東出昌大を主演に迎え、濱口竜介監督が、芥川賞作家・柴崎友香による同名恋愛小説を映画化した『寝ても覚めても』(9月1日全国公開)。

5月に行われたカンヌ国際映画祭では、是枝裕和監督『万引き家族』と共にコンペティション部門に選出され、海外メディアに絶賛されました。

東出昌大演じる二人の男はどちらも魅力的!
あなたが好きなのはどちらの東出昌大?!

本作で東出昌大が演じるのはミステリアスな自由人・麦(ばく)と誠実なサラーリマン・亮平。ヒロインの朝子は大阪で麦に一目ぼれし、運命的な恋に落ちる。しかし、麦は突然朝子の目の前から姿を消す。その数年後、東京で朝子は麦とそっくりな亮平に出会い、お互いに惹かれていく……。
つかみどころのない元カレと優しく包み込んでくれる今カレ。まったくタイプのちがうこのふたり、オンナが心惹かれるのはどっち?!
東出昌大が演じるふたりの男性を徹底解説します!

こんな男に恋をしたら絶対危険! ヤケド必至のワイルド系イケメン

鳥居麦(とりい・ばく)

2009年、大阪で牛腸茂雄の写真展を観た後にヒロイン朝子と麦は出会い、一目ぼれの恋に落ちる。一見ワイルド。

ボサボサのロングヘアでサンダル履き、よれたTシャツ。標準語で話し、語り口調は柔らかい。朝子と同じ大学に通う岡崎の遠縁で岡崎の家に下宿している。朝子の親友・春代曰く「絶対アカンやつや、朝ちゃん、泣かされるで!」と忠告するも朝子の耳には届かない。DJをこなし、バイクで朝子を海に連れていく。父親は北海道で穀物研究をしており、妹の名前は米(まい)という、穀物しばりの名前の兄妹。ある日、「靴を買いに行く」と言って出掛けたまま、行方不明に。
運命的な出会い、一緒にいるといつも不安で、だけど、だからこそ、好きにならずにいられなかった麦との刹那な時間。
こんな人には二度と出会えない、と思わせる、一生一度の恋だった。

包容力、ユーモア、家事力、コミュ力…現代を生きるために必要なスペックを兼ね備えた男

丸子亮平(まるこ・りょうへい)

2011年、喫茶店で働いている朝子はコーヒーのデリバリーをした清酒メイカー・紅錦(べにきん)の会議室で亮平と出会う。

姫路出身、大学は大阪で関西弁を操る。一人っ子。紅錦大阪本社にいたが、最近東京支社に異動した。麦とそっくりな亮平と出会い、朝子は取り乱し、別人であることを認識してからはより避けるように。しかし、亮平に対して朝子がぎこちない態度をとればとるほど、亮平は朝子が気にかかり、好意を持つ。やがて、まっすぐな亮平の想いに朝子も応えるようになり、ふたりは結ばれる。仕事熱心で、人当たり良く、空気を読み、常に朝子を思いやる温かさと包容力を持つ。猫のジンタンと亮平と朝子の生活は穏やかで安心感に満ちていた。朝子に対してだけでなく、周りにも気づかいのできる大人の男。

タイプは違うけれどもどちらも魅力的! 是非、映画を観て自分の恋愛観を確かめて!

誰もが「いまの恋人が最も良い相手なのか?」を自問し、「元ベスト・オブ・恋人が現れたなら?」の妄想をしたことはあるはず。

時期を異にして、そっくりな顔のふたりと付き合ったなら、さらにその妄想は壮大になる。東出昌大が演じたこのタイプの異なる二人の男、どちらと過ごすのが刺激的か?幸せか? 是非、『寝ても覚めても』を観て、自分の恋愛観を確認してみてほしい。

違う名前、違うぬくもり、でも同じ顔。運命の人は二人いた。

二人の同じ顔をした男とその間で揺れ動く女の物語である映画『寝ても覚めても』。主演・東出昌大が、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男・亮平と麦(ばく)という一人二役に挑み、新星・唐田えりかがヒロイン・朝子を演じる。濱口監督自ら熱望した芥川賞作家の柴崎友香の小説「寝ても覚めても」の映画化で、満を持して商業映画デビューを果たし、初の世界三大映画祭への出品ながら、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、渡辺大知、仲本工事、田中美佐子の豪華キャストが脇を固め、tofubeatsが初の映画音楽を担当し主題歌を書き下ろした『RIVER』にも注目が集まる。

出演: 東出昌大 唐田えりか 瀬戸康史 山下リオ 伊藤沙莉 渡辺大知(黒猫チェルシー)/仲本工事/田中美佐子

監督: 濱口竜介 原作:「寝ても覚めても」柴崎友香(河出書房新社刊) 音楽:tofubeats

英題: ASAKOⅠ&Ⅱ 2018/119分/カラー/日本=フランス/5.1ch/ヨーロピアンビスタ

製作:『寝ても覚めても』製作委員会/ COMME DES CINÉMAS 製作幹事:メ〜テレ、ビターズ・エンド 

制作プロダクション:C&Iエンタテインメント 配給:ビターズ・エンド、エレファントハウス

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