12/29(土)〜シアター・イメージフォーラムにて公開されるジャン・ヴィゴ監督『アタラント号』(4Kレストア版)の予告編が完成しました。

愛することの情熱、愛されることの歓び。
溢れだすウィットと澄み切った情緒、そして香り立つ官能。
フランソワ・トリュフォー、アキ・カウリスマキ、エミール・クストリッツァ、ミシェル・ゴンドリー、ユーリー・ノルシュテイン・・・、世界の映画作家が敬愛するジャン・ヴィゴ。たった 4 作品しか遺せず 29 歳でこの世を去った伝説の映画作
家の詩的な映像表現と才気に満ちた傑作。

■物語
田舎町とル・アーヴル間を運行する艀船アタラント号。乗組員は船長のジャンとジュリエットの新婚カップル、変わり者の老水夫ジュールおやじと少年水夫、そしてかわいい猫たち。はじめは新婚生活にときめいていたジュリエットだったが、狭い船内の単調な生活に息が詰まってくる。アタラント号がパリへ到着するとジャンとジュリエットはダンスホールへ。そこへ行商人がやって来てジュリエットを口説き始める。田舎娘のジュリエットは大都会パリへの憧れを抑えきれず、夜にこっそりと船を降りてしまう。怒り心頭のジャンは彼女を置き去りにして出航してしまうが・・・。


アタラント号 L’ Atalante
1934 年 88min. フランス
監督:ジャン・ヴィゴ Jean Vigo
製作:ジャック・ルイ=ヌネーズ Jacques-Louis Nounez
脚本:ジャン・ギネ Jean Guinée / アルベール・リエラ Albert Riéra / ジャン・ヴィゴ Jean Vigo
撮影:ボリス・カウフマン Boris Kaufman
音楽:モーリス・ジョベール Maurice Jaubert
編集:ルイ・シャヴァンス Louis Chavance
美術:フランシス・ジュールダン Francis Jourdain
出演:ジャン・ダステ Jean Dasté、ディタ・パルロ Dita Parlo、ミシェル・シモン Michel Simon、ルイ・ルフェーヴル
Louis Lefebvre、モーリス・ギリス Mauricec Gilles
支援:フランス国立映画センター(CNC)
提携:フィルム・ファンデーション(The Film Foundation)、シネマテーク・フランセーズ
フランス国立映画センター(CNC)の支援を受け、フィルム・ファンデーション(The Film Foundation)とシネマテーク・フ
ランセーズとの共同により、ゴーモン社が修復した。
現像所(ラボ):ボローニャ復元映画祭(ボローニャ/パリ)
歴史・芸術監督:ベルナール・エイゼンシッツ
謝辞:英国映画協会(BFI)、チネテカ・イタリアーナ、ベルギー王立シネマテーク、CNC 映画遺産局、国際フィルム・アーカ
イヴ連盟(FIAF)、フランソワ・ポルシェル、ニコラ・サンド、エミール・ブルトン
この作品は 2017 年に 4K レストアされた。英国映画協会(BFI)所有の 35mm フィルムを参照、チネテカ・イタリア—ナ、ベル
ギー王立シネマテーク及びシネマテーク・フランセーズにある素材で補完された。
日本語字幕:寺尾次郎 ©1934 Gaumont