大人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズで2018年(第70回)エミー賞助演男優賞に輝いたピーター・ディンクレイジと、『ネオン・デーモン』や『パーティで女の子に話しかけるには』等の話題作に出演する若手演技派女優エル・ファニングの最新作『I think we’re alone now(原題)』が、邦題『孤独なふりした世界』に決定し、HTC渋谷&シネ・リーブル梅田にて開催される「未体験ゾーンの映画たち2019」で上映、この度、ポスタービジュアル解禁。
からっぽな町で、男は死体を弔いながら自分だけの孤独世界を愛でる―。

“彼女”に出会うまでは…
他人と関わる事が嫌いな「孤独を愛する男」と、誰かと一緒にいたい「孤独を嫌う女」。互いに違った“孤独”を抱える男と女が終末世界で出会うSFファンタジーを撮ったのは、カナダ文学界の巨匠マーガレット・アトウッドのディストピア小説をドラマ化し、 2017年(第69回)エミー賞作品賞他5部門を受賞したドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の女性監督リード・モラーノ。撮影監督として活躍してきた彼女は、これまでに現代アメリカが直面する社会問題を背景に、2人のシングルマザーが犯罪に手を染めていくストーリーが各国で波乱を呼んだ『フローズン・リバー』、マイケル・ダグラス&ダイアン・キートン出演の『最高の人生のつくり方』等で撮影を務め、オリヴィア・ワイルド主演のサスペンス『ミッシング・サン』で長編監督デビュー。本作は彼女の長編映画2作目であり、2018年(第34回)サンダンス映画祭で審査員賞を受賞した注目作でもある。「これまで描かれてきた世紀末もののどれとも異なっている点を楽しんで欲しい」と話すモラノ監督のコメント通り、本作は自分以外の人間を探さない、世界の終わりを何とかしようともしない、拗らせた男のお一人様な日々が序盤から展開される、ユニークな作品。新たなSFファンタジーといえる。

主演のピーター・ディンクレイジは本作のプロデューサーも務め、孤独を愛する男の日々に入っていこうとする風変わりな少女にエル・ファニングを起用した理由に、「役柄と同じで、彼女は太陽の光のような存在。25歳も離れているけれど、若い女優を起用することで、二人が都合の良い関係ではなくなる、そんな設定にしたかった」とコメント。映画ではふたりのいびつで一筋縄ではいかない男と女の関係性を楽しめる。他キャストには、ポール・ジアマッティ、シャルロット・ゲンズブール。

【STORY】きっとこの世界で、ふたりだけ。
デル(ピーター・ディンクレイジ)は、この地球上で一人だけ。人類がすべて死に、誰もいなくなった町で、死体を弔い、空き家を整理しながら回るデル。小さいけれど自分だけの楽園を細々と作り上げる事に喜びを感じていた。何もないこの世界が気に入っていたデルは地球が“普通”だった時から、ひとりが好きだった。だがデルの平穏な日常は、風変わりな女の子グレース(エル・ファニング)の介入によって、掻きまわされていく…もう一人の生存者であるグレースは、どこから来て、どうして生きているのか。自分以外に生きている人がいた事に歓喜するグレースは、デルの世界に入ってこようとする。拒絶するデル。だけど彼女はいう、“ここにいさせて”、と。

ピーター・ディンクレイジ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ エル・ファニング『パーティで女の子に話しかけるには』
出演:ポール・ジアマッティ『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』、シャルロット・ゲンズブール『ニンフォマニアック Vol.1、Vol.2』
監督:リード・モラーノ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」2018|アメリカ|配給:ツイン