再開発と町の個性はどうやって両立できるのか? NY・ジャクソンハイツと東京・下北沢を結ぶトークが決定! 『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』
1967年の第1作から50年以上のキャリアを持ち、アメリカを代表するドキュメンタリー監督として、世界中から尊敬されている巨匠フレデリック・ワイズマン。その記念すべき第40作目『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』が、10月20日(土)よりシアター・イメージフォーラムを皮切りに全国順次公開されます。
“町ドキュメンタリー”の傑作と称される本作で、ワイズマン監督が取り上げるのは、ニューヨーク市クイーンズ区にある町・ジャクソンハイツ。「人種の坩堝」「サラダボウル」とも称されるアメリカ社会の象徴ともいえるこの町では、世界中からの移民とその子孫が暮らし、実に167もの言語が飛び交います。
しかし、このアメリカを代表する町にも、近年は再開発の波が押し寄せ、多様な価値観を許容してきた町の、ひいてはアメリカのアイデンティティが危機に瀕していることも描かれています。
そこで、本作の公開を記念し、そうしたテーマをより身近に考える上映会とトークイベントを企画致しました。
主催は、毎回多彩なゲストによるトークライブとライブパフォーマンスにより、下北沢の生活・文化と、町が直面している道路・再開発問題をアピールしてきたSHIMOKITA VOICEです。
国や場所は違えど、都市が抱える普遍的な課題をとらえた作品を、今、まさに再開発に直面している下北沢で上映します。その意義は、決して他人事でも遠い未来の事象でもない、紛れもなく今ここに在る出来事として対峙する事です。人種の坩堝であるジャクソンハイツと、多様な価値観が共存する下北沢を重ね合わせながら、より良い町の在り方を考える契機となる事と思います。
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『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』
特別試写会&上映後トークイベント
~再開発と街のアイデンティティ~
下北沢とニューヨーク・ジャクソンハイツを結んで
2018年10月7日(日)
開場15:00/上映15:30〜18:39/トーク18:50〜19:50
会場 北沢タウンホール 12階 スカイサロン
(小田急線・京王井の頭線 下北沢駅北口 徒歩5分)
〒155-8666東京都世田谷区北沢2-8-18 12階 Tel03-5478-8006
《上映後トークイベント出演者》
保坂展人(世田谷区長)
坂田明(ミュージシャン)
平野悠(ロフトプロジェクト代表)
松尾貴史(タレント)※予定
河野義家(SHIMOKITA VOICE実行委員長)
司会 大木雄高(下北沢商業者協議会代表)
主催:SHIMOKITA VOICE 協力:チャイルド・フィルム/ムヴィオラ
予約・問い合わせ:〒155-0032 世田谷区代沢2-20-12(ビグトリィ内SHIMOKITA VOICE実行委員会)
Tel:03-3419-6261 E-mail:bigtory@mba.ocn.ne.jp
「SHIMOKITA VOICE」とは?
下北沢が突如再開発の波に晒されたことをきっかけに、下北沢商業者協議会が主導して07年に立ち上がったのが、文化の面から街作りを考える市民イベントを開催するSHIMOKITA VOICE実行委員会。以後毎年、区長や著名人を招聘してシンポジウムとイベントを重ね、シモキタの開発の見直しを求める「要望書」を区長に提出するなど、問題を世間にアピールしている。SHIMOKITA VOICEの10年間を記録したドキュメンタリー映画『下北沢で生きる』は2014年に公開され、昨年には『下北沢で生きる SHIMOKITA 2003 to 2017 改訂版』も上映。
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映画『ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ』
公式サイト child-film.com/Jackson
第81回ニューヨーク映画批評家協会賞 最優秀ノンフィクション映画賞受賞、第72回ヴェネチア国際映画祭正式上映作
監督・録音・編集・製作:フレデリック・ワイズマン
原題:IN JACKSON HEIGHTS
2015年/189分/カラー/ドルビー・デジタル/ヴィスタサイズ/アメリカ・フランス合作 配給:チャイルド・フィルム/ムヴィオラ
10月20日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!