この秋、『ゼイリブ』『遊星からの物体X』と相次いでリマスター版が公開されるジョン・カーペンター監督。『ハロウィン』の世界的大ヒットでも知られるSF/ホラー映画の巨匠のマスターピースが次々とリバイバル公開されることを受け、彼の魅力をめぐってファンたちが語る「ジョン・カーペンター読本」の発売が決定した。それぞれの視線によるカーペンター像が重なり合い、そして新たなカーペンターが生まれる!
黒沢清や青山真治をはじめ、日本でも多くの映画監督たちに多大なる影響を与えたジョン・カーペンター。近年は作品に恵まれないが、人気は衰えることはない。『ダークスター』『ハロウィン』『ザ・フォッグ』『ニューヨーク1997』『遊星からの物体X』『ゼイリブ』『エスケープ・フロムL.A.』……。数々の名作が多くの人々の心をつかみ熱狂へと導いた。いったいそれはどういうことだったのか? 心をつかまれた多くの人々が集まって、「わたしはいかにしてカーペンター作品に心をつかまれたか」を語る。その声の集積は、未来に向けて更新されて続ける新たなカーペンター像を生み出すはずだ。

「ジョン・カーペンター読本」は10月19日(金)より発売!
10月10日(水)に行われる『遊星からの物体X』<デジタル・リマスター版>の丸の内ピカデリー爆音映画祭での先行上映時に先行販売が予定されている。

◆書籍情報
「ジョン・カーペンター読本」
山崎圭司・樋口泰人 編
黒沢清、荒木啓子、青山真治、中原昌也、三宅唱、田野辺尚人、真魚八重子、マキヒロチ ほか著
A5 判、102 ページ、定価:本体1,200 円+税、ISBN 978-4-86538-078-1
製作・編集:株式会社boid/発売:株式会社JRC

■ジョン・カーペンター JOHN CARPENTER
1948 年、ニューヨーク州カーセージ生まれ。父親の8ミリカメラでSF 映画を撮り始める。南カリフォルニア大学映画学科に進学、1970 年、在学中に制作に関わった短編映画『ブロンコ・ビリーの復活』がアカデミー短編映画賞を受賞した。同年、初長編作品『ダークスター』(74)の制作を開始、1975 年に55 館で封切られる。カーペンターの名前を一躍世界的なものにした『ハロウィン』(78)は最も成功したインディペンデント映画となり、世界興収は5500万ドルを記録した。その後、『ニューヨーク1997』(81)、『遊星からの物体X』(82)『ゼイリブ』(88)、『マウス・オブ・マッドネス』(94)、『エスケープ・フロム L.A.』(96)など。2018 年10 月19 日(『遊星からの物体X』デジタル・リマスター版の日本公開と同日)に全米公開予定の『ハロウィン』シリーズ最新第11 作『Halloween』(18)では製作総指揮を務め、音楽も担当している。カーペンターがシリーズのプロデュースに関わったのは『ハロウィンⅢ』(82)までなので、36 年ぶりのシリーズ復帰となる。


また、丸の内ピカデリー爆音映画祭の『遊星からの物体X』先行上映時に本書の執筆者でもある篠崎誠氏(映画監督)、中原昌也氏(音楽家)によるトークショーが決定しました。

◇『遊星からの物体X』<デジタル・リマスター版> 丸の内ピカデリー爆音映画祭 先行上映
日時:10月10日(水)19:00-19:30 トークショー 19:30- 上映 
場所:丸の内ピカデリー3
ゲスト:篠崎誠(映画監督)、中原昌也(音楽家)
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