。近年の主な映画出演作に、『オーバー・フェンス』(16)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16)、 第41日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、『斬、』(18)などがある。

●監督・脚本:真利子哲也コメント
はじめて「宮本から君へ」の映画化に声かけられたのは2012年の夏。十代の頃から読み耽っていた新井英樹さんの原作に、二つ返事で引き受けました。ただ覚悟を決めたところでなかなか実現に及ばず、気づけば6年が経ちました。これだけ時間がかかったのは生半可な気持ちで映画化するような原作ではないからで、集まるべくして集まったキャストとスタッフの面々。特に池松くんと蒼井さんのこの映画に対する意気込みたるや並大抵ではなくて、その芝居はさることながら、それぞれ歩んできた役者としての人生が重なる奇跡をみたと思える現場でした。平成最後の夏の終わりに池松壮亮と蒼井優を中心に据えて「宮本から君へ」を撮影できたことが、この原作にとって最高の瞬間だったと断言できる映画になりました。
(プロフィール) 1981年、東京都生まれ。法政大学在学中に8mmフィルムで自主制作した短篇作品が、国内外で注目される。その後、東京芸術大学大学院の修了作品『イエローキッド』が、国内外で高い評価を受けると、学生映画として異例の劇場公開に。2016年に劇場公開された『ディストラクション・ベイビーズ』が、第69回ロカルノ国際映画祭新進監督コンペティション部門・最優秀新進監督賞を受賞をはじめ、国内外の映画賞で多数の賞を受賞した。
●原作:新井英樹コメント
映画版『宮本から君へ』の最初の陣中見舞いロケ現場となった王子・飛鳥山公園で池松くんとふたり、隠れタバコを喫いに歩いていたときの会話
ボク「『宮本から君へ』の映画では、オレ、ブン殴られたいんだよ」 池松「俺もですよ」
ドラマの「世界」を構築・牽引した宮本浩こと池松壮亮本人がそう言うか……と。
ドラマ版で観た蒼井優さん扮する中野靖子の輝きは驚きでした。
全話通してもゲスト出演には思えない、違和感すら覚えるあの存在の力。
写真家・佐内正史さんがドラマ版の打ち上げトークショーで放った名言
「真利子には愛はあるけど情はない」(笑)言い得て妙!! いや、真芯だ!! これ表現者として最強なんですよ!!
この三人が原作の、ある意味本番パートで「自分こそが一番」と生命力バトルを繰り広げるってだけで胸が高鳴り「原作クソ喰らえ!!」と殴り倒されたがってるボクの夢を叶えてくれそうです!!
(プロフィール)1963年、神奈川県生まれ。大学卒業後、文具メーカーの営業マンから漫画家へ転身。88年の第19回ちばてつや賞入選などを経て、89年「8月の光」で漫画家デビュー。90年にモーニング(講談社)で連載をスタートし、92年に<第38回小学館漫画賞 青年一般部門>を受賞。漫画代表作に2018年に吉田恵輔監督、安田顕主演で映画化された「愛しのアイリーン」や、「ザ・ワールド・イズ・マイン」など。
『宮本から君へ』 原作: 新井英樹 『宮本から君へ』 百万年書房/太田出版刊 監督:真利子哲也 『ディストラクション・ベイビーズ』
脚本:真利子哲也、港岳彦 『あゝ、荒野』 出演:池松壮亮、蒼井優ほか 配給:スターサンズ、KADOKAWA (C)2019「宮本から君へ」製作委員会