この度、2019年1月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開致します映画『ジュリアン』の予告編が完成いたしました。

本作は、『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)が金獅子賞を受賞した《第74回ヴェネチア国際映画祭》にて最優秀監督賞にあたる銀獅子賞を受賞し、本国フランスで40万人動員のロングランヒットを記録。家族の関係を描いた繊細な人間ドラマでありながら、張り詰めた緊張感が観る者を襲う傑作サスペンスで、アメリカの映画批評サイトRotten Tomatoesでは94点の高評価を得ている注目作である。
主人公は、離婚した父親アントワーヌと母親ミリアムの間で揺れ動く息子ジュリアン。まだ11歳の彼は母親を守るために必死で嘘をつき続けるが……。
この度解禁された予告編は、幼い子どもジュリアンの親権を取り決める元夫婦の姿から始まる。母親と姉と共に暮らすことになったジュリアンは隔週末だけ父親と会うことになった。しかし、父親を母親に近づけたくないジュリアンは嘘をつき続ける。そんな状況で父親は苛立ちが募り、徐々に狂気を帯びていく。執念深く追ってくる父親の行動はこの後、どこまでエスカレートしていくのか。時計の針が刻む音によって、圧迫感と緊張感を漂わせ、ラストは「家族は衝撃の結末を迎える」というコピーで締めくくられる。息を止めて見入ってしまう程スリリングな仕上がりだ。作風は違うが親権を題材にした名作『クレイマー、クレイマー』(79)を念頭に置いて本作を手がけたルグラン監督が「メリル・ストリープにオマージュを捧げた」という母親役の髪型や服装にも注目してほしい。
昨今の日本でも問題視されている親子の在り方を問う『ジュリアン』は2019年1月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開。

監督・脚本:グザヴィエ・ルグラン 製作:アレクサンドル・ガヴラス 撮影:ナタリー・デュラン
出演:レア・ドリュッケール ドゥニ・メノーシェ トーマス・ジオリア マティルド・オネヴ
2017年/フランス/93分/原題:Jusqu’a la garde/カラー/5.1ch/2.39:1/日本語字幕:小路真由子 
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 配給:アンプラグド  © 2016 – KG Productions – France 3 Cinéma
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