この秋、 “何か”への恐怖に家族で立ち向かいその関係が徐々に変わっていくファミリーホラー映画が相次いで劇場公開されます。
全ての作品に共通するのは、どれもが“何か”に怯えているという点と、愛する家族が恐怖の対象になり得る残酷な状態にあるという点。“何か”というのは目に見えない未確認物体なのか、はたまた疑いや争いが起こる不透明な人間関係なのか…。本来、安心と信頼をもたらすはずの家族が恐怖の対象へと変わってしまう、絶望の悲しみと心の置き場のない不安定さが観客をさらなる恐怖のどん底へと追い詰めるおすすめファミリーホラー映画3作品をご紹介いたします。

『イット・カムズ・アット・ナイト』(11月23日公開)
『イット・フォローズ』の製作陣が放つ、新たなる“それ”。あなたを恐怖過敏症にするサバイバル・スリラー。ポールとサラ、息子のトラヴィスは、夜襲い来る“それ”に怯えながら山の奥深くにある一軒家に外界との接触を断ちひっそりと暮らしていた。ある日、そこに別の家族が助けを求めて転がり込んでくる。うまく回り始めたかに見えた2組の家族の共同生活。しかしある夜、固く閉ざされていた禁断の赤いドアが開き、彼らの静寂が破れ―。

『search サーチ』 (10月26日公開)
物語がすべてPCの画面上で展開していく斬新なアイデアが生み出した新感覚のサスペンススリラー。
姿を消した16歳のマーゴットは行方不明事件として捜査される。家出なのか、誘拐なのか分からないまま37時間が経過する。娘の手がかりを求める父親デビットは、彼女のPCにログインしインスタグラムやフェイスブック、ツイッターにアクセスをする。そこに映し出されたのは、いつも明るく、活発だったはずの娘マーゴットとはまるで別人だった。彼女は一体“何の”恐怖を胸に姿を消してしまったのか―。

『へレディタリー 継承』 (11月30日公開)
祖母の死をきっかけにある家族に忍び寄る忌まわしい“何か”を描いたホラー映画。娘のアリーは残された家族と共に祖母を亡くした悲しみを乗り越えようとするが次々と奇妙な出来事が頻発する。最悪な出来事が起こった一家は修復不可能なまでに崩壊してしまうが、亡くなったエレンの遺品が収められた箱に「私を憎まないで」と書かれたメモが挟まれていた。“受け継いだら死ぬ”祖母が残したものは一体何なのか―。

映画『イット・カムズ・アット・ナイト』は、11月23日(金・祝)新宿シネマカリテほか全国順次公開。

監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ 製作総指揮・主演:ジョエル・エドガートン
出演:クリストファー・アボット、カルメン・イジョゴ、ケルビン・ハリソン・ジュニア、ライリー・キーオ
2017年/アメリカ/英語/92分/カラー/シネスコ/原題:IT COMES AT NIGHT/字幕翻訳:伊原奈津子
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