ナレーションは夏木マリさん!
「犯した<罪>は許されないのか?」
〜人生の終盤、積み上げてきたものを失った一人の女の“生き直し”の物語〜

ヴェネチア国際映画祭でもその演技が絶賛を浴び、主演女優賞を受賞!
『さざなみ』『まぼろし』につづき、年輪を重ねるにつれ、未踏の美しきオーラを放つシャーロット・ランプリング主演・渾身の感動作が『ともしび』として、2019年1月よりシネスイッチ銀座ほかにて全国公開決定!
この度、夏木マリさんがナレーションを担当した予告映像を解禁致します。

ベルギーのある小さな都市。アナとその夫は、慎ましやかに過ごしていたが、夫が犯したある罪により、その生活はわずかに歯車が狂い始める。
やがてそれは見て見ぬふりが出来ないほどに、大きな狂いを生じていくのだった・・・。

「わたしはあの時、いったい何を失ったのだろう」――。
老年にさしかったアナに一体なにが起きたのか?人は一度犯してしまった罪は、二度と許されないのか?そもそも彼女は自分の人生を生きていたのか?
そして「決して明らかにしてはならぬ家族の秘密」とは?
人生の終盤、さまざまな業を背負ったひとりの女性が、もう一度“生きなおし”を図るまでの、哀しみと決意を追う人生最後のドラマが、ミステリー小説のごとく描かれている本作。

本予告映像は「私はまた戻ってしまった。あなたのお人形に」アンナが独り言のように呟く、意味深なセリフから始まる。

その後映し出されるのは夫と2人だけで囲む簡素な食卓、演劇のワークショップ、そして、豪奢な家庭での家政婦の仕事の風景。

この平穏な日常がいつまでも続くと思っていたアンナだが、夫が突然収監されたことにより、少しずつその歯車が狂い始める。

通っていた会員制プールでは「この会員証はもう使えません」と告げられ、天井には、上の階から漏れ出す汚水により、もうぬぐうことができなくなったシミが現れる。
それはまるで、彼女がずっと現実から目をそらしながら生きて来たことで徐々に浮かび上がって来た、これまで積み上げた人生のほころんでいく予兆のようにも思える。

疎遠になっている孫の誕生日が近づいていたためケーキを焼いて息子の家を尋ねるも「なぜ来たんだ」「誰も歓迎していない」と、目の前で容赦なく閉ざされる扉と激しい拒絶にあい、駅のトイレで号泣するアンナ。これまで一切の感情を押し殺して生きて来たアンナが人目を憚らず泣くことができる場所はここだけなのだ。。

その後、夫の部屋の掃除の最中偶然ある写真を見つけてしまう。
「見つけたの、あの写真を・・」収監された夫にそのことを告げ「一人で向き合わなくては、自分自身と」窓の外を呆然と見つめるアンナ。
砂浜をしっかりとした足取りで歩き出す。

ラスト「人生の終盤、積み上げたものを失った一人の女の、“生きなおし”の物語」と日本が誇るアーティスト・夏木マリさんが語る、凄みのあるナレーションが胸を打ちます。

監督:アンドレア・パラオロ
脚本:アンドレア・パラオロ、オーランド・ティラド
製作:アンドレア・ストゥコビッツ, ジョン・エンゲル, クレマン・デュヴァイン
音楽:ミケリーノ・ビシェリャ 撮影:チェイス・アーヴィン
出演:シャーロット・ランプリング(『さざなみ』『まぼろし』『愛の嵐』)、
アンドレ・ウィルム(『ル・アーヴルの靴みがき』『ラヴィ・ド・ボエーム』)他
2017年/フランス=イタリア=ベルギー/フランス語・英語/カラー/4Kスコープ/5.1ch/93分/原題:Hannah
配給:彩プロ
<コピーライト>2017 © Partner Media Investment – Left Field Ventures – Good
Fortune Films

2019年1月、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開