“仏料理界の至宝”や“フレンチの帝王”とまで言われる天才シェフ、アラン・デュカス。彼が仏ヴェルサイユ宮殿内に前代未聞の宮廷レストランをオープンさせるまでを追ったドキュメンタリー映画『アラン・デュカス 宮廷のレストラン』が、10 月 13 日からシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国公開いたします。〈ベージュ アラン・デュカス 東京〉の 9 月 26 日のリニューアルオープンに先駆け来日した、アラン・デュカス氏のコメントが到着しました。

映画について実は 1 年間監督のオファーを断り続けていたことを明かしたうえで、「(仏の映画会社)パテのオーナーに食事に連れ出され、『あなたが選ばれて、あなたの映画を作りたいと言っているのだから断るとは何事だ︕』とあまりにも言うので食事の最後には、『わかった、やるよ︕』と言ったのがきっかけです」とユーモアたっぷりに語った。

密着撮影は 2 年に及んだが「監督は撮影中も礼儀正しい、とても良い調和を生む人で、まったくカメラは邪魔にならなかった。わたしは自分の仕事をしていただけで、カメラも監督も意識せず日々を過ごすことができました。監督とは今も友達です」と語った。
世界中を飛び回り、究極の食材を探し求める日々、そのモチベーションを保つ秘訣は「知れば知るほど、知らないことが増える。知っていると思っていることでもまだまだ知らないことがある、ということがわたしを突き動かしています。」
また、映画の中にはマニラのストリートチルドレンのための料理学校の様子も登場するが、料理を通した社会貢献について「わたしたちの仕事だからです」と言い切る。「わたしたちの業界というのは、どんな人でも努力すれば、社会のなかで上に昇ることができる数少ない業界なんです。底辺からスタートしても上にあがることができるんです。それがこの料理業界の素晴らしいところなんですね。映画の中で出てきた生徒は今パリにいます。新しく 9 月から始めたセーヌ川をクルーズしながら料理をお楽しみいただける船上レストラン〈デュカス・シュール・セーヌ〉のプロジェクトに参加しています。」
日本ではくしくも 9 月 26 日〈ベージュ アラン・デュカス 東京〉が 大改装ののちにリニューアルオープン、そして映画が 10 月 13 日より公開と連続したタイミングとなるが、「美味しい思い出をお持ち帰りいただけるようなおもてなしをさせていただきますのでぜひお越し下さい。わたしのメゾンで過ごしていただく時間ずっと、心地よく理想的な、“ジャスト”なおもてなしをさせていただきます。」
映画をご覧になるみなさんへは、「好奇心を持ってください。持ち続けてください。先入観を持たずに心を開いて、自分の心の浸透力を高めてください」とメッセージを寄せた。
また、あらたに 15 秒に編集された特別 CM 映像も到着した。アラン・デュカス氏の<探求>の神髄が凝縮された映像となっている。

✱映画『アラン・デュカス 宮廷のレストラン』✱
美食界のレジェンドである料理の天才、アラン・デュカスを追ったドキュメンタリー。18 のミシュランスターを含む 23 のレストランを世界中に持つ彼が、かのヴェルサイユ宮殿にマリー・アントワネット時代の宮廷レストランをオープンさせるため、世界中の最高の食材と新たな発見を追い求めていく。
「完璧を目指さなければ、確実に失敗に終わる」と言う彼の哲学通り、ニューヨーク、ロンドン、リオ、フィリピン、香港、パリ、モナコ、東京、京都と世界中を飛び回り、香りを嗅ぎ、味をみて、自身で素材を吟味する。彼の求めるものとは? 完璧な味? 自然のエッセンス? 理想的な料理? 世界一有名なシェフでありながら秘密の部分も多いアラン・デュカスが、2 年にわたる密着取材に応じ、彼がその才能のすべてを注いだ前代未聞のレストランがいよいよオープンする。
2017 年 | フランス | 仏語 | 84 分 | ビスタビジョン | 5.1ch | 日本語字幕︓加藤リツ子
原題︓『La quête dʼAlain Ducasse』 監督︓ジル・ドゥ・メストル『プルミエール 私たちの出産』 出演︓アラン・デュカス 配給︓キノフィルムズ/木
下グループ 公式サイト︓ducasse-movie.jp