1947年、独立前夜、混迷を深める激動のインドで歴史に翻弄された人々を鮮やかに描いた感動の人間ドラマ『英国総督 最後の家』が新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショーいたしております。

二つの国が生まれる時―英国領インド最後の6か月、真実の物語
主権譲渡のため任命された新総督のマウントバッテン卿、その妻と娘は、デリーの壮麗なる総督の屋敷にやって来る。500人もの使用人を抱え、大広間と迎賓室がそれぞれ34部屋、食堂は10部屋で、映写室も備えた大邸宅だ。そこでは独立後に統一インドを望む国民会議派と、分離してパキスタンを建国したいムスリム連盟によって、連日連夜論議が闘わされた。一方、新総督のもとで働くインド人青年ジートと令嬢の秘書アーリア、互いに惹かれあう2人だが、信仰が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者がいた…。

日本では終戦記念日として認識されている8月15日だが、インドでは独立記念日としてインド各地で軍事パレードや祝賀イベントなどの大規模な行事が開催され、街中では大人も子供も入り混じって凧揚げをして独立を祝い、盛大な祝賀ムードに包まれる。インドは1947年8月15日にイギリス領の植民地からインドとパキスタンでの分離独立を果たし、今年はインド独立から71年になる。現在絶賛公開中の『英国総督 最後の家』では、インドの分離独立を指揮した最後の英国総督マウントバッテン卿とその家族、そして分離独立によってインドとパキスタンで離れ離れになってしまう若いインド人の恋人たちなど、分離独立によって翻弄された人々の人間ドラマが描かれている。

この度公開された『英国総督 最後の家』の本編映像は、英国からインドへの主権譲渡のため最後の英国総督に就任したマウントパッテン卿の登場シーン。500人もの使用人に出迎えられる中、「最後の総督として主権譲渡の任務を誇りを持って遂行する」と意気込むマウントバッテン卿だが、独立後に統一インドを望む国民会議派と、パキスタン建国を望むムスリムと連盟との対立によって、主権譲渡は一筋縄ではいかないことが伝わってくる。
インド独立、パキスタン建国の裏側で一体何が起こっていたのか?グリンダ・チャ―ダ監督はその真実を本作で描いたと力説している。
映画『英国総督 最後の家』は8月11日(土・祝)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー

STORY 1947年の6か月間、ルイス・マウントバッテンは、英国領だったインドを返還する為に、最後の総督の役職を引き受けた。彼は妻と娘と共に2階に、下の階には500人のヒンドゥー教徒、イスラム教徒、シク教徒の使用人が住んでいた。2階では政治のエリートたちが、インド独立の論議を行い衝突、世界に多大な影響を与える歴史的な決断がなされようとしていた。彼らはインドを分断し、パキスタンに新しい国を作り出そうという、人類史上もっとも大きな移民政策を打ち出そうとしていたのだ。


監督・脚本:グリンダ・チャ―ダ(『ベッカムに恋して』)
出演:ヒュー・ボネヴィル、ジリアン・アンダーソン、マニーシュ・ダヤール、フマー・クレイシー、マイケル・ガンボン
2017年|イギリス|カラー(一部モノクロ)|2.39 : 1|106分|5.1ch|英語、パンジャービー語、ヒンディー語|日本語字幕:チオキ真理|
原題:Viceroy’s House|配給:キノフィルムズ/木下グループ|後援:ブリティッシュ・カウンシル        公式サイト:eikokusotoku.jp
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