1967年の第1作から50年以上のキャリアを持ち、アメリカを代表するドキュメンタリー監督として、世界中から尊敬されている巨匠フレデリック・ワイズマン。その記念すべき第40作目で、第28回東京国際映画祭で上映されて好評を博した本作が『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』の邦題で、10月20日(土)よりイメージフォーラムを皮切りに全国順次公開中です。

これを記念して、ワイズマン監督に単独インタビューを行ったこともある映画監督の舩橋淳さん、そして「全貌フレデリック・ワイズマン」の共編著とブックデザインにも携わられたグラフィック・デザイナーの鈴木一誌さんをお招きしワイズマン監督作品について存分にお話頂きます。

鈴木一誌さんは、ワイズマン監督について書かれた決定版ともいえる600ページを超える大著「全貌フレデリック・ワイズマン」を、故・土本典昭監督とともに共同編集しています。また、舩橋淳監督も、同書の中で、ワイズマン監督の全作品についてのインタビューを3日間行ったことで、お二人しか知らないワイズマン監督のエピソードが語られます。

入場方法などは以下の通りです。ぜひ、皆様のお越しをお待ちしております。

【開催概要】
2018年11月4日(日)17:00〜19:00(受付開始16:15)
料金:1,500円(1ドリンク込み)
※「全貌フレデリック・ワイズマン」ご購入の方はドリンク代500円のみでご入場可
会場:神保町ブックセンター
(東京都千代田区神田神保町2-3-1 岩波書店アネックス1F Tel03-6268-9064)

【ゲスト】
舩橋淳(映画監督)
映画作家。東京大学卒業後ニューヨークで映画制作を学ぶ。代表作に『BIG RIVER』(2006)『桜並木の満開の下に』(2013)『フタバから遠く離れて』(2012)など。ベルリン国際映画祭5作連続正式招待の快挙を果たす。ポルトガルを舞台とした新作「ポルトの恋人たち 時の記憶」(主演:柄本祐、アナ・モレイラ)は11月全国公開。大著「全貌フレデリック・ワイズマン」(岩波書店)では全作品についての巻頭インタビューを行った。

鈴木一誌(グラフィック・デザイナー) 
1950年生まれ。東京造形大学在学中に杉浦康平のもとでアルバイトを始め、その後、正式なアシスタントとなる。85年に独立。1981年、映画批評で第一回ダゲレオ出版賞。98年、講談社出版文化賞ブックデザイン賞。デザインの主な仕事に、『昭和の劇 映画脚本家笠原和夫』(太田出版)、『映画監督増村保造の世界』、『映画監督深作欣二』、『遊撃の美学 映画監督中島貞夫』(以上ワイズ出版)などがある。著書に、『知恵蔵裁判全記録』(共著、太田出版)、『画面の誕生』(みすず書房)、『ページと力 手わざ、そしてデジタル・デザイン』『重力のデザイン』(ともに青土社)、『映画の呼吸 澤井信一郎の監督作法』(澤井信一郎との共著、ワイズ出版)などがある。

映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』 
公式サイト child-film.com/Jackson
第81回ニューヨーク映画批評家協会賞 最優秀ノンフィクション映画賞受賞、第72回ヴェネチア国際映画祭正式上映作
監督・録音・編集・製作:フレデリック・ワイズマン 原題:IN JACKSON HEIGHTS
2015年/189分/カラー/ドルビー・デジタル/ヴィスタサイズ/アメリカ・フランス合作 配給:チャイルド・フィルム/ムヴィオラ

10/20(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開中!