この度、第152回直木賞受賞後の第一作目、子どもと大人の狭間にいる思春期の成長物語として高い評価を受けた西加奈子原作「まく子」が映画化、2019年3月テアトル新宿他全国公開が決定しました!

直木賞作家 西加奈子原作、現代を生きる大人たちへ贈る、再生と感動の物語

本作は、小さな温泉街に住む小学5年生の男の子・慧(さとし)が、不思議な魅力をもつ美少女・転入生のコズエと出会い、彼女に秘められた大きな秘密を知ることで、今まで見てきた世界‐日常‐が優しく塗りかえられていき、ほんの少しだけ大人へと近づいていく思春期ならではの葛藤や親と子の確執と再生を、西加奈子ならではの独自の世界観はそのままに、誰しもに訪れる“奇跡”の物語になります。
原作は発売後、テレビ朝日「アメトーーク!」読書芸人大賞2016にて又吉直樹さん(ピース)がおすすめ作品として紹介し、更に話題となり、子どもだけではなく、「かつての子どもたち」に向けられた小説として幅広い世代に読まれています。

本作の主人公・慧(さとし)には、中学3年生の山﨑 光(14)。2010年映画『ちょんまげぷりん』(中村義洋監督)で映画デビューし、その後『ツナグ』(平川雄一朗監督)、『真夏の方程式』(西谷弘監督)等に出演し、本作で初主演を務めます。
また映画の重要な鍵を握る謎の転入生・コズエ役に、原作のイメージそのままに役を体現した新星・美少女新音(にのん・13)。雑誌「VERY」の人気専属モデル、クリス・ウェブ佳子の長女であり、RADWIMPS「狭心症」のミュージックビデオや、先日発表となりました第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門・正式招待作品として選ばれました『Blue Wind Blows』(富名哲也監督)に出演、映画は本作で2作品目の出演となる、今後の活躍が期待される若手注目女優の一人となります。
そして、女の人が大好きなダメな父親だけれど、息子の成長を陰ながら見つめ背中をそっと押す父・光一役には、2017年9月「新しい地図」として始動し、自身主演の『光へ、航る』(太田光監督)を収めたオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』が2週間限定公開の中、28万人以上を動員し大ヒット、さらに舞台「バリーターク」(演出:白井晃)では主演を務めるなど、役者として更なる活躍が目覚しい草彅 剛(44)。
思春期の息子を温かく見守る慧の母・明美役には、1998年にNHK朝の連続テレビ小説「天うらら」でデビューしてから、数々の作品に出演を果たし、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「半分、青い。」にて20年ぶりの朝ドラ出演として話題の女優・須藤理彩(42)。
監督を務めるのは、長編第一作目『くじらのまち』が第34回PFFアワード2012グランプリとジェムストーン賞をW受賞し、海外映画祭でも第63回ベルリン国際映画祭・フォーラム部門、第17回釜山国際映画祭・コンペティション(ニューカレンツ部門)に正式出品され、国内外問わず今注目の新進気鋭、若手監督・鶴岡慧子(29)がメガホンをとりました。
先日の映画化情報解禁では、原作ファンより「これは観に行かなくちゃ!」「意表を突くキャスティング」と大きな反響が巻き起こり早くも話題となっています。

西加奈子が描いた原作本の表表紙が第一弾チラシに。
映画の場面写真とともに解禁!


この度、映画『まく子』の第一弾チラシが完成しました。
チラシ表面には著者・西加奈子によって描かれた読者をじっと見つめる「猿」がデザインされています。当初、原作本の装幀を手がけた鈴木成一と西は、表紙に美少女コズエを正面から描いた絵を表紙にする予定でいました。しかしある日、西から「どうしても猿の絵が描きたくなった」と申し出があり、鈴木も担当編集者も一瞬戸惑いましたが、完成した猿の絵をみた鈴木が「すごくいいね。これでいきましょう」と一言話し、この印象的な表紙の誕生の決め手になりました。
西はこれまでも自著の装幀の多くを自身のイラストで飾り、「まく子」では段ボールにクレヨンで小説の独特の世界観を彩っています。映画も西加奈子ワールドを引き継ぎつつ、子どもも大人も、そこで生きるすべてのものが愛おしくなる再生と感動の物語をスクリーンに映し出します。
またチラシの裏面は、主人公・慧と家族、そしてコズエの写真をメインに、慧が不思議な魅力をもつ美少女コズエに思春期ならではの戸惑いを見せるシーンや、ダメな父ちゃんだけれど、息子を思いやる優しさが垣間見られるシーンなど、鶴岡慧子監督が瑞々しく映し出す映画『まく子』の場面写真が入っています。

場面写真
◆主人公・慧(山﨑光)と不思議な魅力を持つ転入生コズエ(新音)の距離が徐々に縮まっていく一場面
◆慧(山﨑光)のために握りたてのおにぎりを差し出す父(草彅剛)。
不器用ながら息子を思いやる父の優しさに触れる一場面。
◆父親役の草彅剛と母親役の須藤理彩。草彅は女に目がないけれど息子の成長をしっかり見つめ背中を押す父親を好演
◆原作のイメージそのままに、不思議な転入生コズエを体現している新星・美少女新音

9/14(金)からは、全国書店にて「映画化」帯がついた原作本の展開をしております。
またそれに伴い「映画化」帯付き原作本の購入者が応募できるプレゼントキャンペーンもスタートいたします。

映画『まく子』
監督・脚本:鶴岡慧子
原作:「まく子」西加奈子(福音館書店 刊)
出演:山﨑 光、新音、須藤理彩/草彅 剛
©2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)
公式HP:http://makuko-movie.jp/