過去日本アカデミー賞最優秀撮影賞を5回受賞、キャメラマンとしてだけでなく映画監督としても『劔岳 点の記』(2009)で第33回日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞している日本映画界の巨匠・木村大作が、三度目の監督作として挑んだ本作。黒澤明監督作品『隠し砦の三悪人』の撮影助手からキャメラマンのキャリアをスタートさせ、『用心棒』『椿三十郎』『どですかでん』と黒澤明に従事してきた木村大作が映画人生60周年を迎える作品として、盟友の 小泉堯史が脚本を手がけ初タッグを組み、監督として初の時代劇に臨みました。

主演には幅広い世代から絶大な支持を受ける国民的俳優・岡田准一。本作では、かつてはとある因縁から藩を離れるも妻の最期の願いを胸に藩の不正や権力に立ち向かっていく男・瓜生新兵衛(うりゅう しんべえ)を儚くも強く演じました。また、道場の四天王の一人という役柄から、撮影前から殺陣の稽古に励み、激しく鋭い剣豪アクションに臨みました。また、共演には『MOZU』『クリーピー 偽りの隣人』『CRISIS公安機動捜査隊特捜班』など、TVドラマや映画の話題作に立て続けに出演する演技派俳優・西島秀俊。岡田准一演じる新兵衛と共に道場の四天王の一人で、持ち前の頭脳明晰さで藩主の側用人として頭角を現す榊原采女(さかきばら うねめ)を演じました。また、新兵衛の妻・篠(しの)を麻生久美子、篠の妹・坂下里美(さかした さとみ)を黒木華、篠の弟・坂下藤吾(さかした とうご)を池松壮亮が演じ、本作に花を添えました。かつての親友であり、一人の同じ女性を想いあう恋敵でもある役柄をそれぞれ演じる岡田准一と西島秀俊の、静かに熱く対峙する姿は話題となること必至。先日開催された第42回モントリオール世界映画祭では、準グランプリとなる審査員特別賞を受賞し、“美しい時代劇”が海を越え世界で先んじて高い評価を得ました。

そして、日本国内でも一足先に試写にて『散り椿』をご覧になった著名人より絶賛コメントが届いております!『八甲田山』で高倉健と共演し、『火まつり』『忠臣蔵』など長きに渡って一線で活躍を続ける俳優・北大路欣也さんに、『用心棒』『椿三十郎』などで三船敏郎と共演し、黒澤明作品に出演してきた名優・仲代達矢さんといったまさに“日本映画界のレジェンド”の大御所俳優のお二人。また、『極道の妻たち』シリーズの名女優・岩下志麻さん、『信長協奏曲』、『銀魂』シリーズと人気実力を兼ね備えた若手を代表する俳優・小栗旬さん、昨年逝去された原作者・葉室燐さんの奥方・葉室るみ子さん、映画配給会社の垣根を越えて東映株式会社代表取締役グループ会長の岡田裕介さん、株式会社KADOKAWA取締役会長の角川歴彦さん、と本作『散り椿』に相応しい錚々たる方々よりコメントが届きました。こちらのコメント(抜粋)は9月21日(金)の「朝日新聞・朝刊(東京本社版)」「毎日新聞・朝刊(東京本社版)」「東京新聞・朝刊」の『散り椿』広告面に掲載されます。

コメントの全文掲載はWEBでのみ解禁となります。以下コメント全文を記載いたします。また、併せて自分の背負った逃れられない運命に想いを馳せる主人公・新兵衛(岡田准一)を表す象徴的なカットも新たに解禁となります!

著名人コメント

北大路欣也(俳優)
輝く、美しい大自然に育まれ
懸命に生き、生かされている人間の生き様
苦しくも、悲しくも、切なくもある。
それを乗り越え、力強く突き進む主人公の息遣いを感じながら、
有るがままを受け入れ、人を思いやるその心の深さ、優しさに感動。
ロマン溢れる時代劇の醍醐味を満喫させてくれる素晴らしい作品だ!

仲代達矢(俳優)
新兵衛と篠と采女の間に通い合う感情は、
武士の家を描きながら決して狭い「お家」に留まらない、
人間の普遍的な愛のひとつの形を提示した作品だったかと思います。
スクリーンにあふれる静と動のリズム、四季折々の自然の息づかい、
そして、その中にある人の心の奥深い佇まいなどが、
絶妙なカメラワークで捉えられていました。良い仕事をしましたね。

岩下志麻(女優)
木村大作さんの映像がとても素晴らしかったです。
武士の矜持、そして人の気持ちの動きが繊細に描かれていて、
男と女、男と男の心に秘めた深い愛に感動しました。

小栗旬(俳優)
本当に、素晴らしい映画でした。
日本の古き良きサムライムービーで、
そして岡田准一さんの本当に達人にしか見えない圧倒的な存在感。
木村大作監督が言われていたように、
昔、自分が見て憧れた先輩俳優たちに勝るとも劣らない姿が美しい映像の中に溢れており、
最後の戦いでの岡田准一さんの顔・姿・形には、
まさにその時代を本当に生きたのではないかという深さを感じました。
僕らのこの時代に木村大作監督と岡田准一さんという俳優が出会うのは必然であったと思うし、
二人がこの時代で出会えたことが奇跡的なことだなと思う映画でした

葉室るみ子(故・葉室麟 夫人)
耐える新兵衛の背に、男の真情が見えました。
ひとのやさしさと美しさを描きたい。
夫のその想いを大切に結んだ映画の情景が哀しく胸に迫り、心を奪われました。
天にも届く感動をありがとうございます。
大切に思う映画に出会えた。それだけで仕合わせです。

岡田裕介(東映株式会社 代表取締役 グループ会長)
東宝のまさに、伝統本流の時代劇でした。
木村監督ならではの、絵画のような美しい画の数々もすばらしく、スケールよりその丹念さを感じました。
岡田准一さんも、殺陣の稽古だけでも大変そう…。
目に見えぬ努力を感じました。
そう…この映画には目立たない、丁寧さを深く感じました。御苦労様…。ありがとうございました。

角川歴彦(株式会社KADOKAWA 取締役会長)
木村監督は心が美しいからこういう“美しい作品”が撮れるんですね。
潔さ、儚さを奥深く描いた故・葉室先生の感動作が
新たな息吹を得て映画となり万感の思いで拝見しました。

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