コント集団「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加し、村山富市元首相を演じ注目を集め、その後独立し活躍する芸人・松元ヒロが20年以上、舞台で演じ続けている、日本国憲法を擬人化した一人語り「憲法くん」(2016年には同名の絵本が講談社より発行)を『大地を受け継ぐ』(15)などの井上淳一監督により短編映画化した『憲法くん』が、この度「8・15終戦の日」に新文芸坐にてスペシャル上映会が決定いたしました。
「憲法くん」を演じるのは今年86歳になる名優・渡辺美佐子。初恋の人を広島の原爆で亡くしたという辛い経験を持つ渡辺。毎夏、原爆の朗読劇をやり続け、全国各地を回っています。戦争を知る世代として、渡辺は再び戦争の悲劇がこの国に起こらないように、この役を魂を込めて演じました。スペシャル上映会では渡辺美佐子出演の太平洋戦争末期の夏、出撃前の最後の思い出にピアノを弾き、戦死していった若き特攻隊員の実話をもとに描いた映画『月光の夏』(93)も併せて上映されます。
さらに2019年には渡辺美佐子×井上淳一が再びタッグを組み、渡辺の激動の半生を描いた長編ドキュメンタリー映画『誰がために憲法はある(仮題)』を憲法記念日に合わせて公開いたします。
ご期待ください。

「ヘンなウワサを耳にしたんですけど、ホントですか?
わたしがリストラされるかもって話?」
「憲法くん」はこんな不安を口にします。
「憲法くん」はこう続けます。
「わたしというのは、戦争が終わった後、こんなに恐ろしくて悲しいことは、二度とあってはならない、という思いから生まれた、理想だったのではありませんか」
「現実と理想が違っていたら、普通は、現実を理想に近づけるように、努力するものではありませんか」
 そして、「憲法くん」は「わたしの初心、わたしの魂は、憲法の前文に書かれています」と憲法前文を一気に暗唱するのです。
 この映画はたったそれだけの、12分の短編です。
 ですが、その中には、憲法に対する深い愛と洞察が込められています。

映画『憲法くん』スペシャル上映会
8月15日(水) 池袋の新文芸坐にて(東京都豊島区東池袋1丁目43-5)
18時35分より『月光の夏』(神山征二郎監督/出演・渡辺美佐子)112分
20時35分より『憲法くん』12分
20時50分より「スペシャル・トークショー」渡辺美佐子×井上淳一監督

新文芸坐/8.15終戦の日 特別企画上映プログラム
http://www.shin-bungeiza.com/program.html

『憲法くん』
出演・渡辺美佐子 作・松元ヒロ 音楽・PANTA 製作・馬奈木厳太郎 プロデューサー・片嶋一貴 撮影・蔦井孝洋 土屋武史 照明・石田健司 録音・臼井勝 編集・蛭田智子 監督・井上淳一
制作・配給 ドッグシュガー 宣伝 太秦株式会社(小林三四郎)

(C)ドッグシュガー
公式:http://dogsugar.co.jp/kenpoukun/index.html