昨年から全国各地で1年以上にわたって劇場公開され、また上映会も約600ヵ所で開催されている映画『ケアニン~あなたでよかった~』。その製作スタッフが再び集まり製作する、在宅医療と介護をテーマにした映画『ピア~まちをつなぐもの~』の主要キャストが発表された。
本作は、若手医師が試行錯誤しながらも懸命に在宅医療に取り組むストーリー。病気で倒れた父親の医院を継ぐために、大学病院を辞めざるを得なくなった若手医師の高橋雅人は、父の要望で渋々訪問診療も始めることになる。しかし大学で先端医療の研究を志していた雅人にとって、地域の患者やその家族たちの医療には、なかなか関心を持てないでいた。それに加えて医師としてのプライドもあり、ケアマネジャー(佐藤夏海)や介護福祉士など他の職種との連携も積極的にとらず、やがて地域医療の中で孤立していくようになる。そんな中、訪問診療に行ったある患者家族との出会いによって、雅人の医師としての考え方が少しずつ変わっていくことになるのだった・・・。

エリート医師から一転、小さな町医者を継ぐことになった雅人役には、『終の信託』(12)、『羊の木』(18)、NHK大河ドラマ「真田丸」(16)、TBS「逃げるは恥だか役に立つ」(16)、CX「民衆の敵~世の中、おかしくないですか?」(17)など数多くの映画やドラマに出演、2019年公開の映画『武蔵―むさしー』では主役の宮本武蔵役を射止める等、今後注目の実力派俳優 細田善彦が決定。またその雅人に対して、ことあるごとに意見がぶつかるケアマネジャーの夏海を演じるのは『無伴奏』(16)『ケアニン』『愚行録』(17)、『コーヒーが冷めないうちに』(18)、TBS「コウノドリ」「チア☆ダン」(18)等、映画やテレビで大活躍の松本若菜。彼女は『ケアニン』で介護福祉士役だったが、本作では経験を積んでケアマネジャーに成長した姿が描かれており、前作同様、ケアの仕事に誰よりも熱く、誇りを持った強い女性を演じる。

また、その他のキャストには、乳がんを患い雅人の訪問診療を受ける由紀子には、2016年公開の映画『うさぎ追いし 山極勝三郎物語』で感動の夫婦愛を演じた水野真紀。雅人の父、圭蔵には数多くの舞台やドラマ、映画に出演、長編映画初主演となった『八重子のハミング』(17)も記憶に新しい升毅。雅人の先輩医師として地域医療の必要性を説く倉松医師には、NHK「あまちゃん」(13)でのヒロインの父親役が印象に残っている尾美としのり 等が脇を固める。


そして本作品のメガホンをとるのは、園子温監督の助監督として数々の作品に参加し、その後『人狼ゲーム クレイジーフォックス』(15)で劇場長編映画監督デビュー、最近ではNHK「PTAグランパ」(18)や『ゼニガタ』(18)が話題になった、綾部真弥監督。映画『ケアニン』では監督補で参加しており、今回スピンオフとなる本作で監督を務める。
日本医師会などが特別協力として参加するなど、在宅医療に関わる医師を中心とした多職種や現場への取材を重ね書き下ろしたオリジナルストーリー。撮影は9月~10月にかけて東京近郊で行い、2019年春から順次全国公開の予定。

【特別協力】 公益社団法人日本医師会、公益社団法人日本歯科医師会 、公益社団法人日本薬剤師会
公益社団法人日本看護協会、日本在宅ケアアライアンス(JHHCA)、全国在宅医療医歯薬連合会
一般社団法人日本介護支援専門員協会
【特別監修】 辻哲夫 (東京大学 高齢社会総合研究機構 特任教授)、新田國夫 (日本在宅ケアアライアンス 議長/医学博士)
太田秀樹 (医療法人アスムス 理事長/全国在宅療養支援診療所連絡会 事務局長/医学博士)
清水惠一郎 (阿部医院 院長/東京内科医会 副会長/医学博士 理学博士)

監督:綾部真弥
企画・原作・プロデュース:山国秀幸  脚本:藤村磨実也・山国秀幸  プロデューサー:長田安正
製作: 映画「ピア」製作委員会
株式会社ワンダーラボラトリー、アイ・ピー・アイ株式会社、株式会社ユナイテッドエンタテインメント、
株式会社JR西日本コミュニケーションズ、株式会社エイチ・エム・プラス