観客からの絶賛コメントが SNS 等で拡大しリピーター続出、大盛況で 7 月に東京公開を終えた福島拓哉監督作品『モダン・ラブ』が、9 月にアメリカで開催されたサウステキサス国際映画祭にて、最高賞となる最優秀作品賞を受賞致しました。
ニース国際映画祭・最優秀音響賞、ハンブルク日本映画祭・特別芸術賞、マドリッド国際映画祭・最優秀 VFX 賞の欧州三冠に続く受賞となりました。

以下、サウステキサス国際映画祭受賞式での福島拓哉監督受賞コメント抜粋です。
「とてもうれしいです。スタッフ・キャストの努力なしにはこの受賞はなかったと思いますので、まず彼らに感謝します。そしてこの映画祭に関わるすべての人に感謝します。僕はこの映画祭に参加した初めての日本人です。だから、この映画祭のことを日本に広める責任があると感じています。映画は、異なる国や価値観の人々を繋げてくれるもだと、僕は信じています。ぜひこの素晴らしい映画祭を続けていってください。本当にありがとうございました。」
また、フィリピンで開催される第 7 回セブ国際映画祭コンペティション部門で正式上映されることも決定致しました。

5 月 ニース国際映画祭 最優秀音響賞受賞(田中秀樹、フランス)
※「最優秀外国語映画賞」「最優秀ヘアメイク賞」「最優秀 VFX 賞」と合わせ 4 部門ノ
ミネート
ハンブルク日本映画祭 特別芸術賞受賞(福島拓哉、ドイツ)
7 月 マドリッド国際映画祭 最優秀 VFX 賞受賞(菊地実幸、スペイン)
※「最優秀外国語映画賞」と合わせ 2 部門ノミネート
8 月 アムステルダム国際フィルムメイカー映画祭正式上映(オランダ)
※「最優秀外国語映画主演女優賞(稲村梓)」「最優秀外国語映画賞」「最優秀 VFX 賞」
3 部門ノミネート
9 月 サウステキサス国際映画祭 最優秀作品賞(アメリカ)
※本映画祭にて初上映となる長編日本映画であり、初受賞を達成
ジャカルタ国際フィルム&アートフェスティバル(インドネシア)
セブ国際映画祭コンペティション部門正式上映(フィリピン)さらに、東京での大好評及び各国での受賞を記念し、9/15(土)から下北沢トリウッドにて「凱旋公開」が決定致しました。

トリウッドは 16 年に『ESCAPE FROM THIS FUCKIN WORLD 福島拓哉特集』を開催した劇場であり、文字通り欧州三冠記念の凱旋公開となります。
同時に『モダン・ラブ』制作のきっかけとなった福島監督の前作、衝撃のタイムトラベル短編『LEGACY TIME』も‘リバース・ロードショー’と題して併映されることが決定致しました。

『LEGACY TIME』予告編映像

国内では東京凱旋公開後、「9/29(土)より名古屋シネマテーク」「12/15(土)より宇都宮ヒカリ座」、また時期未定ですが「大阪シネ・ヌーヴォ」「横浜シネマ・ジャック&ベティ」「神戸映画資料館」での公開が決定しております。その他地方劇場につきましては、また改めてお知らせさせていただきます。
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Comment
終末的世界観を表現し続けてきた福島拓哉は、その絶望をテーマにしているわけではない。
立ち向かう強さと魂の再生をもたらす真実として、何度も何度も(本当に)、愛を描き続けているのだ。
マーク・サン・シール(映画評論家)

うつろいやすい「恋愛」のランデブー状態や絶頂を永遠に留めるその方法とは、、、
現代における永遠性の問題を真正面から捉えた力作である。
ヴィヴィアン佐藤(ドラァグクイーン/美術家)

壁の向こうに行ってみたい、様な気がします。
自分と対峙するの、怖いけど。新しいものを選ぶの、怖いけど。
後藤まりこ(ミュージシャン)

福島拓哉は普通の監督が描かない領域に踏み入っている。
人間的な感情や苦悩の中に存在する、異質で、複雑かつ抽象的な世界の領域だ。
デビッド・ポウンテイン(Filmdoo 編集長)

新しい物語と映像美を生み出す才能に恵まれた福島拓哉を堪能できる、ものすごい作品である。
ピーテル・ヤン・ヴァン・ヘッケ(映画評論家)

この映画は哲学的な映画でもあるが、その哲学を呈示する福島拓哉の映像世界はあまりに美しい。この
映画を見たあとではあなたの生きている世界はこれまでとは全く違うものになっているだろうが、しかしその世界をこれまで以上に愛していることに気づくだろう。
大河内泰樹(哲学者)

『MODERN LOVE』。最初は何故、こんなベタな題名をつけたのかと疑問に思った。が、しかし観終わ
った後、腑に落ちた。『LOVE』恋愛映画というフォルムを使いながら、『MODERN』現代における映画
表現の可能性を模索し、挑戦していた。何よりベタと思ったのは大いなる勘違い、それどころか本作は
(バジェットや公開規模ではなく)メインストリームに連なる映画だった。
中村高寛(映画監督)

Introduction
東京国際映画祭ほか世界各国の映画祭で絶賛、話題を呼んだ『アワ・ブリーフ・エタニティ』から 8 年。
鬼才・俊英・インディペンデントの雄など、その独自の活動から様々な言葉で形容される福島拓哉監督の最新映画『モダン・ラブ』 。今回は、常に福島監督作品のテーマの軸にある都市としての東京を舞台にしつつも、独立問題で世界中の注目を集めているスペイン・カタルーニャ州でのロケを敢行。かつてない奇想天外なストーリーが展開する“サイコ・ファンタジー”作品がここに誕生した。
主演はラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司』で鞠谷アンジュとしてレギュラー出演中で、つかこうへい作品等演劇界での高く評価されている稲村梓。失踪した恋人役には福島作品常連の高橋卓郎。川瀬陽太、草野康太ら日本映画に欠かせない俳優陣が脇を固め、ロックバンド・The John’s Guerrilla の今村怜央が物語の鍵を握るキャラクターとして出演している。

Story
東京。太陽系内に生命体の存在する新惑星・エマノンを発見したという報道に湧く一方、異常気象が頻発していた。旅行代理店でアルバイトをしながら大学で理論物理学を専攻している大学院生のミカ(稲村梓)は、5 年前に失踪してしまった恋人・テル(高橋卓郎)のことを忘れられないでいる。出会い系アプリで男を漁りその孤独を埋めつつ、妄想でテルと会話する毎日。ある日、ミカは発作的に既視感を覚えるようになり、「もう一人の自分」たちと出会ってしまう。それぞれのミカにはそれぞれに違った状況が存在していた。理解に苦しみ混乱するミカだったが、やがて人生を変える選択を迫られる…

Cast・Staff
稲村梓、高橋卓郎
芳野正朝、今村怜央、佐藤睦、ヤン・イメリック、川瀬陽太、町山博彦、
大木雄高、園部貴一、草野康太
脚本・監督:福島拓哉 プロデューサー:本井貞成、岩本光弘、福島拓哉
撮影監督:木村和行 撮影:難波俊三、川口紘 照明:高橋拓
サウンドディレクター:田中秀樹 美術:安藤秀俊、菊地実幸
衣装:森美幸、増渕麻衣 ヘアメイク:榎本愛子 VFX:菊地実幸、助監督:渡辺イチ
制作主任:板部文 音楽:トルコ石、河原弘幸(floating mosque)
協賛:メディックメディア、PARIBAR 宣伝・配給:P-kraft 宣伝協力:Tokyo New Cinema
製作:P-kraft、ラフター
2018 年 / 115min / カラー / 4K/ 日本語、英語、スペイン語

公式サイト(随時更新)http://modernlove.p-kraft.com/
予告編映像