©San Sebastian International Film Festival 2018
このたび、新鋭の映画監督 奥山大史が、自ら脚本を執筆、監督・撮影・編集を手掛けた長編映画『僕はイエス様が嫌い』が、第66回サンセバスチャン国際映画祭にて最優秀新人監督賞を受賞しました。本映画祭史上における最年少の受賞者となります。
カンヌ、ベルリン、ベネチアに次ぐ重要な映画祭として世界4大映画祭ともいわれるこのサンセバスチャン国際映画祭では、
先日の是枝裕和監督の生涯功労賞(ドノスティア賞)受賞が話題となりましたが、そのニュースに続く若い日本人監督の快挙は史上最年少であり、大学時代に低予算で撮り上げた映画であることなど、様々な面で映画史に残る出来事だと映画祭関係者に称賛を受けております。さらにこの最優秀新人監督賞はハードルの高い賞として定評があり、日本人の受賞は、1998年の高橋陽一郎監督(『水の中の八月』)以来、20年ぶりの快挙となります。過去には、ポン・ジュノ監督(『殺人の追憶』)やローラン・カンテ監督(『ヒューマン・リソース』)らが受賞しています。
また、奥山大史監督の大竹しのぶ主演短編映画『Tokyo  2001/10/21  22:32~22:41』は来月開催される釜山国際映画祭ワイドアングル部門にも出品されており、今後の動向が注目されております。

<監督コメント>
無名の僕に、こんな有名な賞を下さり本当に光栄です。頭に描いた構想を、最高の形で映画にしてくれたスタッフとキャストに感謝します。そして、最高の体験をさせてくれたサンセバスチャン映画祭スタッフのみなさんと、評価を下さった審査員の方々に感謝します。サンセバスチャン映画祭で上映してもらった後の拍手と歓声を、一生忘れることはありません。街を歩いていると声をかけてくれて、熱心に感想を教えてくれた皆さんの映画への愛情を、一生忘れることはありまけん。「僕はイエス様が嫌い」は、若くして亡くなった友達に向けて作った映画です。その友達のお母さんに、この映画を初めて見てもらった時言われたのは、「忘れないでもらえることが一番嬉しい」という言葉でした。これからも僕は、忘れてはいけないことや、忘れられない感情を映画に込めていきたいです。そして、必ずまたサンセバスチャンに戻ってきたいと思います。


オリジナルタイトル:僕はイエス様が嫌い(読み:ぼくはいえすさまがきらい)
英語タイトル:JESUS
コピーライト:©『閉会宣言』
監督・脚本・撮影・編集:奥山大史
プロデューサー:吉野匡志
出演:佐藤結良 大熊理樹 チャド・マレーン/
木引優子 ただのあっ子 二瓶鮫一 秋山建一/大迫一平 北山雅廉/佐伯日菜子
制作:閉会宣言
スペック:2019/日本/カラー/スタンダードサイズ