『ヒート』『コラテラル』のマイケル・マン監督デビュー作『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』、国内初Blu-ray化。
『ヒート』『コラテラル』で知られるマイケル・マン監督のデビュー作、『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(81)が11月7日(水)に国内初ブルーレイ化で発売されることが決定いたしました。
マイケル・マンと言えば、スタイリッシュな映像と音楽が特徴のクライム・サスペンスの巨匠。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの共演作品『ヒート』(96)を手がけ、『インサイダー』(1999)では、米アカデミー賞で主演男優賞(ラッセル・クロウ)をはじめ監督賞など7部門にノミネート。さらに、好人物役のイメージが強いトム・クルーズを悪役に据え、助演のジェイミー・フォックスが米アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた『コラテラル』(2004)のほか、『Ali』(2002)、『マイアミ・バイス』(2006)、『パブリック・エネミーズ』(2009)など、男たちが繰り広げるリアリティのある濃密なドラマが魅力。
そんなマイケル・マンの監督デビュー作である本作は、コンバット・シューティングという実践的な射撃スタイルを本格的に取り入れた映画と言われ、当時のガンマニアを熱くした作品。孤独の影をひきずりながら一人暗黒街に生きるアウトローの怒りと哀しみを描き、全篇を貫くサスペンスとアクションで観る者を作品の世界に引き込む。主演には『ゴッドファーザー』シリーズのサニー役で米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたほか、サム・ペキンパー監督『キラー・エリート』で主演したジェームズ・カーン。共演には『シンシナティ・キッド』、『ドッグ・ソルジャー』のチューズデイ・ウェルド、カントリーシンガーのウィリー・ネルソン、製作にのちに『トップガン』や『アルマゲドン』といった大ヒット作を手がける大物プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーなど錚々たる面々が参加。音楽はウィリアム・フリードキン監督の『恐怖の報酬』で初めて映画音楽を手掛けたドイツのプログレバンド、タンジェリン・ドリームが幻想的でおどろおどろしい呪詛のサウンドを提供し、全篇に漂う闇のイメージを見事に補完する。また本作は無駄な会話のない構成も特徴。ほぼ会話がないまま展開する緊迫の冒頭10分を見れば、その世界観に没頭するはず。
今回の初ブルーレイ化では、オリジナル予告編のほかに、監督のマイケル・マンについての書籍を執筆したF. X. フィニーによる作品の解説、主演のジェームズ・カーンのインタビューが収録される。
『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』 Blu-ray 11 /7 (水)発売
発売・販売:キングレコード
Blu-ray:KIXF-578 |\4,800+税|本編約123分+映像特典|1080p Hi-Def|片面1層|音声:英語(DTS HD master audio(2.0ch))|字幕:日本語
特典: ●The Art of the Heist-作家F. X. フィニーによる作品の解説
●Stolen Dreams-主演ジェームズ・カーンインタビュー●オリジナル予告編 ●4Kレストア版本編
STORY
金庫破りで服役、11年の刑期を終え、今はビジネスマンとして成功している男性フランク。しかし日によっては夜になると一変、仲介人から依頼を受け、プロの泥棒としても動いていた。やがてジェシーという女性と出会って結婚、やすらぎを求めるようになるが、裏組織のボス、レオから好条件の仕事の提示があった。いつものとおりに仲間たちと見事仕事を成功させるが、約束通りの報酬をもらえず、さらに仲間も消された。怒りに震えたフランクは、すべてを捨てる決心をし、身の回りを整理、単身レオへの復讐に立ち上がる。
ジェームズ・カーン、チューズデイ・ウェルド、ウィリー・ネルソン、ジェームズ・ベルーシ、ロバート・プロスキー、トム・シニョレッリ、
デニス・ファリナ、マイク・ジェノヴィーズ、ジョン・サントゥッチ、ハル・フランク、ウィリアム・L・ピーターセン、マイケル・ポール・チャン
監督:マイケル・マン 製作:ロニー・カーン、ジェリー・ブラッカイマー 製作総指揮:マイケル・マン 原作:フランク・ホヒマー 脚本:マイケル・マン 撮影:ドナルド・ソーリン 音楽:タンジェリン・ドリーム
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