『イット・フォローズ』の製作陣が仕掛ける、極限心理スリラー『イット・カムズ・アット・ナイト』が11月23日(金・祝)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー致します。

本作は『イット・フォローズ』の製作陣と2012年の設立以降『ムーンライト』、『エクス・マキナ』、『ア・ゴースト・ストーリー』など刺激的な話題作を放ち続ける気鋭スタジオA24が製作。監督は全米のインディペンデント映画賞を多数受賞した経歴を持ち、鬼才ジョン・ウォーターズ監督にその手腕を絶賛された88年生まれの新鋭トレイ・エドワード・シュルツ。主演は『ザ・ギフト』で長編初監督と主演を務めた実力派俳優ジョエル・エドガートン。監督の才能に惚れ込み、製作総指揮としても本作に参加した。よくあるホラー・スリラー映画とは少し違う角度から襲ってくる恐怖に目が離せなくなること間違いなしの極限心理スリラーがいよいよ日本に上陸する。

新人作曲家ブライアン・マコーマーが誘うトラウマ的世界
&数々のインディペンデント映画を彩る最強のプロデューサー2人!

劇中に流れる恐怖をあおる音楽が秀逸な本作。静かだがじわじわと恐怖が迫ってくる音楽がトラヴィスの苦しい精神を表現し、観客をトラウマ的世界へと引き込んでいく。本作で音楽を担当しているのは、作曲家・演奏家兼生物学者と異色の経歴を持つブライアン・マコーマー。ペンシルベニア大学でライム病の分子生態学を学ぶ傍ら、グラミー賞ノミネートのバンド、ダーティープロジェクターズの元メンバーという経歴を持つ。ドラマーとしては、アラーム・ウィル・サウンド、ビョーク、デヴィッド・バーン、ドゥードゥー・ンジャイ・ローズ、ミラ・カリックス、ザ・ルーツ、セイント・ヴィンセント、イェーセイヤーらのレコーディングに参加している。2013年、活動の中心を映画音楽に移し、シュルツ監督の『Krisha』(14)の音楽を手掛け、フィルムメーカー・マガジンがインディペンデント映画の新鋭25人に選出。2017年にはアメリカン・インディペンデント・フィルム・アワードで最優秀作曲賞を受賞している。前作『Krisha』に続いてブライアン・マコーマーを登用したシュルツ監督は「『Krisha』の時には音が際立つような音楽にしましたが、本作では観客を引き込むような没入感を意識していたので、あまり音だけが目立つような作りにはしなかったんです。意識すればこういう音を使っているんだなと分かるくらい、肌で感じる程度、そしてキャラクターにそぐうようなサウンドデザインを心掛けました」と、前作とは違ったアプローチの音楽を依頼したことを明かした。

それから本作でプロデューサーを務めるのはデイヴィット・カプランとアンドレア・ロア。数々の雑誌のランキングや賞で名前が挙げられ、名プロデューサーとして注目されている。デイヴィット・カプランは、ニューヨークを拠点にする制作会社アニマル・キングダム創設者の一人で、これまで手掛けてきた作品に『ショート・ターム』(13)、『イット・フォローズ』(14)、『浮き草たち』(16・Netflix配信)等がある。もう一人のプロデューサー、アンドレア・ロアは、これまでジム・ジャームッシュ、スティーブン・ソダーバーグ、ジョン・ウォーターズ監督作品など数々のインディペンデント映画に携わっている。シュルツ監督は「A24のスタッフが脚本を読んで、デイヴィット・カプランと組んだらどう?と勧めてくれたのが最初でした。そしてデイヴィットがアンドレア・ロアを連れて来たんです。2人とはとてもいいコラボレーションが図れました。」と、名プロデューサーと組むことになったきっかけを語った。
これら最強の製作スタッフに支えられ、正体不明の“それ”へと追いつめられる、極限の心理スリラーが完成した。彼らを追いつめる“それ”とは一体・・・是非、劇場でご覧いただきたい!

(*)『Krisha』(2014年米公開)…一人の中年女性が、何年も前に捨てたヒューストンに住む家族の元に戻り、サンクスギビングデーに集まった家族の間で起こる大騒動を描く。キャストは監督自身の家族で、ホームビデオのような映像から、次第にギリシャ悲劇のようなサイコロジカル・ホラーへと変化していくという異色作。2015年サウス・バイ・サウスウエスト映画祭で観客賞、審査員賞をダブル受賞し、カンヌ映画祭批評家週間にも選出された。

監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ 製作総指揮・主演:ジョエル・エドガートン
出演:クリストファー・アボット、カルメン・イジョゴ、ケルビン・ハリソン・ジュニア、ライリー・キーオ
2017年/アメリカ/英語/92分/カラー/シネスコ/原題:IT COMES AT NIGHT/字幕翻訳:伊原奈津子
配給:ギャガ・プラス © 2017 A24 Distribution,LLC