今年、映画「万引き家族」(是枝裕和監督)がカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞しました。受賞直後から、万引きと貧困を題材にした内容が日本のネガティブなイメージを拡散すると懸念した層から、この作品が文化庁の助成を受けていることへの批判が上がり、公権力と文化助成の関係、その正当性について様々な議論が巻き起こりました。
このシンポジウムでは、第19回東京フィルメックス出品監督や審査員も交え、アジア諸国の実情と比較しながら、日本におけるインディペンデント映画と公的支援について考えます。映画製作に携わる人から、観る人、そして納税者まで、あらゆる立場から意見を出し合いながら、今後の映画行政の可能性、そして映画文化の公共性を探ります。

第19回東京フィルメックス 連携企画
インディペンデント映画と公的支援~日本の映画行政について考える~

◆第一部◆
【ゲスト】モーリー・スリヤ(映画監督/インドネシア)
【聞き手】市山尚三(映画プロデューサー/東京フィルメックス ディレクター)

◆第二部◆
【ゲスト】諏訪敦彦(映画監督)、荒木啓子(PFFディレクター)、近浦 啓(映画監督)
【聞き手】深田晃司(映画監督/独立映画鍋 共同代表)

◆第三部◆
会場を交えてディスカッション
【総合司会】土屋 豊(映画監督/独立映画鍋 共同代表)

日 時:11月18日(日)10:00開場 10:30開始 (13:30終了予定)
会 場:ビジョンセンター東京有楽町C・D合同ルーム
(東京都中央区銀座1-6-2 銀座Aビル3階)
料金:一 般1000円/映画鍋会員500円
主催:特定非営利活動法人 独立映画鍋
詳細:http://eiganabe.net/2018/11/05/2008

NPO法人独立映画鍋とは・・・映画の作り手から劇場、映画ファンまで、映画文化を支えるすべての人に開かれたネットワークです。映画の多様性を確保することで、民主的で豊かな社会形成を目指しています。