京都国際映画祭2018は、10月14日(日)に全ての日程を終了しました。
開催期間中、報道各社様には多大なるご協力を頂きましたことを深く感謝いたします。
今回の開催について、主な結果を報告させていただきます。

【日程】 本開催:2018年10月11日(木)~14日(日) 4日間開催 

【開催会場】 37会場
よしもと祇園花月 10月11日(木)~10月14日(日)
元淳風小学校 10月11日(木)~10月14日(日)
岡崎公園 10月12日(金)~10月14日(日)
京都伝統産業ふれあい館 10月11日(木)~10月14日(日)
岡崎公園 野球場 10月13日(土)
大江能楽堂 10月12日(金)~10月14日(日)
TOHOシネマズ二条 10月12日(金)~10月14日(日)
T・ジョイ京都 10月11日(木)~10月13日(土)
イオンシネマ京都桂川 10月12日(金)~10月14日(日)
京都大学稲盛財団記念館 10月13日(土)
ロームシアター京都 ローム・スクエア 10月11日(木)~10月14日(日)
下京図書館 10月11日(木)~10月14日(日)
岩倉図書館 10月11日(木)~10月14日(日)
吉祥院図書館 10月11日(木)~10月14日(日)
伏見中央図書館 10月11日(木)~10月14日(日)
京都市中央市場 10月13日(土)
藤井大丸 10月5日(金)~10月14日(日)
京都タワーサンド 10月11日(木)・13日(土)・14日(日)
京都マルイ 10月11日(木)~10月14日(日)
立誠図書館・トラベリングコーヒー 10月11日(木)~10月14日(日)
京都美術工芸大学 京都東山キャンパス 10月5日(金)~10月14日(日)
ゼスト御池 河原町広場 10月5日(金)
崇仁新町 10月11日(木)~10月14日(日)
GOOD TIME COFFEE 10月11日(木)~10月14日(日)
きんせ旅館 10月11日(木)~10月14日(日)
Hygge 10月11日(木)~10月14日(日)
京都競馬場 10月6日(土)・7日(日)・8日(月)・13日(土)・14日(日)
ワコールスタディホール京都 10月12日(金)
庵 Iori 美濃屋町町家 10月11日(木)~10月14日(日)
イオンモール京都五条 10月13日(土)~10月14日(日)
イオンモールKYOTO 10月13日(土)~10月14日(日)
イオンモール京都桂川 10月13日(土)~10月14日(日)
イオンモール久御山 10月13日(土)~10月14日(日)
イオンモール高の原 10月13日(土)~10月14日(日)
イオン洛南ショッピングセンター 10月13日(土)~10月14日(日)
イオンモール草津 10月13日(土)~10月14日(日)
イオン近江八幡ショッピングセンター 10月13日(土)~10月14日(日)
西本願寺 10月11日(木)

【主 催】 京都国際映画祭実行委員会
【運 営】 株式会社きょうのよしもと ※京都国際映画祭実行委員会より運営を委託された会社です。

開催期間中観賞・体験者数約20万人
11日(木)から14日(日)までの4日間、映画祭各開催会場で、約20万人の方に映画祭をご鑑賞・ご体験頂きました。
ほか、プレ企画への参加・鑑賞、大型アート作品、百貨店・競馬場等での展示など、多数の方々が映画祭に
触れてくださいました。

映画上映本数109作品、アート作品489展示
参加アーティスト:約242名 実施アート企画:33企画映画祭期間中の映画の上映作品本数は109作品となりました。よしもと祇園花月・イオンシネマ京都桂川・TOHOシネマズ二条・T・ジョイ京都・大江能楽堂にて上映され多くのお客様にご来場いただきました。また、アート作品は、489展示となり、元淳風小学校を始め19会場で展示がおこなわれ連日、多くのお客様にご来場いただきました。

映画発祥の地ならではの様々な趣向を凝らした京都の映画祭や映画・アートイベントと連携させていただきました京都には、「京都国際映画祭」だけでなく、映画発祥の地ならではの様々な趣向を凝らした映画祭や、映画イベントがたくさん開催されています。そんな京都で開催されている映画祭やイベントと連携させていただきました。

【連携映画祭】一般社団法人京都映画芸術文化研究所おもちゃ映画ミュージアム、祇園天幕映画祭、京まちなか映画祭、京都アマチュア映像祭、京都国際インディーズ映画祭、京都国際学生映画祭(招待上映企画)、京都国際子ども映画祭、京都大学東南アジア地域研究研究所「Visual Documentary Project 2017入選作品+深田晃司監督2作品上映」

【連携企画】明治150年・京都のキセキ・プロジェクト、京都・パリ友情盟約締結60周年記念事業、世界文化自由都市宣言40周年記念事業、京都市公式アプリ「Hello KYOKO」、京都府向日市~あなたの向日市がここにある~ここむこ向日市、下京区140周年記念プレ事業、中日平和友好条約締結40周年記念 魅力上海之夜 中日芸術家座談会、おもちゃ映画ミュージアム「G9+1とアニメーション・パレット ベテランと若手の競演~アート・アニメーションの世界」

西本願寺 南能舞台にてオープニングセレモニー開催
10月11日に「古都京都の文化財」として、世界遺産に登録されている西本願寺の重要文化財である南能舞
台、国宝の書院にてオープニングセレモニーが華々しく行われ、世界的な俳優や監督を称え、敬意を払うために設けられた賞である「モスト・リスペクト賞」を受賞された尚長栄さん・言興朋さん、「牧野省三賞」を受賞された降旗康男監督、「三船敏郎賞」を受賞された佐藤浩市さんの授賞式が行われました。また、セレモニーでは438名の出席者が参列しました。

中島貞夫監督20年振りの長編最新作「多十郎殉愛記」をはじめとした特別招待作品、深作欣二特集、宮川一夫特集、TV DIRECTOR’S MOVIEなど多彩なラインナップを上映

【特別招待作品】
『多十郎殉愛記』、『バイオレンス・ボイジャー』、『曹操と楊修 3D』 他
【特別上映】
『遠き落日』他
【TV DIRECTOR’S MOVIE】
『凛』、『Bの戦場』、『美人が婚活してみたら』、『文福茶釜』他
【深作欣二特集vol1】
『仁義の墓場』、『いつかギラギラする日』、『北陸代理戦争』他
【宮川一夫特集】
『新・平家物語』、『朱雀門』他

『夢あるなぁ』をテーマにさまざまな会場でアート展示・イベントを実施
【岡崎公園/ロームシアター京都 ローム・スクエア】
Yotta『花子』
伝統こけしをモチーフにした全長12mの巨大バルーン作品。「花子」の意匠は、東北地方をフィールドワークし、各地の文様や形などを再構成して作られています。街中に現れた大きなこけしに街ゆく人は目を奪われていました。

【元淳風小学校】
今回のメイン会場。平成29年、市立醍泉小学校との統合のため閉校した明治2年創立、147年の歴史を誇
る趣ある校舎をお借りし、子供から大人まで楽しめるアート企画を展開しました。
山本麻紀子『巨人の歯』、壱万円アートinKYOTO『1万円で作るテディベア・アート』他
【京都競馬場】
padGALLERY『木馬ワンダーランド』
【京都美術工芸大学 京都東山キャンパス】
中島貞夫監督共同企画『映画と工芸』
【藤井大丸】
ミキ『勝負ネクタイ!』、米原康正『FLOWER CHILDREN SECOND』
【京都伝統産業ふれあい館】
伝統工芸×芸人アート企画『イベントホール』、伝統工芸ワークショップ『体験コーナー』
【京都マルイ】
佐久間一行『ぜんぜん大変じゃないアドベンチャーアート展』in京都マルイ
【崇仁新町】
padGALLERY『ART FEST P.D.A.in崇仁新町』
【立誠図書館・トラベリングコーヒー】
『中島貞夫の本棚』、『PARASOL』短編上映/レクチャー『映画とビデオアート』
【ゼスト御池 河原町広場】
京都発ART&書リミックス『天才アートKYOTO+山内美鳳』~よしもとアーティストたいぞうワークショップとともに~
【よしもと祇園花月】
padGALLERY『いくくるフィギュア「どやさ!」展』
【島原地区カフェ3店舗】
『京都国際映画祭2018×島原マーケットvol.2』
【京都市図書館】
『京都市図書館企画』(伏見中央図書館、岩倉図書館、下京図書館、吉祥院図書館)
書家山内美鳳のワークショップ、よしもと芸人絵本展示 他
【庵 Iori 美濃屋町町屋、元淳風小学校】
よしもとアーキグラム『京の町屋de家紋とスワロフスキー』

『SDGs(エスディージーズ)~世界を変えるための17の目標』
映画祭期間中、新喜劇や脱出ゲーム、Pepper特別教室等を通じてSDGsのメッセージを伝えました。
『SDGs花月』
第1部では、木村祐一がインタビュアーとして180人の芸人たちに肉薄した作品『ワレワレハワラワレタイ ウケたら、うれしい。それだけや。』の上映会とトークショーを行いました。
第2部では、人気芸人が17 の目標「SDGs」を盛り込んだネタを披露し、優勝者を決定する『SDGs-1グランプリ』 と、川畑泰史・すっちー・酒井藍の3座長が出演する『SDGs吉本新喜劇』を開催しました。国連広報センター所長根本かおる様にもご登壇いただきました。

『サステナブル・シーフードウィーク2018 MSCアンバサダー ココリコ田中直樹の「楽しく学べる!持続可能なおさかなトークショー」』
MSC( 海洋管理協議会)のアンバサダーを務めるココリコ田中直樹とゲスト(椿鬼奴、グランジ佐藤大、門脇佳奈子)による、SDGsの目標14「水産物の持続可能性」を考えるためのトークセッションやクイズ大会を行い、認証シーフードの大切さを来場者に訴求。国連広報センター所長根本かおる様にもご登壇いただきました。

『異言語脱出ゲーム~淳風大学からの卒業SDGsバージョン~』
「異言語脱出ゲーム」やワークショップ等を行う一般社団法人「異言語Lab.」と吉本興業が協力し、今回は SDGsを謎解きのキーワードにした特別企画。謎解きの要素に手話、筆談、音声など異言語を組み合わせた脱出ゲームで、ろう者・難聴者とがチームを組み、お互いに協力、コミュニケーションを図ります。制作もろう者と聴者が協力し行いました。国連広報局ジェフリー・ブレイズ様にもご参加いただきました。

『Softbank Robotics presents Pepper プログラミング特別教室forSDGs』
ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を活用したプログラミング学習を通じて、みんなでSDGsについて考えるワークショップを2日間にかけて実施しました。子供たちがよしもと芸人と一緒に、プログラミングを楽しく学べ、SDGsについて考える機会になることが出来ました。国連広報局ジェフリー・ブレイズ様にもご参加してだきました。

『そうだ!どんどん がんばろう!スタンプラリー』
岡崎公園にて、タレントのスタンプを集めながら、ゲーム感覚でSDGsに触れる参加型イベントを実施しました。

『ワークショップコレクションin京都国際映画祭』
プログラミングや電子工作のワークショップや、よしもと所属タレントたちと一緒に楽しく学べるワークショップを数多く開催!!

『「ダンジョンをハックせよ!」 by wanderlust』
ロールプレイングゲームの世界をハック(プログラムにちょっとした工夫をすること)したり、バグ(プログラムの不具合)をなおしながら、ダンジョンを進むプログラミングを学んでもらいました。

『「光るクラゲストラップづくりワークショップ」 by乙女電芸部』
LEDを光らせてオーロラフィルムで拡散させ、チュールで巻いてクラゲ型に。ストラップ金具をつけ光るクラゲストラップが出来上がります。飾り糸でデコレーションして自分だけのクラゲをつくりながら、LEDの光らせ方も学べるワークショップを開催しました。

『「ビスケットで動く模様をつくろう!」 by 合同会社デジタルポケット』
人間が得意なところとコンピュータが得意なところ、プログラミングでお互いに協力しあってきれいな
アート作品に挑戦しました。

『SoftBank Robotics presents Pepper プログラミング特別教室 for SDGs』
ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を活用したプログラミング学習を通じて、みんなでSDGsについて考えるワークショップを2日間にかけて実施しました。子供たちがよしもと芸人と一緒に、プログラミングを楽しく学べ、SDGsについて考える機会になることができました。

『よしもとキッズクリエイティブワークショップ 『ウッドスピーカー作りワークショップ』byバッドボーイズ・佐田』
DIY芸人であるバッドボーイズ佐田から学ぶウッドスピーカー作り教室を実施。

『よしもとキッズクリエイティブワークショップ『ハロウィン用にお面を作ろう!』by ボンざわーるど』
ボンざわーるどと一緒に仮装お面を作るワークショップを実施。

『よしもとキッズクリエイティブワークショップ『バルーンアートワークショップ』byキャプテン★ザコ』
バルーンアート芸人キャプテン★ザコから学ぶバルーンアート体験教室を実施。

『よしもとキッズクリエイティブワークショップ 山瀬理桜「北欧音楽メソッドから学ぶ、グローバルコミュニケーションパワー!」』
北欧ノルウェーの、ハルダンゲル地方の親善大使でもある、ヴァイオリニストの山瀬理桜が、北欧で人気の音楽メソッド「ブンネ法」を使い、コミュニケーション力を学ぶ講座を行いました。

『よしもとキッズクリエイティブワークショップ 石井櫻乃「潜在能力を開花させる!マインドフルネス書道®」』
線と丸を書くだけなので、人と比較されることもなく(上手・下手もなく)ストレスがたまらず、自分でも失敗したなどとマイナスな気分にならないので、無理やり集中しようとしなくても自然に集中できてしまいます 「マインドフルネス書道®」を学ぶワークショップを開催。

『国際デジタルえほんフェア~Digital Children’s Book Fair~』
国内・海外のデジタルえほんが集結するブックフェアを開催

『よしもとキッズクリエイティブワークショップ「つながりの造形」』
机のはじっこから床へ、脚立からイスのはじっこへ、どこかからどこかへテープをつないでいき、空間
をデザインするワークショップを開催。

『よしもとキッズクリエイティブワークショップ「1万個の紙コップの造形」』
たくさんの紙コップだけで、考えて工夫して、協力して、おおきな作品をつくりあげるワークショップを開催。

住みますアジア芸人 女性芸人が初参加!
MCIPホールディングス活動報告&ミャンマー住みます芸人発表会見実施
清水英明MCIPホールディングス 代表取締役社長より今後の事業方針として、ライブハウスやデジタル上のチャンネルなど発表する場の開拓も行っていることを説明。
そして、「アジア版 あなたの街に“住みます”プロジェクト」に関して“ミャンマー連邦共和国“への「住みますアジア芸人」の派遣を発表。初の女性「住みますアジア芸人」となる“緑川まり“、芸歴11年目の同期で結成したトリオ“タイガース(遠藤逸人、阿部直也、おきる)”、英語が堪能でミャンマー在住ピン芸人”アーキー”ら3組5名。
また、ミャンマーの放送産業に貢献するとともに、日本の発信力を高めるため、今年4月に設立された「Dream Vision Company Ltd.」の山本浩スペシャルアドバイザーが登壇し、大活躍を期待していますとエールを送りました。
住みますアジア芸人は、ミャンマーが加わり、台湾、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピンの7つの国と地域で、14組21名となりました。

「株式会社よしもとゲームスタジオ」会社設立発表会見実施
吉本興業が ゲーム業界に本格参入すべく 「株式会社よしもとゲームスタジオ」 を設立したことを発表。 株式会社よしもとゲームスタジオ 斎藤祐士代表取締役社長 から挨拶・事業説明を行いました。ゲーム事業がよしもとの新たなビジネスチャンスであることを強調。これまでの事業とゲームがシナジーを生み出すことが大いに可能性を秘めていると説明。制作の三本柱として、まずよしもとIPを用いたゲームを挙げ、タレントだけではなく、IP全般を使い、ゲームとして楽しんでもらえるものを用意すること。2本目の柱は、よしもとに限らないゲームというもの。ユーザーニーズに沿ったものであれば、いろいろなゲームを制作していきたい、楽しさを追求することを進めたいと力を込めました。3つめは、よしもとならではのゲームを作る。様々な事業に取り組んでいるよしもとだからこそできることを、ゲームという新たな形にして提供するのもひとつのゴールであると説明。多彩な才能を持つタレントとタッグを組み、ゲーム制作をしていくことを宣言。タレントにも新たな才能を発揮してもらえる場となることも、よしもとならではであると強調しました。さらに展開プラットフォーム、デバイスには制限を作らないと発表。
スマフォ向け、家庭用ゲーム機向け、PC向けも制作し、企画や内容で提供プラットフォームを決め、幅広いユーザーに提供することを誓いました。
よしもと芸人たちによるゲームアイデアプレゼン大会では、チョコレートプラネット、トレンディエンジェル、横澤夏子、とにかく明るい安村、ガリットチュウが出演し、面白アイデアを発表しました。

コンセプトは、清く・明るく・麗しく
少女歌劇団プロジェクト概要発表会見実施
京都ホテルオークラにて、 『清く・明るく・麗しく』をコンセプトに、「和の美意識を体現する少女達」のライブを関西の専用劇場から発信していく成長型ライブ・コンテンツ事業「少女歌劇団プロジェクト」の概要、及び、第一期団員募集要項の発表を行ないました。
総合演出を務める、広井王子さんより、「少女歌劇団プロジェクト」は、専用劇場でのパフォーマンスを通じ、日舞、茶道、殺陣、ダンス、歌など、日々レッスンに励み、成長していく少女達の姿を見守り、応援していく、新しい形のライブ・エンタテインメントであることが説明され、国内外の多くの報道陣の注目を集めました。

「多十郎殉愛記」ワールドプレミア上映
舞台挨拶に中島貞夫監督、高良健吾さん、木村了さんが登場!
中島貞夫監督が「京都映画大賞」を受賞
京都国際映画祭名誉実行委員長であり、“日本映画界の巨匠“中島貞夫監督(84歳)の20年ぶり長編最新
作「多十郎殉愛記」(2019年春 全国ロードショー)がよしもと祇園花月にてワールドプレミア上映されました。
上映後には舞台挨拶が行なわれ、中島貞夫監督をはじめ、高良健吾さん・木村了さんが登壇し撮影時のエピ
ソードなどを話しました。
そして最後に、中島貞夫監督の「映画人」としての功績、京都における「映画祭」の文化的貢献が称えられ、 京都市より「京都映画大賞」が贈られました。
「京都映画大賞」
永年にわたる日本の映画文化の振興・発展に対する多大なる御貢献,御功績を称え、また,監督の20年ぶりの長編劇映画の完成及び京都国際映画祭の5周年を記念し、改めて京都市から特段の敬意を表し,表彰を
実施するもの。中島貞夫監督を表彰するために,今回特別に設ける表彰です。

受賞者
京都国際映画祭2018の各受賞者は以下の通り決定いたしました。

・モスト・リスペクト賞
 受賞者 尚長栄 言興朋
〈受賞コメント〉
私は中国の京劇の俳優、尚長栄と申します。今日はこの名誉ある賞を受賞することができまして本当にうれしく思います。中国の京劇はいろんな表現方法、役があります。男性役の生、女性役の旦、男性役の暴れん坊な性格の持ち主の浄、道化役の丑と4つの役がありまして、私は生の役柄をいつも演じています。30年前、京劇の舞台で『曹操と楊修』」を演じました。また、30年後の今、技術の発展とともにこの『曹操と楊修』という伝統的な演目を映画化することに成功しました。私は曹操の役です。曹操は中国の歴史上で有名な政治家、歴史家、そして有名な詩人でもあります。彼の詩は今でもよく読まれています。とてもきれいな節回しなどありますので、劇場にてご覧いただければと思います。

・牧野省三賞
 受賞者 降旗康男
<受賞コメント>※降旗康男さん御子息降旗淳平さんコメント
このような歴史あるすばらしい賞をいただき、選考委員をお務めになった皆様、映画祭関者の皆様に謹んでお礼を申しあげたいと思います。ありがとうございました。父本人はこの席に来たかったのですが、体調を崩しておりまして、私が代理で来させていただきました。父は昔から京都に来ると元気が出る、元気を取りも出せると良く申しておりました。実際、東京にいるより京都にいる方が機嫌がいいかなと思います。30数年前、『激突』を太秦で撮っている時に、学生だった私が友人5人を連れて父のもとを訪れたことがございます。撮影現場に立ち入れせないことはいつものことですが、そのときは私を含めて6人を三嶋亭に連れていってすき焼きをごちそうしてくれました。学生には分不相応ですが、大変おいしく、当時、一緒に行った友人は今でも父のことになるとその話を持ち出して、私に連絡をしてきます。東京では滅多にそういうことをしないので、それだけ父は楽しんでいたのだと思います。

・牧野省三賞 選考理由
高い視点から時代を見つめるときも、激烈なアクションを描くときも、あたたかい人間群像を造形するときも、作品は広範だが、いつも降旗康男であり、時代に生きる人々を真っ直ぐに描きつづけ、そのまなざしで映画の世界を豊かに広げてきた。授賞は牧野省三賞のために誇らしい。

・三船敏郎賞
 受賞者 佐藤浩市
<受賞コメント>
38年前にはじめて映画の撮影で京都に来てから約40年、まさかこのような場所でこのような賞をいただけるとは思いもよらなかったです。さらに大先輩である三船敏郎さんの名前を冠した賞をいただけるとは…恐悦至極で緊張しています。
言語、習慣、宗教などすべてが違う異国に対して、映画という共通言語を発信していきたい。映画には、違う国の人間同士がお互いを知ることができる力があると思っています。今後どれくらい(映画に)携わっていけるかわからないですが、常にそんな気持ちで映画にかかわっていきたいです。ありがとうございます。

・三船敏郎賞 選考理由
 審査委員会 奥山和由
狂気をはらんだ役から屈折した男、人間味あるリーダー役、超大作の主役からヒーローまで、どんな役でも悠々と軽々とこなす佐藤さんの演技力の余裕にはほれぼれします。現代の日本映画界の大黒柱である佐藤浩市さん、これからも日本の映画界を支えてください。

クリエイターズ・ファクトリー
映像、音楽、絵画、写真、アニメ、CG、ファッション、工芸など様々なジャンルのクリエイターが表現できる場を作り、才能あるクリエイターの発掘、育成を目指し、世界に発信する公募型プロジェクト。 アート部門では、絵画、工芸、写真、立体造形などのアートジャンルが応募対象です。また、子どもの自由な発想から生まれるアートを対象とした「子ども部門」も設立されています。 「映像部門」「アート部門・子ども部門」全応募者を対象に審査員による選考が行われ、それぞれ「イオンシネマ京都桂川」「元淳風小学校」での上映、展示を行いました
(映像部門)応募総数107作品
(アート部門) 応募総数:150作品(アート部門:42作品 子ども部門:108作品)

・エンターテインメント映像部門
最優秀賞:大森歩監督『春』
優秀賞:竹中貞人監督『ZOB』
観客賞:緑茶麻悠監督『wind chime』
・アート部門
優秀賞:隋行奏子さん『あなたのような わたしのような』
・子ども部門
優秀賞:川勝友萌さん(中学3年生)『繋ぐ』

エンターテインメント映像部門 最優秀賞 大森歩監督『春』
<受賞者コメント>
この度は、ありがとうございました。
「春」を監督しました、大森歩です。
はじめて作った映画で、しかも自分とおじぃちゃんの私的なお話で、 受賞ができたこと、本当に嬉しく思います。
今回は短編でしたが、いつか長編が取れるよう、頑張ります!よろしくお願いします!

アート部門 優秀賞 隋行奏子さん『あなたのような わたしのような』
<受賞者コメント>
元淳風小学校で楠のみを使って彫った人体を展示しています。
今回の作品は、考え方も作り方も今までとがらりと変えた作品になりましたので、このような賞をいただいて光栄に思います。ありがとうございました。

子ども部門 川勝友萌さん(中学3年生)『繋ぐ』
<受賞者コメント>
私には弟がいて、この作品は弟のかわいい感じ、小さい感じを絵に残したくて描きました

<京都国際映画祭アートプランナーおかけんた 総括コメント>
昨年のアートのテーマが「生成流転」、今年のアートのテーマが「夢あるなぁ」。実はこの2つは繋がっているんです。すべての物は絶えず生まれては変化し移り変わっていく。それを『夢』というかたちで共有し、伝承する。来年のアートのテーマは「ありがたやぁ」。忘れかけた人間らしさ、人間臭さみたいなものが表現できたらいいなぁと思っています。

〈京都国際映画祭総合プロデューサー奥山和由 総括コメント〉
第5回目の今回でこの京都国際映画祭の基本はしっかり出来上がったように思います。今後はこれを基盤に
時代の流れを見定めながら、どの様なチャレンジをしていくのか、他の映画祭にはない思い切った企画を考えていきたいと思います。

<京都国際映画祭実行委員会 名誉実行委員長中島貞夫 総括コメント>
5回目で色んなものが定着してきた。
映画祭から映画が発信できるのが一番やらなれければならなかったこと。それが今回は出来たと思う。
アートもおかけんたくんの活躍のお陰でとても楽しかった。若い人との接点がもててよかった。

<京都国際映画祭実行委員会 実行委員長中村伊知哉 総括コメント>
今回、中島監督の「多十郎殉愛記」をお届け出来た事が大変良かった。
ワークショップコレクションやSDGsのイベント等、アートもその他もの部分が充実し会場も増え、広がりました。
5回目にして映画祭としての形が完成形に近づいてきました。
周りの方にもご協力頂き、成功を感じています。