約半世紀ぶりの正式リバイバル公開となるフランスの反戦コメディ『まぼろしの市街戦』<4K デジタル修復版>の日本版メインビジュアルと予告編が完成致しました。本作は『リオの男』(63 年) 『カトマンズの男』(65 年)等で知られる名匠フィリップ・ド・ブロカ監督の代表作で、時代も常識も超え、他に類のない卓越したユーモアたっぷりに戦争の狂気を活写した映画史上に燦然と輝く傑作コメディです。第一次大戦末期、敗走中のドイツ軍はフランスの小さな街に大型時限爆弾を仕掛けて撤退。イギリス兵が爆弾解除を命じられ街に潜入するも、住民が逃げた街では精神科病院から解放された患者とサーカスの動物が、解放の喜びに浸りユートピアが繰り広げられていた。兵士は爆弾発見を諦め、最後の数時間を彼らと共に過ごそうと死を決意するが…。

初公開時本国フランスでは話題となりませんでしたが、数年後に米国で公開され何と 5 年間にわたる驚異的なロングランヒットを記録。以後は世界的にカルト的人気を博し、唯一無二な作品として映画ファンに愛され続けています。この度は最新のマスターを使用した DCP。オリジナルのテクニスコープのネガから 4K で修復とカラーグレーディングを行ったテクニカラー社によるレストアは海外で高い評価を得ています。常識が常識でなくなる不安を抱える現代(いま)こそ必見といえる、この歴史的傑作を是非スクリーンでお確かめください。

『まぼろしの市街戦』<4K デジタル修復版>※4K でデジタル修復のマスター使用の 2K での上映となります。
監督:フィリップ・ド・ブロカ/出演:アラン・ベイツ ジャン=クロード・ブリアリ ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド 1966 年|仏|102 分|カラー|シネスコ|DCP|原題:Le roi de coeur|英題:KING OF HEARTS
提供:パンドラ+キングレコード © 1966 – Indivision Philippe de Broca