数々の映画、ドラマに出演し、名実ともに日本を代表する俳優・山田孝之が、一切出演せずに裏方へ徹した初の全面プロデュースに挑戦し、山田とは旧知の仲である俳優・阿部進之介が長編映画初主演を務める映画『デイアンドナイト』。完全オリジナル作品である本作が問いかけるテーマは「人間の善と悪」。家族のいのちが奪われ、自らの善悪に翻弄される者たちの物語は、混沌とした現代で強く生きることの厳しさをも描き出します。山田プロデューサーは、ロケ地の交渉やロケハン、オーディション審査、スポンサーとの交渉、また映画、ドラマ、CMの撮影の合間を縫って、脚本開発会議を定期的に主催。脚本やキャスティングに関して積極的にスタッフと意見を交わしながら本作の製作へ挑みました。監督を務めるのは、ドラマ「100万円の女たち」や映画『7s/セブンス』『TANIZAKI TRIBUTE「悪魔」』などを手掛け、新作映画『青の帰り道』の公開も控える、若手監督の最注目株とも呼び声の高い藤井道人。山田、阿部と共に同世代のメンバーが熱い思いをぶつけ合いながら、2017年11月3日にクランクイン。秋田県の秋田市、鹿角市、三種町で同年11月末まで撮影が行われ、こころ揺さぶる人間ドラマが誕生します。

完全オリジナル作品となる本作は、自殺した父の復讐へ駆られてゆく主人公・明石役の阿部進之介が、藤井直人監督へ企画を持ちかけたことから始まった。そこに山田孝之がプロデューサーとして加わり、「人間の善と悪」という重厚なテーマを軸とした脚本が練り上げられていった。アイディアを出し合いながら物語や台詞を決めていく、従来にはないスタイルで脚本開発を進めていった山田たちは、4年もの年月をかけ脚本を完成させた。

孤児たちを生かすため、裏稼業にも手を染める児童養護施設オーナー・北村役に、安藤政信。児童養護施設に暮らす、家族を知らない孤独な少女・奈々役には、500名以上の応募があったオーディションで圧倒的な表現力を披露し、その姿に山田も涙したという若干16歳の才能・清原果耶。今回解禁となった場面写真からも、北村に詰め寄る鬼気迫る表情や、憂いを帯びた表情など鮮烈な存在感を発揮している。さらに、明石の父を死に追いやった大手企業の社員・三宅役には名優・田中哲司が演じるなど、製作陣の熱意に賛同した日本屈指の演技派俳優たちが集結。

 このたび、阿部進之介や清原果耶の印象的な表情のほか、“善と悪”の間で揺れ動くものたちの葛藤が描かれた場面写真も到着。「善と悪など答えはないけれど、自分の中で決めなくては生きていられない。しかし、それでも問いたい。生かされることを人生と思って欲しくないから。」という山田の想いから、観た人すべてが考え、それぞれが答えを探すきっかけとなる入魂の野心作となった本作。愛するものが殺されたとき、善と悪の境界線であなたは何を想うだろうか?そして彼らは、どういった結末を選んだのか―。

<あらすじ>善と悪はどこからやってくるのか。
父が自殺し、実家へ帰った明石幸次(阿部進之介)。父は大手企業の不正を内部告発したことで死に追いやられ、家族もまた、崩壊寸前であった。そんな明石に児童養護施設のオーナーを務める男、北村(安藤政信)が手を差し伸べる。孤児を父親同然に養う傍ら、「子供たちを生かすためなら犯罪をも厭わない。」という道徳観を持ち、正義と犯罪を共存させる北村に魅せられていく明石と、そんな明石を案じる児童養護施設で生活する少女・奈々(清原果耶)。しかし明石は次第に復讐心に駆られ、善悪の境を見失っていく——。

■出演/阿部進之介
安藤政信 清原果耶 
小西真奈美 佐津川愛美 深水元基 藤本涼 笠松将 池端レイナ
山中崇 淵上泰史 渡辺裕之 室井滋 田中哲司    
■タイトル/「デイアンドナイト」 ■企画・原案/阿部進之介 ■脚本/藤井道人・小寺和久・山田孝之 ■監督/藤井道人
■プロデューサー/山田孝之・伊藤主税・岩崎雅公 ■制作プロダクション/and pictures inc. ■制作協力/プラスディー・BABEL LABEL
■上映/2019年1月26日(土)全国公開  ■配給/日活 ■コピーライト/©2019「デイアンドナイト」製作委員会