『ゴッズ・オウン・カントリー』予告・ポスタービジュアル解禁
ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭をはじめ、世界中の映画祭で多数受賞!
2017年、世界ベストゲイ映画が日本で観られるのは、これがラストチャンス!!
ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭をはじめ、世界中の映画祭で絶賛された、2017年のベストゲイ映画とも呼ぶべき『ゴッズ・オウン・カントリー』。同時期に各映画祭で上映されていた『君の名前で僕を呼んで』が国内で配給され、今春、満席が続くほど大ヒットする一方で、本作は国内配給が付かず、今まで劇場で公開されることはありませんでした。
青山のスパイラルホールで、今年の7月に開催された、第27回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜で待望のジャパンプレミアを果たすと、700席分のチケットが即完!また、上映後の反響も大変大きく、鑑賞した人たちから発せられた大絶賛の声がSNS上を飛び交う状態に。観た人たちは勿論、見逃した人たちからも再映のリクエストが上がり続けています。
相変わらず国内配給が付かない状態であることから、数人の有志が自らの手で劇場公開を目指すことを決意!この度、シネマート上映企画 「のむらコレクション」(通称:のむコレ)の中の一本として、12月にシネマート新宿(東京)と、シネマート心斎橋(大阪)で劇場公開される運びとなりました。ただし下記の通り、上映回数はシネマート新宿が4回と、シネマート心斎橋がわずか1回のみ。その回数の少なさの要因は、ズバリ予算。配給も付かないボランティアによる自主上映のため、高額な上映料や上映までにかかる経費は、すべてその有志による自己負担となり、通常の劇場興行のような形態には至っていません。今回の劇場公開の後は、Blu-ray・DVDが発売されたり、インターネット等で配信されたりということもありません。今後、本作をどこかの配給会社が買い付けない限り、日本の劇場で観られるのは、今回で最後になります。(Netflixなど大手映像配信事業会社によるネット配信も今のところ予定されていません。)
ボランティアスタッフのひとりも「こんな名作を劇場公開できないのは余りにも残念だという思いだけで、今回の上映にチャレンジすることにしました。お客様が入らなければ大幅な赤字になってしまい、次の機会も無くなるため、これ以上の上映回数を持つことが出来ませんでした。ご理解ください」と語っています。
この度、オリジナル予告編やオリジナルポスタービジュアルを踏襲した、日本語字幕入り予告編と、日本版ポスタービジュアルが解禁!
「曇天に包まれるヨークシャーにある牧場をひとりで管理している青年ジョニーは、寂れた牧場での孤独な日々の労働に生き甲斐を見つけられずにいた。さらに、老いた祖母や病気の父とのいざこざも絶えない。そんなある日、季節労働者のゲオルゲが羊の出産シーズンに雇われる。初めはぎこちなく、時には衝突する二人だったが、羊に優しく接するゲオルゲに、ジョニーは今まで感じたことのない感情を抱きはじめる・・・」というストーリーや、ふたりの感情の機微が、抑え気味の映像からでもひしひしと伝わってきます。ちなみに、本編中で展開されるふたりの情熱的な愛情が溢れるシーンや、日本では予告編に当然使用されるべき主題歌(本作ではエンディングテーマ “The Days” by Patrick Wolf)も敢えて予告編に使用されておらず、本作が持つ世界観を徹底的に大切にして作られた予告編といえます。
併せて解禁となったポスタービジュアルも、牧場にいるふたりが違う方向に視線を向けつつも、背中でお互いの体温を感じられる距離に寄り添い、キャッチコピーの「“神の恵みの地”で、僕らは出会い、愛し合った」というストレートな言葉も相俟って、本編で描かれるふたりのラブストーリーの前兆を匂わせる仕上がりになっています。
『君の名前で僕を呼んで』は、若くて美しく恵まれた家庭に育った少年と大学院生の青年が、北イタリアの避暑地の別荘で織りなすキラキラしたひと夏の恋。一方『ゴッズ・オウン・カントリー』は、自分が望まない家庭環境に育った冴えない男と、そこに季節労働者として雇われる髭面の男が、イギリスの曇天の下で愛し合うという、“見た目の設定は”全く対称的な作品ですが、どちらの作品でも描かれているのは、あるきっかけで出会った二人が最初は衝突するものの、ふとしたことで惹かれ合っていく情熱的な恋!『ゴッズ・オウン・カントリー』も『君の名前で僕を呼んで』も絵面が違うだけで、カップルの二人が紡ぐ情感や、主人公の成長物語であることも共通しています。
また、本情報解禁と同時刻に、シネマートの公式ウェブサイトにて、本作が「のむコレ」で上映されるに至った経緯をスタッフが語ったインタビューが掲載されます。掲載URLは下記になります。※解禁時刻の11月30日(金曜)朝7時に見られるようになります。
http://www.cinemart.co.jp/article/news/20181130002264.html
< ストーリー >
“神の恵みの地”で、僕らは出逢い、愛し合った ――
2017年ベストゲイ映画が日本で観られるのは、これがラストチャンス!
青年ジョニー(ジョシュ・オコナー)は、老いた祖母(ジェマ・ジョーンズ)と病気の父(イアン・ハート)に代わって、ヨークシャーにある牧場をひとりで管理している。孤独でやり甲斐を感じられない寂れた牧場での日々の労働を、酒と行きずりの不毛なセックスで紛らわすジョニー。ある日、季節労働者のゲオルゲ(アレック・セカレアヌ)が羊の出産シーズンに雇われる。初めは衝突する二人だったが、羊に優しく接するゲオルゲに、ジョニーは今まで感じたことのない感情を抱き、突き動かされていく…。ベルリン国際映画祭やサンダンス映画祭をはじめ、世界中の映画祭で多数受賞したほか、Rotten Tomatoesで99%の高評価を獲得した傑作!
監督:フランシス・リー
出演:ジョシュ・オコナー、アレック・セカレアヌ、ジェマ・ジョーンズ、イアン・ハート
イギリス/2017年/104分 © Dales Productions Limited/The British Film Institute 2017
配給:filmott(フィルモット)
公式Twitter → https://twitter.com/filmott
< シネマート上映企画 「のむらコレクション」(通称:のむコレ)とは >
「未体験ゾーンの映画たち」や、「カリコレ」に続く、第3の劇場発信型映画祭
ヒューマントラストシネマ渋谷とシネ・リーブル梅田の「未体験ゾーンの映画たち」や、新宿シネマカリテの「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション」(通称:カリコレ)に続けと、昨秋立ち上がった新たな劇場発信型映画祭「のむらコレクション」(通称:のむコレ)。大好評を得て、今年も11月3日(土・祝)より開催中です。「のむらコレクション」は、シネマート新宿/心斎橋の番組編成担当・野村武寛氏が、アジア映画に強いシネマートらしく、韓国・中国・香港は勿論、世界中から話題作をいち早く集め、要チェックなレア作品が目白押しの映画祭です。今回、その中の1本として、『ゴッズ・オウン・カントリー』が上映されます。