『博士と彼女のセオリー』のジェームズ・マーシュ監督と『英国王のスピーチ』のコリン・ファースが主演を務める、『喜望峰の風に乗せて』が1月 11 日(金)、TOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショーとなります。

海の上で奮闘する男と、彼を待つ家族 世界一周の夢に熱狂する人々を描く心震える実話イギリス国王ジョージ 6 世に扮した『英国王のスピーチ』でアカデミー賞®を受賞し、英国スターの中でも傑出した人気と実力を誇るコリン・ファースが、「彼の中に自分自身を見た」とまで入れ込んだ実在の人物に挑む。さらに、『ナイロビの蜂』でオスカーを獲得したレイチェル・ワイズが主人公の妻を演じ、物語に深い余韻を与えている。ヒーローを待望するメディアの狂騒、町の人々の期待、彼らに翻弄されながら夢にかける男の葛藤、夫を信じて待ち続ける妻──それぞれの真実に心を震わされる人間ドラマ。

この度、解禁された予告編では、コリン・ファース演じるドナルド・クローハーストが「単独の世界一周レースに出場する」と意気揚々と夢を語るシーンが切り取られる。「素人には無茶だ」と咎められながらも、家族や加熱するマスコミから注目を浴び見つめられる中で、彼は生涯の夢をかけ、大海原へ飛び出していく―。孤独とプレッシャー、そして厳しい現実に直面し葛藤するドナルドと、海を隔てた町の人々の歓喜の様子が交互に映し出され、この先彼が一体どのような行動をとるのか、興味を掻き立てられる映像となっている。実際にクローハーストを応援していた海辺のリゾートとなっている町・テインマスでロケが敢行され、自然の美しさと厳しさを捉えるカメラマンとして知られるエリック・ゴーティエの撮影も光っている。

メガホンをとったのは天才物理学者ホーキング博士とその妻との愛を描いた『博士と彼女のセオリー』が、アカデミー賞®5 部門にノミネートされたジェームズ・マーシュ監督。コリン・ファース、レイチェル・ワイズを筆頭にデヴィッド・シューリス、マーク・ゲイティス、サイモン・マクバー
ニーといったイギリスきっての名優たちが監督のもとに集結。イギリスでは広く知られているこの出来事を真摯に映し出すさまは、強く正しいだけでは決して語ることのできない揺らぎのある人間性を見つめ、物語をより深みのあるものにしている。

その“ゴールデン・グローブ・レース”が、2018 年の今、再び注目を集めている。第一回の開催 50 周年を記念して、今年 7 月から第 2回が開催されているのだ。参加者全 18 人のうち、10 名がすでにリタイヤ。50 年の時を経てもその過酷さがうかがい知れるレースとなっている。