風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1998年のグラミー賞最優秀アルバム賞受賞作『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録されたバラード「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が映画『七つの会議』の主題歌に決定。日本映画への楽曲提供はノーベル文学賞受賞後、初となる。愛そのものを唄い上げた名曲が闘いを終えた人々への鎮魂歌として響き渡る。
映画『七つの会議』は、企業の矛盾、そして働く人々の葛藤や絆など身近な視点を題材に、痛快でありながら、エンターテインメントとミステリーが絶妙に融合した小説を生み続ける池井戸潤原作によるもの。『陸王』、『下町ロケット』、『オレたちバブル入行組』などの半沢直樹シリーズほか、その作品群の中でも“傑作”との呼び声が高いクライムノベル『七つの会議』がついに、スクリーンへ登場する。
「結果がすべて」そんな考え方が今なお続く会社が物語の舞台。きっかけは社内で起きたパワハラ騒動だったが、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがすことに……。「働く事」の正義とは?そして守るべき信念とは何か?
主演は狂言界の至宝にして、俳優としても唯一無二の存在感を放つ、野村萬斎。更には、今までの池井戸作品を支えた重厚かつ、超豪華な俳優陣が勢揃い。メガホンをとるのは、『私は貝になりたい』(08)、『祈りの幕が下りる時』(18)を手掛け、その確かな演出力とエモーショナルな映像表現が高く評価された福澤克雄。池井戸作品のドラマ化を数多く成功に導いたその手腕で、複雑な心情の変化を緻密に、ストーリー展開をダイナミックに描き出す。
ボブ・ディランは歌う、「嵐が来て、海が荒れても / 後悔だらけの道のりだったとしても / 変化の風は必ず吹く 強く、自由に / あなたはまだ知らないだけ 私みたいな人のことを」と。企業としての正解を信じ守る事で社会的に「正しい」事を置き去りにしてしまった企業戦士たち、企業の中で葛藤しながらも自らの信念を貫き通そうとする「正しい」者たち、そんな彼等たちが闘い疲れ自らを振り返った時に心に深く響いてくる歌が、「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」である。疲れ果て不信に満ちた者たちに癒しと力を与えるこの歌は、ボブ・ディランが低迷していた90年代、転機を迎えた時に生まれた美しいメロディのバラードで、ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーランらを始めとして数多くのアーティストがカヴァーしている名曲である。ノーベル賞受賞後初の来日公演となった2018年7月のフジロックでも、この曲を披露。曲が始まった途端、約4万人の観客から大喝采を浴びた日本のファンから特に愛されている曲でもある。
この曲を選んだプロデューサーの伊與田氏は、若い頃からのディラン・ファンで歌の力を信じていた。いつかディランの歌を使ってみたいという制作者としての思いはノーベル賞受賞後により強いものとなる。大作に相応しい名曲。ビリー・ジョエルがカヴァーした「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は愛の歌として感銘を受けるが、オリジナルのディランの歌には、より広範に渡って人を包み込む優しさや癒しというものを感じ、これしかないと意を強くする。『七つの会議』の制作に着手すると同時にディランの楽曲使用を打診。ノーベル賞受賞後は世界各国より同様の要望が多数舞い込み一筋縄ではいかない。何度も楽曲使用の交渉が続く中で、夏にフジロックで来日したディランがこの曲を演奏したことで一層の力を得て、「正義」を問いそれが晴らされた印象的な場面、企業戦士が戦い終わった時の「鎮魂歌」として、疲れ切ったサラリーマンに癒しと希望を与えたいことを強調できると、さらに熱望した。そして、およそ一年に渡る交渉の末、平成最後の企業エンターテインメント映画『七つの会議』を彩る主題歌となった。
また、今回解禁となる『七つの会議』の本ビジュアルは、11月30日より全国の劇場にて掲出されます。

【「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」について】
■歌・作詞・作曲:ボブ・ディラン。ディランが56歳の時の作品である。
■1997年発表のオリジナル・アルバムとしては30作目となる『タイム・アウト・オブ・マインド』に収録された曲。
■低迷した90年代ながら、アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』はボブ・ディランのキャリアにおいて傑作の一枚に数えられる。
■アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年のグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した。
■ビリー・ジョエル、アデル、エド・シーラン、ブライアン・フェリー、ガース・ブルックス、ケリー・クラークソン、ニール・ダイアモンド、ティモシー・シュミット等の多くのアーティストがカヴァーしている。

【映画『七つの会議』について】
■<タイトル>『七つの会議』 ■<公開時期> 2019年2月1日(金)より全国東宝系 にて公開
■<監督> 福澤克雄
■<原作> 池井戸潤 『七つの会議』(集英社文庫刊)
■<出演者> 野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、岡田浩暉、木下ほうか、吉田羊、土屋太鳳、小泉孝太郎、溝端淳平、春風亭昇太、立川談春、勝村政信、世良公則、鹿賀丈史、橋爪功、北大路欣也
■<クレジット>©2019映画「七つの会議」製作委員会
■<ストーリー>
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。トップセールスマンである課長の坂戸宣彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられず場違いにすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

【納品素材】
・映画『七つの会議』予告②(90秒)
・映画『七つの会議』本ポスタービジュアル
・ボブ・ディラン アーティスト写真
・「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」収録アルバム『フィール・マイ・ラヴ ~ Love Songs of BOB DYLAN』ジャケット写真

【映画『七つの会議』予告編】


【リリース情報】
2019年1月23日発売予定
『フィール・マイ・ラヴ ~ Love Songs of BOB DYLAN』
闘いを終えた人々への鎮魂歌。正義を、信じる者たちへ。
映画『七つの会議』主題歌「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」(3:31)をフィーチャーした、ディラン初のラヴ・ソング集。日本独自企画。
CD:解説・歌詞・対訳付●価格¥2,400+税●高品質Blu-spec CD2●SICP 31227
EP:4曲収録●解説・歌詞・対訳付●価格¥1,852+税●限定カラー・レコード●SIKP 6

ソニーミュージックショップ限定発売!世界初発売!
2016年度ノーベル文学賞受賞のBOB DYLANの歌詞が365日・日めくりに!
『BOB DYLAN 日めくり・リリック・カレンダー』
ボブ・ディラン・マネージメント徹底監修・日本独自企画「日めくりカレンダー」。見たことのない蔵出し写真満載。カレンダー本体のみの通常版と、「限定シリアル・ナンバー付」化粧箱入りの限定版をソニーミュージックショップ限定販売。
11/28(水) 17:00より予約開始。 12月下旬より順次配送予定。
■限定版:限定番号入り化粧箱、特典:カレンダー包み用千社札プリント小風呂敷付き、¥5,800(税込)
■通常版:\3,800(税込)
ご予約方法など詳細は11/28(水) 17:00以降に以下のサイトで発表
https://www.sonymusicshop.jp/goods/bobdylan/

【近年のボブ・ディランについて】
<ボブ・ディランの近年の作品について>
●1997年:『タイム・アウト・オブ・マインド』はプラチナ・ディスクを獲得、アルバム・オブ・ザ・イヤー他、複数のグラミー賞を受賞。
●2001年:『ラヴ・アンド・セフト』も引き続きディランにとってプラチナ・アルバムとなり、グラミー賞に数部門ノミネートされ、最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバムを受賞。
●2006年:『モダン・タイムズ』は全世界で250万枚以上を売り上げるとともに、ディランにとってさらに2つのグラミー賞をもたらした。
●2009年:『トゥゲザー・スルー・ライフ』も売上が100万枚を超え、初めて全米と全英の両方および他5ヶ国で初登場1位となった。
●2010年:日本では3月に来日公演、初のZeppツアーに合わせて、みうらじゅん選曲日本企画『DYLANがROCK』を発売
●2012年:『テンペスト』はリリースと同時に、14ヶ国でトップ5に到達。ここ数年の間に全世界を回った。
●2014年:日本では3月から4月にかけて来日公演、2度目のZeppツアーに合わせて、全オリジナル作品、ライヴ、ベスト盤を含む43作品を紙ジャケットで復刻、30周年記念コンサートの映像作品とCDも発表。11月『ベースメント・テープス・コンプリート:ブートレッグ・シリーズ第11集』を発表
●2015年:1月にフランク・シナトラのトリビュート作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』をリリース。11月に1965年~1966年の黄金期の未発表録音集『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ブートレッグ・シリーズ第12集』を発表
●2016年:日本では来日公演を記念して3月に日本独自企画のアナログ赤盤「メランコリー・ムード」、4月にはCD5枚組全集『DYLAN Revisited』を発売。5月にシナトラ・カヴァー集第二弾『フォールン・エンジェルズ』発表。11月に1966年のツアーをまとめたCD36枚組『ライヴ1966』とCD2枚組『リアル・ロイヤル・アルバート・ホール』を発売
●2016年12月にノーベル文学賞の受賞を記念し、次世代のディラン・ファンへの入門編CD『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』を発売
●2017年:3月にカヴァー集第三弾3枚組の大作『トリプリケート』を発売。11月に物議を醸した時期の未発表録音集『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979 – 81』を発表する
●2018年:7月に来日記念盤『ライヴ:1962ー1966~追憶のレア・パフォーマンス』を発売。11月に傑作『血の轍』セッション時の全録音をまとめたシリーズ最強となる『モア・ブラッド、モア・トラックス(ブートレッグ・シリーズ第14集)』を発売

<近年の主な受賞歴他動き>
●2001年映画『ワンダー・ボーイズ』の挿入歌「シングス・ハヴ・チェンジド」でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞を受賞。
●2004年に発売され世界中でベスト・セラーとなった『ボブ・ディラン自伝(Chronicles: Volume One)』はニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストに19週間ランク・イン。
●2005年マーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー『ノー・ディレクション・ホーム』放映。
●2008年ピューリッツァー賞特別賞受賞。 「卓越した詩の力による叙情的な作品により、ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に与えた多大な影響」を称えられる
●2009年初のホリデイ・スタンダード集『クリスマス・イン・ザ・ハート』をリリース。同作からの印税はすべて世界中の飢餓対策チャリティに寄付。
●2012年アメリカ合衆国文民に贈られる最高位の勲章「大統領自由勲章」受章。授賞式ではバラク・オバマ大統領は自身がディランのファンであることを明かしている。
「ボブが23歳になる頃には、その強く独特で、とてもパワフルな声の力で、単にその音楽だけでなく、音楽の伝えるメッセージ性や、どのように人々の心を捉えるかといったことまでを革新的に変えたのです。今日、ブルース・スプリングスティーンからU2に至るまで、誰もがボブに感謝しています。アメリカの音楽の歴史で彼以上に偉大な人物はいないでしょう。正直、本当に大ファンなんです。大学時代にボブの曲を聴いて、彼がこの国の極めて重要な何かを捉えていたので、私の世界が広がっていったのを覚えてます」(バラク・オバマ大統領)
●2013年フランスのレジオンドヌール勲章 オフィシエ受章
●2016年12月10日ノーベル文学賞受賞。 
「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」(ノルウェー・ノーベル委員会)授賞式に本人は現れなかったが代理で登場したパティ・スミスが感動的な「はげしい雨が降る」を披露し話題を呼んだ。

【プロフィール】
風に吹かれて、転がる石のように約半世紀・・・ロックの時代を作り、そして変革し、様々な人々の人生に影響を与え続け、自ら進化し続ける“ロック界最重要アーティスト”ボブ・ディラン。1941年5月24日、ミネソタ州デュルースで生誕。現在77歳。本名ロバート・アレン・ジマーマン。1962年にアルバム『ボブ・ディラン』でデビュー。翌年、歴史的プロテスト・ソング「風に吹かれて」を含む『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』を発表。その後フォークからロックへの転換は物議を醸し、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』『追憶のハイウェイ61』『ブロンド・オン・ブロンド』といった60年代を代表する歴史的名盤を発表。ロックの殿堂入り、グラミー賞、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞(主題歌賞)他、数多くの賞も受賞。

全世界アルバム・トータル・セールスは1億2500万枚を超え、38作のオリジナル作品、ライヴやコンピレーションを合わせると60タイトルを超え、600曲以上の自作曲、そして世界中で2千回以上のライヴを行い、半世紀以上に渡って常に第一線で活躍している唯一のアーティスト。過去11度のグラミー賞受賞(1991年にはグラミー特別功労賞受賞)、1982年には「ソングライターの殿堂」入り、1988年には「ロックの殿堂」入りを果たした。また「ライク・ア・ローリング・ストーン」は米ROLLING STONE誌にてロック史上最高のシングルに選定。2008年4月、音楽界では初めてとなるピューリッツァー賞(特別賞)を受賞。1990年にはフランスの芸術文化勲章、2000年にはスウェーデンのポーラー音楽賞を受賞したほか、セント・アンドルーズ大学(スコットランド)やプリンストン大学(米ニュージャージー州)をはじめとするいくつもの大学で博士号などを多数受賞している。2012年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」授与。2016年にノーベル文学賞の授賞が発表される。

『タイム・アウト・オブ・マインド』は1998年グラミー賞最優秀アルバム賞受賞。2001年、映画「ワンダー・ボーイズ」のための書き下ろし曲「シングス・ハヴ・チェンジド」ではゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両主題歌賞を受賞。また、2004年10月に出版された回想録「ボブ・ディラン自伝」(日本では2005年発売)は世界的なベストセラーとなり、ニューヨーク・タイムズ紙のベスト・セラー・リストにも19週間挙げられていた。2005年の映画『ノー・ディレクション・ホーム』、2008年、6人の豪華俳優がディランを演じる映画『アイム・ノット・ゼア』(ケイト・ブランシェッドはゴールデン・グローブ賞を受賞)と錚々たる面々がディランをカヴァーしたそのサントラ盤など新しいイメージで大きな話題を呼んだ。

近年では、2012年にディランの自作曲を収録した現段階での最新のアルバムとなる『テンペスト』発表。2015年にはフランク・シナトラが主に歌ったグレイト・アメリカン・ソング・ブックのカヴァー集『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』発表。その後、第二弾『フォールン・エンジェルズ』(2016年)、第三弾『トリプリケート』(2017年)と3作連続発表した。

2010年代に入ると来日公演が頻繁に行なわれるようになる。2010年3月には通算6度目となる来日公演、初のライヴハウス公演となるZeppツアー、2014年にも通算7度目の来日公演、2度目のZeppツアーが行なわれる。その2年後の2016年にも通算8度目となる来日公演を行ない(ライヴハウスではなくホール公演となる)、その最終公演であった2016年4月28日の横浜公演が、来日通算100回目の日本でのライヴとなった。

2016年10月、「米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」という理由でノーベル文学賞を受賞し、大きな話題を呼ぶ。

2018年2月、武道館での日本初公演から40周年を迎える。
2018年、2年振りの来日公演は、日本のロック・フェス初参戦のFUJI ROCK FESTIVALとなり、最終日となる7月29日のヘッドライナーを務めた。来日記念盤となる『ライヴ:1962-1966~追憶のレア・パフォーマンス』を日本先行発売。
11月には四半世紀を超える長期シリーズで、発表の度に高い評価を得ている“ブートレッグ・シリーズ”の第14集『モア・ブラッド、モア・トラックス』を発売。